湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

赤い焼きりんご

2009-11-13 22:42:29 | B食の道


人生を振り返ってみると、「焼きりんご」は数えるほどしか食べたことがない。
嫌いならともかく、大好きなのにチャンスがほとんどなかった。
前回は共栄堂で食べて以来だから約2年ぶりである。
その前が…。
もう思い出せない(笑)。
一番初めに食べたのは、当時は珍しいオーブンのあった近所の家にお呼ばれしたときのことだ。まず、りんごを焼いてしまうという行為が信じられない。そして、期待いっぱいで開けたオーブンの中から出てきた焼きたてのりんごのキタナらしい色と、フニャフニャになってショボくれた姿に大いにガッカリしたものだ。
ところが、恐る恐るスプーンを入れてみると、フニャしゃきツルン!という初めての手応え。はがれた皮と、生の時よりよっぽどみずみずしい実を口に運べば、甘いんだけどフルーツでもなくお菓子でもない不思議なおいしさにやられてしまったのだ(この時はシナモンは使用していなかったと思う)。
ところが、同様に焼かれたアップルパイはあっても、焼きりんごというものはどこにでもあるものではない。
若い頃にどこかのレストランで何度か食べた記憶があるだけで、そこから共栄堂まで一気に飛んでしまうのだ。
そして、先日たべたのが写真のもの。どうやったんだか、これも皮の赤がまことに鮮やか。トマトみたいだ。実はこれ、『QUEEN ALICE』製。小さいけど、ライナーに乗ってお釣りがきちゃうくらいのお値段なのでまずかろうはずがない。でも、見た目がキレイだと、逆に何だか寂しかったりして(笑)。
ただ、あぁいつもこの店にあるんだなと思うと安心。
安心してしまうと、たぶんもうまたなかなか食べることはなくなることだけは確かなのだ。

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