
トケイソウ(トケイソウ科)時計草
トケイソウは常緑の蔓植物だが、その構造はかなり面白い。
一番先端にある黒紫色のものがメシベで、
3本に分かれて時針・分針・秒針のように見える。
オシベはほとんどが5本だが、6本のこともある。
雄しべの下にはたくさんの細い糸状の副花冠がある。
副花冠は4列あり、中心部のものは雌しべの根元に沿い、
その外側にごく短いものが1列、
そして外側に長いのが2列(100本以上)ある。
長いものは根元が濃紫色、中程は白色、先端は青紫色となっている。

蕾が開き始めたところ。

まだ花弁が開ききっていない。
このときオシベの葯は花粉を上に向けている。
しばらくすると回転してメシベにソッポを向く。自家受粉防止であろうか。

花弁は10枚のように見えるが5枚が花弁で、5枚は萼片だという。
メシベが3裂するから時計だが、上の写真で4裂、この写真では5裂している。
100mの世界記録を測る時計のようだ。
こんな複雑なのに一日花とはもったいない。

ニゲラ(キンポウゲ科)
細い葉がモジャモジャのニゲラもメシベの下にオシベがある二段構造だ。
そして、このオシベがメシベに向かって立ち上がっていくという。
いつか経過観察してみたい。

ヒレハリソウ(ムラサキ科)鰭玻璃草 鰭張草 コンフリー
トケイソウほどではないが、ヒレハリソウも面白い。
右上の方の花で分かるように、花序の先が螺旋状になる。

こちらは白花。

女の子の可愛いワンピースのような花を、
失礼千万にも下から覗いてみると、
メシベの周りに円錐のような付属体が目立ち、オシベはその間にひっそりしている。

大きな葉の葉柄は茎にそっていき翼になっている。
このヒレと玻璃(はり:水晶)に見立てた白花からヒレハリソウと呼ばれたとか。
しかも造りもすごい構造なんですね。
これはどなたかのお庭に咲いているものですか?めずらしいお花です。
とても面白い形をしてるんですね。
花の形ってほんとにいろいろとあって、すごいですね。
そんなに珍しくないので、どこかで見られる機会があるでしょう。
割合大きい花で派手なのですぐ分かると思います。
葉っぱも手のひらみたいです。
南国の花ですか?
上から4枚目は、時計というより、千手観音に見えて思わず手を合わせたくなりました。
ニゲラは蕾のうちから雌しべがにょきにょき出ているようですね。こんな真っ白なきれいな花を咲かせるとはとても思えない。
咲くやこのはな館のドラゴンフルーツの花を思い出しました。
かなり大株になってたんですが、母がいなくなってからはどうなってるんでしょう?
まだ子供だった私はトケイソウの美しさを解せず、複雑怪奇でちょっと気持ち悪い花っていう印象でした。
が、今見ると印象違いますね。
欲しい~♪なんて思っちゃう自分がいてビックリ。
久しぶりに実家に寄ってみましょうかね。
父に逢いにじゃなく、トケイソウに逢いに来たっていうと怒るでしょね(笑)
珍しい形ですよね。。。
一日草とは知りませんでした。
コンフリーもあんなにワンピースのように
フワリとした花びらでしたか。
私も今度のぞいて見ますね~♪
コンフリーの葉は昔、健康食品として食べた事がありますが美味しく有りませんでした。
これだけ分かりやすく解説していただくとお花を見る楽しさが増します。
ニゲラは先日nonohanaさんのところで見た時、クレマチスの新種かと思ってしまいました。
<花後の実は「フウセンポピー」の名でドライフラワーとして利用されています。
藪状に茂みを作り、ツノをもつ実の形から「悪魔」の名が付いたとか。>
だそうですよ。
「時計草」去年の夏生まれて初めて見たんです、感激したのです。
複雑な花ですよね、一日で? 悲しいですね。
と言う事で、下手な写真でしたがTBさせていただきました。
二ゲラ・近くにあるので写真撮ったんですが、雌しべと雄しべにそんな
面白い謎があったとは! 興味あります。
近所ですから・・通ってみようかな。
色々お詳しいので、また寄せていただくやも分かりませんがよろしくお願い致します。
どうしてこんなに手を張り巡らせるのでしょうね。
ニゲラは実も面白いそうです。
お母さんの大株、多分花を咲かせています。
お父様とトケイソウに会いにいらしてください。
寝転ぶわけにもいかず、筒状の花に奥行きがあって何度やってもうまくいきません。
コンフリーは肝機能障害のおそれありと、厚生労働省から摂取を控えるようにという注意が2004年に出されています。
ニゲラはクレマチスと同じキンポウゲ科ですから、似た感じもあるのでしょう。
また同じように実の変化も面白いのですね。
Profileでは割愛していますが大阪生まれです。
トケイソウが一日でしぼむのはもったいないですが、それで十分役目をはたすということなのでしょうね。
トケイソウもニゲラもすぐ近くにあれば経過観察したいです。
TBありがとうございました。
花を見たときシンプルで平べったい。
ほ~うと・・・気持ちの安らぎか、花の清楚さかを感じたことが若い頃であったことを記憶している。、
見る位置を変えると、いろいろ工夫をしているらしいと知りました。
私が時々寄せていただく方のところに
さっきお邪魔しましたら、
時計草・・載せておられましたよ。
kazuさんの「花ごよみ」です。
色々な時計草が楽しめます!
私も感激しました!
是非、是非・・!
http://blog.goo.ne.jp/k1z2
拝見しました。珍しい種類を見ることが出来ました。
花空間けいはんなにはトケイソウ館というのがあるのですね。初めて知りました。
写真を送ってきてくれたことがあります。
その時の花がこのトケイソウでした。
この特徴のある姿は、一度実物を見てみたいものです。
http://homepage2.nifty.com/hanakukan/passiflora.htm には、いろんなトケイソウがあります。
観察もですが、写真も添えられた文も全てです。
口を「おぉっ!」の形に開けて目も丸くして首を振りながら
拝見しました。(・o・)(^^)
トケイソウのオシベが反転してメシベにそっぽを向く様子、
ヒレハリソウの蕾のねじれ、名の由来になった葉のつき方など
ほんと素晴らしくて、教えていただけたことをとても嬉しく感じました。
以前に、咲かせたことがありますが、種類色々あるのですね。雌蕊が、針の役割?
ニゲラの、花の構造も楽しいです。初めて拝見です。
なかなか一目瞭然の写真が撮れないで文章に頼ってしまいます。
前にヒレハリソウの花を覗いてみると言ってみたものの、かなり難物でした。
時計の針のように見えても実際は回りませんが、どうしてこんなに長く枝分かれするのでしょうか。興味はつきません。
ほんとに複雑なお花ですね
何時も感心するお花です
お訪ねいたしました。
いつもnaoママのところで、お名前を拝見し
時折、ブログ覗いて居りました。
いつも素晴らしい写真を拝見し、又お花の知識の豊富さにタダタダ驚き、そして、少しずつなんですが、花のこと、興味を持つようになりました。
有難う御座います。
今回、わが社の靴のことが話題になってて、
とっても嬉しく思っています。
拙いHPに場所や、開催期間などが書いてありますので、時間がございましたら、是非、ご覧になってみてください。主人が売り場にいる時もありますので、
声をかけていただけたら・・・とおもいます。
つい最近、ブログで交信させていただいたばかりなのに、靴の事を書いてくださったkanreki様には、本当に感謝してるところです。
うちでも何年か咲いていた事が在るんですが、ものすごく強い花ですよ。滅多なことでは枯れません。
コンフリーは近くのハーブガーデンには必ずあるのですが、スカートの中を覗いたことは、無かったなぁ。
こんな風になっているのですネ♪
お名前はときどき拝見していました。
山形はサクランボの季節に天童や蔵王を含めて訪ねました。最上川でヤマセミを見たのを思い出します。
評判の良い靴をお作りになっているようで、移動販売のお店にも行けたらと思います。
これからもよろしくお願いします。
コンフリーはこれまで関心がなかったのですが、この花のことと初めて知りました。
またブログを始めてから、スカートの中を除くようになりました。花だけですよ・・
時計草はまだ実物を見た事がありません。もっとも一日しか持たないのでは、なかなかお目にはかかれないのも当然ですね。
それからヒレハリソウは僕も撮影しましたが、さすがにここまで細かくは知りませんでした。
ありがとうございます。
花の写真を見せて頂き…なるほど!納得でした!
今度、見かけたら私も花を良く観察したいと思います。
花スカートを下からのぞくのも…なんともユニークですよ!でも…私も良くやる行動です!(花ですよ!笑)
写真は…なかなか上手く撮れませんが…。
一日花ですが、蔓を延ばしてたくさん花をつけますから、どこかで見つけられると思いますよ。
ヒレハリソウは難しくて、なかなかうまく撮れませんでした。
花スカートを下から覗く姿も、結構奇妙なものと自覚しながらもやってしまいます。
トケイソウって、名前は聞いた事がありましたが、こうして見たのは初めてです。スゴイお花なんですね。びっくりしました(笑)。是非実際に見てみたいです。
時計草、なんでわざわざ、こんなに複雑な構造をしているのかしら?と、勝手に考えてしまいました。
それにしてもおーちゃん、暫くの間、じっと観察していらっしゃったのですか?
お蔭で、楽しく見せて頂きました。
ありがとう。m(_)m
本当にトケイソウの構造の理由・戦略がよく分かりません。誰かに解説してほしいところです。
開き初めとか、いろんな花は同時についていたもので、長く観察していたわけではありません。