東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

涼しい木陰で、田布施町のわら細工民具「ほぼろ」の試作(1/3)

2021年05月04日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 郷土館で開催予定だった、田布施町の伝統的なわら細工「ほぼろ」の製作講習会がコロナ禍で中止になりました。再開に向けて、私を含めた三人で試作をしてみました。そして、初めて作る方がどのくらい時間をかけると完成するのか、作る上でどこが難しいのか、私の作った治具か使いやすいかなどを調べるための試作でした。私以外は、初めて「ほぼろ」を作る方々ばかりです。その結果、初めての方にやや難しいことが分かりました。しかし、皆さん頑張って完成することができました。

         わらゴミを取り除いた後、ジョロで水をかける


 朝10:00に我家の麦畑脇の木陰にシートを敷いて「ほぼろ」の試作を始めました。最初に、制作するために必要に道具について解説しました。馬、駒、かぎ針などです。その時、3対(6個)の駒を選んでもらいました。そして、その駒に紐を結び付けました。道具の解説が終わると、わらの事前加工をしました。わら束を掴んで木の幹にたたきつけた後、ゴミを取るために漉きました。その後、ジョロに入れた水をかけてしばらく置きました。水が稲わらにしみ込んだ頃合いをみて、柔らかくするため木の棒で叩きました。

 馬や駒など工具の解説    わらのゴミを取る    濡れたわらを叩く
  

 続いて、自分が作る「ほぼろ」に合う直径に見合う白い紐を切り出しました。これで「ほぼろ」を作る準備が整いました。皆さんに馬の前に座ってもらい、わらの取り付け方,わらを折る位置、駒による組み方を解説しました。実際に私がわらの組み方をやって見せました。一通り組み方が分かると、各人「ほぼろ」試作をスタートしました。

   見本の「ほぼろ」を計測        「ほぼろ」試作のスタート
 

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