なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

いつもの誤嚥性肺炎など

2013年07月18日 | Weblog

 50歳台男性。脳出血2回の既往があり、寝たきり状態で胃瘻による経管栄養を受けてに施設入所中だ。これまで誤嚥性肺炎で何度も入院している。5月に入院して、内科の若い先生が担当した。昨夜から発熱(高熱)があり、痰の量も増えている。今日外来に連れて来られたが、施設職員の都合で午後に来た。七男も繰り返していて、残った陰影もあるのでだんだん陰影の判断が難しくなっていた。炎症反応の上昇もあり、新しいと思われる浸潤影もあるので肺炎発症と判断した。病棟の看護師さんも慣れたもので、「あら、また来たの」いう感じで受け入れてくれる。

 今日は肝細胞癌・COPDで入院している70歳台後半の男性が鼻と口から血が出ていて、深夜の看護師がびっくりした。華字のような、吐血のようなで、はっきりしなかった。止血剤入りの点滴で経過をみていたが、午後になって今度ははっきりと鼻血が出た。午後から大学病院から耳鼻科医が来ている日だったので、すぐに診察を依頼した。尖端部からの出血ということで、止血処置をしてもらう。外来処置を見ていたが、出血の色は消化管出血と違って、きれいな赤色だった。脊椎圧迫骨折でNSAID(セレコックス)を処方しているので、PPIも併用はしているものの消化管出血を心配したが、鼻血とわかってやれやれだった。

 80歳台後半の男性が腹痛で救急搬入された。救急当番の循環器科医から診察を依頼されて、診にいった。朝食は食べて、昼食は食べていう内というが、胃内に食物が充満していた。他には異常がなさそうだった。動きが悪いだけなのか、胃幽門部に病変があるのかわからない。CTでは明らかな胃癌の所見はない。明日まで絶食にして胃内容物が流れたところで、内視鏡検査をすることにした。ふだんも家の中を這って移動しているそうで、いったん自宅に帰って明日また受診するのは大変ということで、明日まで入院とした。息子(といっても中年)がりょしんの介護をしているが、なんと介護保険は受けていないという。そこから始めるとなると、手続きが終わるまで1か月はかかる。

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