月曜日に受診した94歳女性が、口内炎の薬をつけた時はよかったが、薬がなくなってまだ痛いと訴えた。前回、口内炎の薬を薬を下さいといわれて口内炎の軟膏を処方していた。
心気症的な訴えと、最近はそうでもないが、予約外の受診が多い。様々な症状を気にすることが、長生きにつながっているような方だ。
前回は、口を開けてここが、というところにアフタはなく、口腔内の違和感で訴えているのかと、判断したらしい。
ライトで照らして、きちんと診察すると、舌に奥の方の側面に小さいが潰瘍形成があった。口内炎のアフタではない。
耳鼻咽喉科は、外部の先生の診察日だった。その日は休診で、常勤医がどうしても見る必要がある患者さんだけを診ていたが、すでに昼近くで外来は終わっていた。外来看護師さんから連絡がいって、診てもらえることになった。
お昼に話を訊くと、舌癌でしょうという。生検をしていた。付き添いの家族に専門病院紹介を勧めたところ、考えさせてくださいと言われたそうだ。94歳でも治療できるのだろうか。
それにしても、ちゃんと診察しましょう、だ。