東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施コットンクラブ、6月の定例活動

2019年06月13日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 数日前、6月最初の田布施コットンクラブの活動をしました。私はこれまで、小学校の放課後学習である成器塾「糸紡ぎ 昔の手仕事」の準備ばかりしてきました。その準備が一通り済んだため、本来の糸紡ぎや織物をしました。もっぱら整経台を使って経糸を作りました。今回、Kさんが幅広のリジット織りができる織機を持って来ました。そのリジット織機を皆さんと見学しました。

     広幅のリジット織機を使って、布を織るKさんを中心に


 リジット織機で織った自作布を、見たり触ったりしながら織機や布について談笑しました。リジット織機などの手織りの織機は、自動織機と異なり布を織る効率はとても悪いです。また織る人によって品質はバラバラです。しかし、紡いだ横糸や経糸にはとても個性があり、言わば世界に一つしかない芸術布と言えるでしょう。一方、世の中で流通している布は高速な自動織機で作っています。それなりに品質が良くしかも安く購入できます。織物の郷土史を調べている私としては、手織りしかなかった昔はどのようにして品質を保っていたのか知りたいところです。

  リジット織の自作布  縫ったり買った着物を試着   各自、裁縫や織物
  

 その昔、布を織る職人のことを「織子:おりこ」と呼んでいました。品質の良い布を早く織る織子には、注文が多く入っていたようです。しかも、高級な布を頼まれていました。給金も良かったようです。一方、上手でなかった織子にはなかなか注文が入らず、モンペなどの低級用途の布しか頼まれなかったようです。当然給金も少なかったのでしょう。当時織られた布の見本帳が残っています。当時の田布施では、縞,紬などいろいろな織物が織られていたことが分かります。

          各自織物や裁縫をしながら、楽しげに情報交換


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