花好き・旅好き80代の北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だったが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり外国は見合わせている。

バルカン地方の旅(3) クロアチア①

2009年09月29日 | 海外旅行「東ヨーロッパⅢ」スロベニア,クロアチア,ボスニア,モンテネグロ

たった今、89歳の伯母から電話があった。「恐ろしい国に行ったので心配していた。無事に帰って来て良かったね。」と言われた。

ポストイナ鍾乳洞見学後、バスは一路、クロアチアの港町オパティアを目指した。
1時間程して国境が近づくと、添乗員から絶対にカメラを向けないようにと言う注意があった。
先ず日本の高速道路の料金所に似た作りになっているスロヴェニアの国境に着くと、バスの運転手と添乗員が降りて乗員の名簿とパスポートナンバーを書いた書類を出入国管理事務所に提出しに行った。
しばらくして男性管理員が1人、バス内に乗りこんで来た。私達1人々々にパスポートの提出を求め、確認後、出国の印を押した。
着いてから済むまで30分位かかった。
それから100m程バスが進むと、今度は同じ様なクロアチアの出入国管理事務所があって、また運転手と添乗員が名簿を出しに行った。今回は10分程で2人が戻り、バスはそのままクロアチアに入国して走り始めた。

間もなく行く手右側にアドリア海が見えて来た。海沿いの町オパティアがその日の宿泊地だ。
ホテルは海岸沿いにあったので、夕食後、添乗員が教えてくれたスーパーマーケット「konzumu」に行くことにした。
夕暮れとはいえ、気温はまだ25度くらいあり、多くの人が散策をしていた。
海辺でアコーディオンを弾きながら歌っている男性がいたが、前に置いてあるボールにはさっぱりお金が入っていないようだった。
5分も歩くとその店があった。クロアチアのお金クーナ(5000円=248.5kunaだから、1クーナは約20円)で、桃2個5、48クーナ、チョコレート1枚(200g)8クーナで買って戻った。

翌朝、食事を早めに済ませ、集合時間の前に娘と一緒にホテルから見える教会に行って見ることにした。
坂道を5分も歩くと着いた。
海沿いの高台に大きな聖マリア教会が聳えていた。①
7時半に教会の扉が開いたので入ってみると、内部は輝くようなあかね色のレンガを積み重ねた見たことの無い様な清楚な雰囲気に溢れた教会だった。
正面の祭壇上部には金属製のキリスト像②が下げてあり、横奥には可憐なマリア像③が置かれていた。
私達以外は誰も行かなかったが、私は何かすごく得をした気持ちになってバスに乗ったのだった。

 ① ② ③

バスは8時に一路ザダールに向って出発し、アドリア海沿いを南下した。私は海の向こうにイタリアを想像した。

クロアチアの正式名はクロアチア共和国、面積は57,000k㎡、人口470万人、首都ザグレブである。
添乗員の説明では、平均月収は7,500クーナ(約15万円)、失業率は12~15%だそうだが冬季は25%にもなるという。
海岸線が長いので古くから海運業、貿易業が盛んだったが、耕作できる平地は少ないという。
バスが進むに連れ、左側に海の近くにそそり立つ石灰岩が露出した山脈が見えて来た。④
ある所では深い入り江の傍まで接近しているのだ。ここには珍しく耕作地も見られた。⑤
この山脈がディナルアルプスである。
この高い山脈の稜線が隣国ボスニアヘルツェゴビナとの国境になっていると言う。
本当に平地が少なく、山には限られた植物しか生えていない。これでは農業はできないとつくづく同情させられたし、悲しくなった。
さらに南に行くと幾つか港町が続いた。⑥ 海を見て少しホットさせられた。
バスは4時間半かけてダルマチア地方の都市、ザダールに着いた。
(④~⑥は走っているバスの中から撮影したので、ぼけていたりガラスが反射したりしているが悪しからず)

 ④ ⑤ 

 ⑥


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2 コメント

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Unknown (マサエ。)
2009-09-29 15:56:42
 軍事施設とか空港を撮影してはいけない国はよくありますが、この辺りは国境も撮影禁止なのですね。
 やはり未だ内戦の影響が残っているのでしょうか。
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Unknown (ソナタさん)
2009-09-30 09:43:41
あばたさん、お早うございます。
全く中世に紛れ込んだような日々でしたよ。
私も農業ができなくても、もっと観光のインフラを整備すれば、それで十分やっていけるのではと思いました。勿論、平和である事が大前提ですが。

マサエさん、お早うございます。完全に平和ということではないようですね。
外務省の資料では、国境周辺山岳部はまだまだ危ないようです。

コスモさん、お早うございます。
今回は4か国を行ったり来たりしたので、国境の検問を何度も通り、その度に緊張しました。陸続きの検査は日本人には珍しい経験です。
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