湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

伝説のS嬢、遂に退社

2005-06-30 23:52:20 | あんな人こんな人
「明日はお日柄もよろしいようですので、お渡ししたいお手紙がございます」
突然、同じ部署のS嬢(SMのSではない)がそんなことを切り出したのは、確か2月ごろだったろうか。
翌日の大安に、彼女が手にしていたのは『退職願い』だった。
しかも、寿退社だという。
青天の霹靂。
定年退職の日まで勤め上げると、誰もが信じて疑わなかった。いや、本人さえも常にそう言ってはばからなかったのだから。
それが…。
そして、とうとう今日、退職の日が来てしまった。
とにかく会社としても、僕個人としても彼女にはお世話になりっぱなし。尻を叩かれ(さすがS嬢)、同じミスを何十回と指摘され続けたりと、頭が上がらない。
非常に潔癖症で、まじめな女性だった。大きな損失だ。でも、仕方がない。
本当にありがとうございました。とても忙しい毎日だったので、まずはゆっくり休んで、そして幸せになってください。
と、ここで終わってしまっては、惜しまれつつ辞めていくS嬢の人となりがわからないまま。
そこで、彼女にまつわるエピソードを、ほんの少々。
○環境問題に正面から取り組んでおり、例えば会社のゴミ箱に捨ててあるコンビニ袋の結びを解いてまで中身の分別を行なう。
○自家製の「世界一安全でおいしい水」をペットボトル数本に入れ常にリュックで持ち歩いている。
○食品添加物の中でも「増粘多糖類」を特に嫌っている。
○体に良いという健康食品を食べ過ぎてお腹を壊したことがある。
○交友関係が広く、欧州の某国大使館のパーティーに出たり、ピアニストや全童連(全国童貞連盟)の人たちと仲がよかったりする。
○子供の頃から文通が趣味で、今でも全国のペンパルの家に出掛けていくことがある。
○「○○様方」と付く昭和の30年代の下宿のようなアパートに住んでいる。
○売れる前からのゴスペラーズファンで、そのFMの番組を聴くためだけに毎週群馬の方まで出掛けていた。
○毎日、建設現場のすぐ脇を歩いて通勤していたのに、その45階建ての東京ドームホテルができたのに気づかなかった。
○雨が上がっても、乾かす目的で傘をさし続ける。なので、周りの人たちが振り返る。
○たまに帰りが一緒になると駅まで並んで歩くが、ほとんど大声で笑い続ける。なので、周りの人たちが振り返る。
○とっくに帰ったと思って安心して歩いていると、交差点の向こうで仁王立ちして高らかに笑っていることがある。なので周りの人たちが振り返る。
○帽子、サングラス、マスク、コート姿で夜道を歩く。なので、警察官から職質を受ける。
これらは、実は氷山の一角。エピソードは数え切れない。
これからも、新しい人生で数々の伝説を生んでいくに違いない。それをリアルタイムで体感できなくなるのが残念だ。
S嬢に幸あれ。そしてS嬢のだんな様になる方に、心から幸多かれと祈らん。

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1 コメント

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S嬢 (kayo)
2005-10-19 11:26:04
S嬢本人からこのブログ紹介されました。

CTC(S嬢を私はこう呼んでいます)との出会いは10数年前のまだ学生時代、アメリカにホームステイをしていた時の仲間の1人だったのです。

同い年ということもあり、彼女のその類まれなるキャラクターに魅了され、今に至るまで連絡を取り合っています。

ある日突然玄関の前に立っているCTCを見たときにはそりゃもう驚きました。ローカル電車を乗り継ぎ、アポ無しで突然愛知県の我が家に現れたんですから。オフィスでも

いろいろ武勇伝があったみたいですね。

同じく定年まで働く女と思っていたのに、突然結婚しました、専業主婦です報告でまたまたびっくり。CTCらしいといえばそうなんですが。何はともあれおめでたいですね!
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