東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古いgeneral製トランジスタラジオ6G630の修理(1)

2010年12月12日 | 古ラジオ修理工房

この古いGeneral製トランジスタラジオ 6G630の修理履歴です。それぞれをクリックしてください。
  修理( 1/11) 修理( 2/11) 修理( 3/11) 修理( 4/11)
  修理( 5/11) 修理( 6/11) 修理( 7/11) 修理( 8/11)
  修理( 9/11) 修理(10/11) 修理(11/11)

 冬になって田んぼや畑の作業が暇になってきたので、趣味である電子機器の製作や修理をしています。今回はとても古いGeneral製の故障したトランジスタラジオを直すことにしました。まずは分解して内部の部品や基板を調査しました。昭和30年代の初頭のトランジスタラジオのようです。この時代はまだ真空管ラジオが幅をきかせていました。この頃はまだ私も小学生で、家にはST管を使った外殻が木製のラジオが一台鎮座していました。テレビはまだない時代でした。

     とてもレトロなデザイン               チューニングダイヤルを外す
 

 トランジスタを使ったラジオは昭和30年代初頭から出始めました。トランジスタの種類も2SAや2SBのような統一名称がなく、会社別の固有の番号が振られていました。今回修理するラジオには、HJ23など日立が製造したトランジスタが使われていました。キャラメルを小さくしたように外形(扁平型)です。

               基板を取り出して観察、あちこちに埃がたまっている


 一番大切な部品であるトランジスタを調査しました。使われていたのは、周波数混合用にHJ23,中間周波数増幅用にHJ22A,低周波増幅用にHJ15です。しかし、不思議なのは電力増幅用はHJ17のはずなのに、使われていたのは2SB77でした。一度修理したのかも知れません。

             周波数混合用のトランジスタHJ23(手前の黒の部品)


 基板の痛み状況を調べると悲惨でした。驚いたことにはゴキブリの卵殻がありました。そして、基板の裏にはいろいろなゴミが付着していました。また、バーアンテナの支えが無くなっていました。バーアンテナは急遽両端を糸で縛ってぐらつかないようにしました。

      糸で縛ったバーアンテナ              基板の裏は、ゴミ付着
 

 とりあえず簡単に調査して、試しに電源をつないでみました。このラジオは今どき売っていない特殊な形の9V乾電池を使う仕様です。安定化電源から9Vを繋げるとザーという音がスピーカーから聞こえてきました。この音から低周波増幅機能は正常のようです。次は、無水アルコールを使って基板類のゴミを取ってみようと思います。直すのは、ちょっとしたパズルです。

               痛んだ皮ケースに入れた、とてもレトロなラジオ

コメント
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