庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

先進国で最低の倫理観の都市の首長と議員では恥さらし。

2014-06-23 | 暮らし・健康問題

東京都の要職にいる人物の倫理感を疑わせる事態に対し、多くの人から苦情が寄せられて、政権党の自民党では、アイマイな処置に逃げ込もうとしている。

問題の議会での質問は、日本の最大の問題である【少子化】に対して、女性の視点からの都政の問題点を具体的に指摘しながら、行政としての責任を果たす様に訴えていた。

それを、女性蔑視のセクハラ野次として、批判が巻き起こっているが、この様な問題の取り上げ方は、「マスメディア」の認識も、相当に低レベルである。

 

セクハラの問題もあるが、国の最大の問題をヤジと笑い声で、「問題の本質を見ようとしない無責任政治」の実態を露呈しているのに、それを指摘できない。

野次を飛ばした議員一人が懺悔をすれば、それで一件落着とする、ノーテンキな感覚自体が、この問題の根深さを語っている。

何故、【少子化が進むのを止められないのか】は、問題意識の入り口であるが、これから論じることもせずに、笑いの対象に落とし込む様な、愚かさである。

舛添都知事も、ヤジにつられて笑ってやり過ごす無責任さでは、東京都の「特定出生率」の最低レベルを改善することは、到底、覚束ないであろう。

 

2020年の東京オリンピックの計画で浮かれている感覚は、人の生活と健康を最重視する『倫理観』が薄弱である、というべきである。

国や地域が文化的に持続することが、もっとも重要な課題であるのに、現世代の楽しみばかりを重視し、世界中からおカネが集まるチャンスと見るだけだ。

スポーツはすばらしい文化であり、国の活力の元でもあるが、それを支えて引き継いでくれる次世代を、まったく軽視している「不健康な精神状態」だ。

こんな【劣悪な精神状態】の知事と議員連中が、うつつを抜かして[表向きの活力]をアピールするオリンピックでは、世界中は蔑むばかりであろう。

 

スポーツ選手や大会を運営する役員の責任ではないが、人々の健康的な暮らしを守り、増進させる責任が行政の当時者にあるのだ。

「早く結婚した方が良い」とか、「女性蔑視の発言」に笑うなどの「最低倫理感」

の都民、国民は、総ざんげをして「少子化問題」に危機感を持つべきである。

金もうけ第一主義の安倍政権の成長戦略は、砂上の楼閣に等しい空文である。

現世代の道楽の様な要求に応えるばかりで、持続する「健康で豊かな社会」の基本となる次世代を、どうすれば[健康的に育てる]コトができる様になるのか、もう一度、初心に戻って考え直してはどうなのか、出直すしかない。