なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

ひとりで来て低血糖

2012年10月17日 | Weblog

 救急隊から78歳男性の搬入依頼がきた。隣県からひとりで車で来ていた。地元ではちょっと有名なお菓子屋さんの駐車場にとめてあった車の中で、高齢男性が不穏状態(手足をばたつかせている)になっていると、店員さんから救急要請があったそうだ。救急隊到着時、呼ぶと開眼して答えるが、すぐに閉眼してしまうという。特に麻痺などはなく、バイタルサインも問題ない。すぐに来てもらうことにした。

 病院に搬入された時点では意識は少し戻ってきていて、会話が成り立った。糖尿病でインスリン注射をしているという。さっそく血糖測定すると50mg/dlだった。低血糖が頻繁に起きていて、今日も低血糖を自覚して、ソフトクリームやコーヒー牛乳をこぼしながらも食べたり飲んだりしたようで、しだいに血糖が上昇してきて50mg/dlだったということらしい。店先にいた時は30mg/dlくらいか。グルコース静注ですぐに意識清明となった。

 2年前に大学病院で膵癌の手術を受けて、抗がん剤内服を続けていた。インスリン注射は超速効型を1日3回と持効型を1日2回していた。家族には乱楽がついて、病院に向かったという。明日まで病院に入院して明日の朝の状態をみて退院にすることにした。ふだんよりもインスリン量を若干減らして使用することにした。

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