なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

60歳台で過呼吸症候群2名

2013年07月12日 | Weblog

 昨夜は外科の女性医師が当直だった。深夜に下肢のしびれ?受診した60歳台の女性が、朝方に過呼吸で再受診した。血液ガスでは明らかに呼吸性アルカローシスを呈していた。年齢的に若くないので、何らかの疾患で二次的に過呼吸になった可能性があるが、検査しても何もなかった。点滴をしているうちに落ち着いてきた。申し送りで診察した時には、すっかり落ち着いていた。眠れない時があって、かかりつけの内科医院からデパス0.5mg錠が頓用で処方されていた。何か特に気になることはと尋ねると、ちょっと口ごもっていた。そのまま外来の点滴室で経過をみたが、食事もとれてぶりかえすこともないので帰宅とした。

 上記の患者さんが早朝に受診して、少し症状が落ち着いたころに、同じく60歳台の女性が過呼吸で救急搬入された。両手のしびれを訴えてもう夢中になって騒いでいたそうだ。この方も検査をしたり、看護師さんが話しかけたりしているうちに、なんとか落ち着いてきた。やはり二次的に過呼吸をきたす疾患はなかった。連絡を受けて見に行ったときには症状はなかった。数年前から不眠があり、時々過呼吸になると自分で冷たい水を飲んで治めていたそうだ。今回は水を飲んだが、治まらなかったという。この方は膝関節痛で整形外科医院に通院しているだけだった。かぜ症状の時に受診する内科医院は決まっている。デパスを処方して、眠れない時や過呼吸が始まる時に頓用で使ってみることを勧めた。入眠障害だけではなく、早朝覚醒もありそうだったので、気分の落ち込みがあれば、精神科受診が好ましいこともお話しした。

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