記念日ジェットコースターな日

いま思えば、様子がおかしかったのだ。
平日の夕方なのに、妙に会員さんがやって来る。しかも、会社帰りではないような人までいたのだから。
それでも、忙しくなんとか対応しようと夢中だったので、改めて昨日がどんな日だったかなんて考える余裕もなかったのだ。

席がなくなってしまったのに、さらに階段から人の気配が。しかも、入ってくるなり電気を消された。
おいおい、ダメダメとスイッチを戻そうとすると・・・
「１周年、おめでとうございます！」の大合唱が。
そして大きな箱を手渡され、手紙を読まれたのだ。

やっと、なんとなく意味が飲み込めてきた。
20人以上が僕に内緒でサプライズにかけていたというわけだ。

午前中に偶然とはいえ女優さんが来室。
しかし、それ以外は特に予定もなくいつのように粛々とその日を終えようとしていたのである。
それがサプライズで一転、なんともエキサイティングな夜になったのだ。

ほんとうにありがたい。
一人で立ち上げた場を、共感し集ってくれた人たちみんなで１周年を祝ってくれた。
あまりのジェットコースター感覚に涙をこぼすタイミングを失い（笑）、終始笑顔で過ごすことができてよかった。

発起人は３月に入会してくれた女性。彼女の呼びかけに、１年前に入会した人から最近入会した人までが応えたのだという。その分け隔てないところが、僕の目指したところでもあったのでとてもうれしかった。
老舗の喫茶店やバー、何かの活動などで常連さんが濃いコミュニティーを形成していて入りづらい、あるいは入りづらく見えることが多い。そういう場にしたくなかったので、「会員」という制度を選んだのだから。

わいわいと大騒ぎの夜がふけてみんなが帰路に着くころ、僕は幸せな気分で大量の洗い物に立ち向かったのである（笑）
みなさん、ほんとうにありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。