横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

保土ヶ谷の坂2

2007-10-04 08:46:04 | 近所

前回の 保土ヶ谷の坂1  につづいて、
今回は相鉄線の和田町駅からスタートする。
横浜方面へ歩いていくと星川小学校がある。体育の時間のようだ。


小学校を右に曲がる道路は横浜新道の出口につながっていて、
歩道橋のところを左折すると次第に坂道となる。


銀杏坂
保土ヶ谷公園と明神団地の上がっていく道には銀杏の並木が続く。


保土ヶ谷公園は野球場やサッカー、テニス、プールその他がある総合運動公園だ。
植物見本園もあって、銀杏の実を拾っている人も見られた。


上りきったところを左へ曲がっていくと学園通りという名前のとおり、小中高校がいくつもある。
桜台小学校では道路の傍に卒業記念碑があって旧東海道と刻まれている。
前回の保土ヶ谷駅あたりは旧東海道の宿場であったが、
それ以前の旧旧東海道はこのあたり桜ヶ丘の尾根沿いを通っていたそうだ。


さらに進むと月見台の五叉路に至る。
ここからの4本の道はいずれも下り坂になっている。
ビール坂、神戸坂、東富士見坂への道、そしてかなざわかまくら道。


ビール坂
名前からして近くにビール関係の何かがあったと想像できる。


向こうに見えるビルがあるのは、坂を下ったところのヨコハマビジネスパークだ。
このあたりの湧水を利用して明治31年に東京麦酒の工場ができた。
東京ビールはのちに大日本ビールに移管された。
この工場は大正時代になって日本硝子というビール瓶製造工場になった。
こちらへ住むようになって毎朝、電車の窓から山積みのビール瓶を見ていた。
それも昭和60年に熊谷へ移転して、この場所はビジネスパークとして開発された。
ちなみに大日本ビールは戦後アサヒビールとサッポロビールに分離した。


この近くには天照皇大神を祭る神明社や、天徳院、大蓮寺などがある。
神戸と書いてこうどと呼ばれる地域だ。


墓地の脇を上がると、このような階段が続いている。


神戸坂
そこを上がりきると車道に出て先ほどの月見台の五叉路に戻る。
振り返るとランドマークタワーなどみなとみらいのビルが見える。


東富士見坂
神戸坂より一筋南の坂道が保土ヶ谷駅から月見台五叉路への車道だ。


西富士見坂
その西南の住宅街を探し回って、この坂道を見つけた。
東富士見坂からも西富士見坂からも富士山は見えない。
このあたりは月見台という名前だが、
上りきった桜台小学校の付近はむかし富士見台と呼ばれていたそうだ。


近くの人以外は名前を聞いても分からない坂道を訪ねているが、
この近くには権太坂という全国的に有名な坂もある。
保土ヶ谷駅から国道1号線を戸塚方面へ進み、
前回の本陣跡などを通りすぎてどんどん歩くと狩場に至る。
源頼朝が狩をした狩場には、上に見えている横浜横須賀道路のインターチェンジがある。


権太坂
狩場からダラダラと長く続く坂は箱根駅伝のチェックポイントとしてお馴染みで、
数々のドラマを生んできた。