瀬谷市民の森から車道に続く小さな斜面にミズイロオナガシジミがいた。
コナラなどブナ科の木の葉を食草とするので雑木林のあたりで見られるが、
昼間は葉や草の上で休むらしい。
それにしても近づいても逃げないし動きが鈍いと思ったら翅の一枚が欠けていた。
すぐそばにミズイロオナガシジミよりだいぶ大きいガの仲間も止まっていた。
裏側から見た第一印象は一週間ほど前のキアシドクガに似ていることだったが、
翅の表側に大きな模様があるのに気づいた。
白い翅を頼りにシャクガを調べて最初はウンモンオオシロヒメシャクかと思ったが、
この独特の模様がしっくりしない。
そうしているうちにふとカギバガ科のヒトツメカギバの画像に出会った。まさしく「一つ眼」だ。
ただカギバガ科では前翅の先が鉤のようになっているのだが、ヒトツメカギバは丸い。
後で気がついたのだが産卵していたのかもしれない。
ヒトツメカギバの食草はミズキらしいがイネ科の葉に産みつけることもあるのだろうか。