花好き・旅好き80代の北国女性の日記(ブログ開設16年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だったが、新型コロナ禍と膝の不調が重なり、家の回りの生活が主になった。

英国周遊(7)

2012年06月22日 | 海外旅行「西ヨーロッパⅠ」ポルトガル・英国
《世界遺産、リバプール観光》
観光4日目も雨の中、湖水地方のホテルを出たバスはほぼ160kmを南下して、マージーサイド州の州都であるリバプールに着いた。
この町は18世紀の産業革命時には25km南のチェスター港が泥に埋まってしまったため、代わりに海上交易の中心地となって栄えた港町だ。
特に西アフリカ、西インド、香港、オーストラリア、新大陸アメリカ、ヨーロッパを結ぶ大型商船を使った太平洋の独占的な貿易の拠点港として発展した。貨物としては西アフリカから新大陸への黒人奴隷の搬送も行ったため、負の歴史も残している。

写真①アルバートドッグ (昔の倉庫群後を再開発し、今は博物館、美術館、飲食店、ショップなどが入る大型複合施設になっている。マージー川沿いに建つ) ②ドッグから町を望む

 ① ②

しかし、第二次世界大戦ではドイツ軍の激しい爆撃を受けた。1940年代には綿貿易、繊維産業が衰退し、1950年代になると町は衰退したが、1961年、この町から「ビートルズ」がデビューして有名になった。
現在はイギリスの主な港湾商業都市として、また「ビートルズ」誕生の町として観光客を呼び、発展しているという。

写真③ドッグ傍の「ビートルズストア」 ④ストア内の一角 ⑤ビートルズが活動した「マシュー通り」の飾りつけ (このビートルズショップの2階の壁には、4人のメンバー一人ひとりの大きな彫刻が飾られていた)

 ③ ④

      ⑤

写真⑥狭いマシュー通りの『キャバーン・クラブ』入り口 (ビートルズがライブをしデビューした当時の店そっくりに作られている。現在ここで毎週6回のライブが行われているという) ⑦地下のステージ (階段を25段降りて行くと、太い柱が何本もあり、天井が低い地下室があった。この様な狭いステージで彼らが演奏していたのだと想像した)

 ⑥ ⑦

次に1940年から40年の歳月をかけて建設されたイギリス第一の大きさを誇るネオ・ゴシック様式の「リバプール大聖堂」に行った。入り口に近い場所では、ボランティアの女性たちが手作り作品の展示販売をしていた。また、子どもに絵を画かせている所だった。

  

リバプールの中華街にあるレストランで昼食を取った後、「アイアンブリッジ峡谷」に向かった。
この村はセバーン川沿いにある静かな村だったが、1986年、『コールブルックデール橋』が世界初の鋼鉄製の橋として世界遺産に指定されてから観光地になった。
18世紀、この村で製鉄業をしていたエイブラハム・ダービーは、コークスを用いて鉄を精錬する技術を完成させた。その技術で1781年、今も残る立派な鋼鉄製の橋が作られたのだ。雨が降りしきる中、橋まで往復20分程歩いたが、産業革命時代を表す貴重な美しいデザインの橋だった。
その途中、道路傍の巣の中で抱卵していた白鳥がいたので驚いた。

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コメント (4)
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