東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施町のわら細工民具「ほぼろ」の試作 底の編み直し

2021年05月16日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 先日「ほぼろ」を試作しましたが、底が綺麗に編めなくて納得できませんでした。そのため、もう一度編むことにしました。せっかく編んだ底部ですが、編んだ紐を解きました。その後、ほぼろの側面から7cm中心に向かって円周状に編み直しました。綺麗に見えるように意識して編み込み後、底の中心部に向かってモザイク状に編み込みました。出来上がると、試作品よりも底がきれいに出来上がりました。コロナ惨禍が終わって郷土館が開館すれば、ほぼろの講習会を開きます。その時、この方法で底を綺麗に編めるよう教えようと思います。

       側面から7cm離れた底部を円周状に編み込む


 「ほぼろ」の内側も紐を解きました。そして、中心部があまり盛り上がらないようにハサミでカットしました。続いて、モザイク状に中心部に向かって編んでいきました。内側は凹型になつているため、鈎針を使わないと編めません。なお、私が作った鈎針が一番使いやすかったです。そのため、講習会までにこの鈎針を人数分自作しておこうと思います。

 中心部に向かって編む   内側も同様に編む    底部の編み直し完了
  

 ところで、農具である「ほぼろ」は本来ならば実用品です。ですが、今や農具として使われることもうありません。そのため、デザイン性や色や模様を考えて伝統品か美術品としての「ほぼろ」にできないかと思っています。織物を応用して、色を入れてみたり模様を入れてみたり・・・などなど。酒瓶や保温箱などのケースとして、いろんな物の付加価値を上げることができるのではないかと思います。先日試作したペットボトルケースはほんの一例です。

   先日、試作時の底部は雑!       今回、編み直した底部
 

コメント
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