今日は内科日直で朝から病院に来た。昨夜の当直は内科の若い先生だった。当直帯での入院患者さんのことを聞いたが、先週金曜日に整形外科から内科にて転科となった患者さんの話が出た。2週間前に72歳女性が腰椎圧迫骨折で整形外科に入院した。内科医院で糖尿病の治療を受けていた。経口血糖降下剤の治療だった。入院時の空腹時血糖が280mg/dlと高値だった。たぶん血糖コントロールは悪かったのだろう。入院後は何故か糖尿病薬を中止していたらしい。入院数日後に認知症のためにリハビリは困難ということになっていた。発熱があり、意識低下して内科に紹介となったが、血糖が病棟の簡易血糖測定器ではHighで測定できないくらい高値だった。肺炎はなく、尿路感染症の発熱らしい。インスリン持続点滴と抗菌薬投与で治療が開始されて、しだいに血糖は下がってきた。認知症のためではなく、意識障害が進行していただけだった
他の患者さんでも、(糖尿病性壊疽で切断目的で入院)心房細動と糖尿病・高蛋白血症があり、整形外科に入院した患者さんで相談を受けていた。麻酔科医が麻酔の適否を判断するために患者さんの基礎疾患と検査値みて、手術前に循環器科と内科に相談して診断・治療を依頼するようにと指示が出た。整形外科は高齢者の骨折が多く、心臓病や糖尿病などで治療を受けている患者さんがけっこういる。麻酔の問題で、80歳以上は心エコーを必ず行って循環器科医が評価することになっている。また当然手術前には呼吸機能検査が入っているので、そちらは自動的に評価されている。内科で診るようになるのは糖尿病が多い。必ずHbA1cを測定することと、A1cがある程度高い患者さんについては、必ず内科に相談するよう決めておいた方がいいようだ。