横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

露草

2006-06-25 08:16:56 | 近所

ツユクサ(ツユクサ科)露草
今、道端のどこでもツユクサの青い花を見かける。
子供の頃ホタルをとったときには虫カゴにツユクサを入れた。


色違いがあったり少し品種の違うのもあるらしいが、
今日は詮索しないことにする。


ときどき、こういう風に2段に咲いているのを見ることがある。
ツユクサの花の構造は面白いので、この写真でチェックしてみよう。
ツユクサの花は茎の先に付いた二枚貝のような苞から咲く。
この苞の中にはちゃんと2段目の花も用意されているが、
全てが2段揃って咲くわけではなさそうだ。
2枚の青色の花弁がきれいだが、白い小さいのも3枚目の花弁だ。
そして透明に近い3枚の萼片がついている。
オシベは3種類も持っている。
最上部のπ 形の3本、中段のΛ形の1本、そして最も長い2本。
花粉を出すのは1番下の2本が中心らしい。
メシベは長いオシベの間に見えるのがそうだ。
上段の花にはメシベがない。
つまり上段の花は雄性花で、下段(一つだけの場合はこちら)の花は両性花だ。


ツユクサは一日花で午後には長いオシベもくるっと丸くなるので、
メシベとも接近して自家受粉が起きやすいのかもしれない。
それなのに最上部のオシベまで用意して虫を誘うのも面白いことだ。

夕方には、すっかりしぼんでしまう。


トキワツユクサ(ツユクサ科)
ときにはツユクサのすぐ傍で、この白い小さい花が咲いている。
ツユクサとは形がずいぶん違う。

  
大きさは全く違うが、
花の形がトキワツユクサに似ているのが
ムラサキツユクサ(ツユクサ科)

ツユクサは自生だが、
ムラサキツユクサは、
玄関の植え込みや庭などで
よく見かける。


紫だけでなく薄紫や白色など園芸種も多いようだ。


これも一日花で、夕方にはしぼむ。