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なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

3年経過した巨赤芽球性貧血

2023年02月08日 | Weblog

 ビタミンB12欠乏性巨赤芽球性貧血の90歳男性が内科外来に通院している。通院が大変なので、処方は3か月分になっている。年齢を考慮すれば元気だった。

 2019年の10月に、1か月前からの食欲不振の悪化と直近の体動困難(動けない)で救急搬入された。救急当番の外科医が診たが、汎血球減少症があり、内科の若い先生に引き継ぎを依頼された。

 白血球2100・Hb6.3g/dl・血相版10.7万だった。内科の若い先生(自治医大卒の義務年限)から相談されたが、MCV141.8と著明な大球性貧血で、巨赤芽球性貧血が疑われた。(胃切除術後ではなく、いわゆる悪性貧血)

 ビタミンB12 (と葉酸)は外注ですぐには結果が出ない。ビタミンB12(メチコバール)静注を早速開始した。輸血するつもりだったようだが、少し経過を見てからにすることした(結局しなかった)。

 ビタミンB12静注を毎日から1日おきにして、次第に汎血球減少は改善してきた。外注のビタミンB12は感度以下という結果だった。

 上部消化管内内視鏡検査では萎縮性胃炎を認めた。抗胃壁細胞抗体も提出して陽性だった。反応が良かったので、骨髄検査はしなかった。

 食欲も体動も良くなって、1か月で退院して外来治療となった。外来ではメチコバール内服でやってみることにして、ビタミン12値は十分保たれていた。診断すれば、治療しがいのある疾患だ。(内服でも大量投与、といっても1500μgでメチコバール3錠分3で普通の投与量、だと十分血中濃度は上昇する)

 担当した先生が勤務先移動になってからは、別の自治医大卒の先生が外来で診ていたが、その先生も移動となり、当方が外来で診ている。 

 

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