自転車二人旅の謎

夫婦には見えない。
父娘？
それとも、お爺さんと孫娘？

鎌倉市内を歩くようになってから、あちこちで見かけている二人連れだ。眺めていると、自転車を停めては男性が地図とにらめっこ。その間、女性はひたすら“待ち”。ようやく男性が走り始めると、その後を甲斐甲斐しくついていくのだ。
何を探しているのか、どこへいくのか、二人はどんな関係なのか…いろんなことが、ちょっと気になっていた。

気になっていたらまた腰越で見かけたので、声をかけてみた（笑）。
「あぁ、やっぱり何だろうって思いましたか」
日焼けした顔が笑って答えてくれた。
市から依頼され、市内に3000ヶ所ある基準点（及び山間部の三角点）の在りかを一つ一つ確認してまわっているのだそうだ。


たぶん地面に埋め込まれたこういうやつだと思う。
ただし、工事などの度に戻されず、そのまま失われていくケースが多いというのだ。そのため、その地点の現状をデジカメにおさめて報告するのが仕事とのこと。
お二人とも大手測量会社の社員。女性が持つ小さなホワイトボードには、該当する基準点の数字が書かれていた。
ようやく謎が解けてスッキリした。

年度末まで仕事は続くそうで、となるとまた何度もお会いすることになるかもしれない（笑）。
お互い頑張りましょうと別れたのである。


こちらは、港で出会った相模原からやってきたというファミリー。
お子さんは、お父さんの自転車の後ろにつながれたカートに乗って地面すれすれの鎌倉観光だ。