東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

かせくり器に掛けた糸を巻き取り

2017年05月20日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色



 織物の経糸にしようと糸を購入したのですが、てっきり巻いてある糸かと思っていたら紡いだままの束になった糸でした。紡いだままでは、糸を繰り出す時に糸がからまってしまいます。そのため、糸巻き器で巻き取ることにしました。

   古いかせくり器を組み立て           組みあがったかせくり器
 

 二人いれば、一人が解く役、一人が巻き取り役をすることができます。しかし、郷土館には私一人しかいません。かせくり器を使って糸を解くほかありません。そのため、古いかせくり器を使うことにしました。何ヶ所かひびが入っている今にも壊れそうな頼りないかせくり器です。そのかせくり器を組み立てると、束になった糸を掛けました。

           束になった糸をかせくり器に掛ける


 糸をかせくり器に掛けてみると、二つの束から成っていることが分かりました。束を一つ取り出しました。かせくり器に掛かった糸の束から、糸の両端を探しました。しかし、両端が見つかりません。束は三か所が結んでありました。二ヶ所はループになっていました。一つはに四つの糸でループになっていました。

    糸は二つの束     二つの糸でループ      四つの糸でループ
  

 どうも、四つの糸がループになっている箇所が怪しいようです。よく確認すると、この箇所に糸の両端が結ばれていました。次に、三か所のループをハサミで切りました。そして、糸の両端の一つを取り出すことにしました。結果的にそれはうまく行きました。両端の一つを糸巻き器につないで、くるくる回して糸を巻き取りました。

       かせくりか器ら糸を取り出しながら、糸巻き器で巻き取る


 実は最初、その糸の巻き取り方法が分からなくて、Eさんに紡ぎ糸の束と糸巻き器を預けていました。糸の扱いをよく知っているようで、難なく糸を巻き取っていただきました。そして、巻き取った糸巻二つを郷土館に持ってきていただきました。ありがとうございました。Eさんから糸巻き器を返してもらった後、私ひとりで黙々と糸を巻くことになりました。初めての糸巻き器を使った糸巻きでした。

    糸巻き器に巻き取られた糸      巻き上がった糸(Eさんによる)
 

コメント
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