奇跡ですね。
こんな建物がさりげなく佇んでいて、みんな当たり前のように出入りしているのだ。
ここは、藤沢市善行の県立スポーツセンター内にある食堂・第二合宿所。元は「藤沢カントリー倶楽部」のクラブハウスとして、昭和8年にアントニン・レーモンドの設計で建てられたもの。
驚かないでくださいよ。そんな日本の近代建築に大きな影響を与えたとされている方の“作品”の中で、ラーメン400円とか、豚しょうが焼き定食650円とかを食べれちゃうんです。
奇跡です。
僕は、オムライスの大盛り(550円+大盛り150円)を、いただきました。久しぶりに見た「ジャワティー」とともに。
さすがにスポーツセンターだけあって、大盛りはホントに大盛り。中の具がチキンではなくチャーシューだからか、ご飯の色がかなり濃い。でも、懐かしい味で、あっという間に完食でした。
高い天井、古いメニューボード、パイプ椅子、ストーブ…。昭和30年代の合宿所の食堂に迷い込んでしまったよう。
奇跡です。
外に出てみると、これがまたいい。中が食堂だなんて想像できません(笑)。そうです、ここは名門のゴルフクラブだったんですものね。
でも、ボロボロ。荒れ放題。その枯れ具合がいい…とはいえないなあ。県の所有なら、少し何とか上手に保存をしていかなければと思うのですが。歴史的建造物に認定してしまうと、また使用方法などがややこしくなってしまいそうだけど。いつまでも、ここで懐かしい味を満喫したいものです。
ジャージを着たみなさん、あなた奇跡の中でラーメンすすってますよ。
ここがタイムスリップ階段。
食堂からベランダを見る。先週なら桜が満開だったはず。おばあさんが葉桜見ラーメン。
表示は「便所」。落ち着きました(笑)。ちなみに3つの朝顔のうち2器が故障中!
お隣の県立教育センターの建物も、なかなか。
帰りは海岸線を。
そして、馬入。
このとき以来、行けていませんが、
今はどうなっているんでしょう?
変わりないことを祈っていますが。