たまたまFacebookで見かけたボール紙で作った小さな家の写真にひかれて、これで確認、ワークショップに参加してきた。
『-風景の再読ワークショップ-鎌倉』は(社)ひと・まち・鎌倉の主催。実行委員会である東京工業大学の生徒さんたちが「まちの駅 鎌倉」で元気に迎えてくれた。
まず工作からスタートだ。といっても、自分で窓をデザインすれば、あとは簡単に組み立てられるキットが用意されている(もちろん学生さんたちの手作り)。それでも久しぶりの切ったり貼ったりの作業に、子供のように夢中になってしまった(笑)。
さて、参加者5名と学生さん2名でフィールドワークに出発。由比ヶ浜通りを進み、長谷の路地を散策だ。自分で作った家の窓を通して街を見てみる。そこには、いつものカメラのファインダー越しとは全く異なる風景が広がっている。僕は超パノラマ窓にしちゃったもので、そこにハマる被写体を探すのに苦労した(笑)。それでも、こうした視点(テーマ)で歩くことがなかったので、見えてくるものがかなり新鮮だ。『風景の再読』という意味を体感する。
人も風景と考え、たまたまデイジーズカフェで窓を拭いていたお二人を。小さな窓から見た窓に海が映っている。ちなみに、このあとこっちを向いてもらい笑顔で作品作りにご協力いただいた(笑)。
30分ほど歩き回ってから「まちの駅」に戻ると、窓から見た風景を記録したデジカメのデータを学生さんがプリントアウトしてくれた。これにコメントを書き込んで地図上に並べ、みんなでディスカッションする。全員が異なる窓からそれぞれの思いで切り取った絵は、同じ場所を歩いたとは思えない個性的なものばかり。天窓を上手にデザインした人などは、家の床にできる影まで巧みに作品に取り込んでいて感心しきり。これらを見ていると、また違う窓をくり抜いて違う景色を探して歩きたくなってくるな。窓は小さいけれど、見えてくるもはとびきり大きいのだ。
さて、地図上に散らばった自分の写真を回収して、今度はブックレット作りだ。そこには、学生さんが撮影してくれた僕らの様子がプリントされたページが挟み込まれるという手の込み様。ちょっと嬉しくなる仕立てである。
たった3時間のワークショップだが、「やった感」もあり、意味も理解でき、おまけに16ページに及ぶブックレットという立派なお土産も手にするという素晴らしいイベントだった。
関係者のみなさん、ありがとうございました!
昨日参加したドイツ人旅行者は、帰国後に自分の町を撮影して送ると言い残したという。
そうか、こんどは自分の町でやってみるのもいいね。
ただ、すれ違う人からの目は気になりそうだけどね(笑)。
帰りに『鎌倉清雅堂』さんに寄ったら、長谷寺で撒かれた豆をお裾分けしてもらった。今日は節分。袋をあけると、豆に金平糖が混ざっていてちょっと嬉しかった。
この家を、八百屋さんの店頭で下に向けたら・・・
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