東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古代米の開花、普通米の穂熟

2009年09月19日 | 稲:稲刈り,脱穀,精白
 古代米(赤米)が開花を始めました。このお米は晩生なので、毎年普通米の開花より約一ヶ月遅れて開花します。今のところ全開ではないのでそれほど田んぼ全体が赤くはありません。
 色が赤いのは、米粒の籾自身の色が赤いことと、その籾の先端に一本付いているのぎと呼ばれる長いひげが赤いためです。この古代米が全開になると田んぼ全体が赤色になります。そして、その赤い穂が風に吹かれて波のように揺れる光景はとても神秘的です。

               穂が出て開花を始めた古代米(赤米)


 とても不思議なことですが、普通米の混じってしまった古代米は、古代米だけの田んぼより早く開花することです。普通米の間にポツリポツリ生えた古代米はちょっと異様です。この古代米は赤いのぎと呼ばれるひげが長いためか、鳥があまり食害しません。食べる時にのぎが刺さって痛いのでしょうか?
 この古代米は10月に刈り取った後、脱穀籾摺りをして、精米して食べます。古代米のワラは普通米よりも長いため注連縄作りなどのワラ細工に重宝します。

                古代米の花、白い花粉が垂れ下がる


 普通米(うるち、キヌヒカリ)はお盆頃に開花済みです。今は穂が熟し始めて重くなったのか、穂が垂れ始めています。もう少し経てが黄金色に穂が色づいてきます。
 今は普通米の中でうるち米だけを作っています。一昨年まではもち米も作っていましたがどうしても余ってしまいますので。

               穂が熟し始めた普通米(キヌヒカリ)
 

 来月初めには水を落とし、来年の米作りのための肥料としてのレンゲの種まき をします。そして、来月の今頃には稲刈り(去年は16日に初稲刈り)ができそうです。そして、11月初めには脱穀・精米して新米を食べることができそうです。

              重く垂れ始め色づき始めた普通米の穂
コメント
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