東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

紅花が開花、ただし今年は花びらを収穫せず

2022年06月21日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 秋に種まきして栽培した紅花、花びらの収穫時期を迎えました。この時期は雨が降るため花びらの収穫を急ぎます。急ぐ理由は、花びらにある黄色の染料が水に溶けるからです。雨が降ると黄色の染料が溶け出します。すると、紅色の染料だけが花びらに残ります。すると花びらは紅色になってしまうのです。
 ただし、今年は花びらの収穫は少しだけにしました。紅花染めに使う花びらがまだ残っていることと、種を取るために残しておきたいためです。紅花畑には、雨後に咲いた黄色の花びらと雨に濡れた後の紅色の花びらが混在しています。

      収穫時期を迎えた紅花の花びら、うっかり触ると棘が痛い


 紅花は、つぼみにも葉にも鋭い棘があります。うっかり触ると痛い思いをします。花びらを収穫する時は、棘に刺されないように花びらだけを摘まんで引っ張ります。ただ、若い花びらを摘むと種ができないようです。そのため、熟した花びらだけを摘まみ取る必要があります。

     雨に濡れる前の花びら         雨に濡れた後の花びら
 

 以前、紅花から花びらを収穫するボランティアをしたことがあります。その時は、紅花畑から紅花を茎ごと刈り取っていました。その刈り取った茎を部屋に運んでから、みんなで花びらだけを摘まみ取っていました。棘が痛いので軍手をして作業しました。その茎からはもう種を採れません。そのため、種を取る紅花だけは花びらを採集しないで畑に残していたはずです。

    雨に濡れる前の黄色の花びらと、雨に濡れた後の紅色の花びらが混在

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