大山ケーブル行きのバスを這子坂で降りて仁ヶ久保林道を歩いてきた。
林道というのは林業の用に供するもので、昔は細い山道を想像したものだが、
今は幅が広く舗装もされているところが多い。
傾斜は結構きついのだが楽々と歩ける。
道の両側にはさまざまな草木が見られ、そこに集まる生き物たちも多い。
今はウツギの花が盛りだった。
ウツギの花にはさまざまなチョウが集まっていたが、
木によってたくさん来ているのとほとんど見かけないのがあるのは不思議な気がした。
いちばん勢力が強そうだったのはジャコウアゲハだ。
ジャコウアゲハは赤いお腹と長い尾状突起が特徴だが、翅が傷んでいるのも少なくなかった。
カラスアゲハも混じっていて区別に苦労する。
アオスジアゲハは分かりやすい。
ほかにもいろんなのがいたので羅列してみよう。
動きまわるアゲハの仲間と違って落ち着いているのが多いので撮りやすい。
スジグロシロチョウ
イチモンジチョウ
ダイミョウセセリ
ルリシジミ
マドガ
ほかにモンシロチョウ、アカタテハ、モンキアゲハ、アサギマダラなどもいた。
仁ヶ久保林道を進んだ先は日向林道に入って日向薬師へ下るつもりでいた。
分岐を右に向かって進むと土砂崩れしているところがあった。
それほど気にせず2kmほど歩いたところで行きどまりになってしまった。
通行止めではなくて元々そこまでしか道が造られていなかった。
どうも日向薬師への道よりずっと手前の分岐に入ってしまったらしい。
仕方がないので来た道をそのまま這子坂まで戻った。
往復の5時間ほどの間に人影を全く見ない貸切の林道であった。
日向薬師への道(日向林道)は次の機会にとっておく。