東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施町の陶土を使って土器・埴輪作り(その5)

2017年05月16日 | イベント,行事

 困難な陶土作りを経て、ようやく土器などの土製品を作ることができるようになりました。私は陶芸については全くの素人なので、かつて陶芸教室を開いていたYさんを招いて土器作りを教えていただきました。中央公民館入口には「土器試作会」と表示されました。中央公民館の和室で開催です。

          右端に座るYさんを招いて、土器などの土製品を試作


 土器作りを始める前に、私から今回の土器作りの目的などについてお話ししました。一番の目的は、羊の毛や綿を紡ぐためのスピンドルの紡錘車を土で作ることです。古代の田布施に住んでいた人が使っていたスピンドルの再現です。遺跡でしか見ることができない紡錘車を作ります。

    粘土のこね方をYさんに学ぶ      コロを使って粘土を平らに伸ばす      
 

 最初、Yさんから粘土のこね方を教えていただきました。じっくりこねて、粘土に残る空気を完全に追い出すとのこと。そのわずかな空気を無くさないと、焼くときに土器が破裂するそうです。実際に粘土をこねるとけっこう力がいります。プロの世界では男性の仕事だそうです。こねた後、粘土の伸ばし方などを教わりました。そして、こねた粘土の保存方法なども教わりました。ありがとうございました。

    Yさんの土器作り動作を見学      遺物として出土した紡錘車の写真       
 

 Yさんから教えていただいた後、粘土を受け取り各自じっくりこねて紡錘車を作りました。しかし、紡錘車だけを作るのでは退屈です。大中小の紡錘車を試作した後、いろいろな土製品を作って楽しみました。私は、小さな器,ミニなイノシシ,ミニな人を作ってみました。みなさんは、クッキーの押し型を使って文鎮を作ったり、実際に使えそうな湯呑やおちょこなどを作っていました。

           陶土で紡錘車を試作、中心の穴に紡ぎ棒を通す


 2時間ほど土製品作りを楽しみました。今後2週間かけてじっくり陰干しします。そして焼こうと思います。心配なのは素人がつくった陶土なので、陰干ししている間にひわってひび割れしないかです。焼くところまでいけるでしょうか。

          私を含め、みなさんが試作した土製品

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