湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

美しき重要建築物

2012-07-18 22:36:45 | あんな話こんな話


もう20年以上も前になるはずだ。
大倉山の商店街のお店がギリシャ神殿風意匠に統一されたというニュースを聞いたのは。
そのときは、どんな趣味の取り組みかいなと思ったものだ。その大倉山エルム通りを、仕事でだけど今日初めて歩くことになった。
そして、ついでにそのギリシャ神殿風に建て替えるきっかけとなった横浜市大倉山記念館に足をのばした。
もちろん、これも仕事です(笑)。ただ、急坂をかなり上るので、8月下旬のフィールドワークのコースに入れるのは無理ですね。今日だって全身汗びっしょりになってしまったよ。
ようやく山頂に到着したら、なんと記念館は外壁を改修中。全面がパネルで覆われ、一端すら拝めず(笑)。

でも、よく見たら入館は可能のようで、僕らは重厚な扉を開けるのだった。
すごいぞ、大倉山記念館。猛暑の中、急坂を上ってきた甲斐があった。
そもそもこの建物は、昭和7年実業家の大倉邦彦氏が「大倉精神文化研究所」として建てたもので、横浜市の有形文化財として指定されているのだ。確かに、科学や化学の研究施設には見えない。石造りのがっちりした階段は、ここが屋内なのか屋外なのかわからなくなってくる。その階段部の天井を見上げると、ライオンやら鷲やらが睨みをきかせているのだ。



そんな館内に、遠くから歌声が聞こえてきては崇高な響きとなって天井に昇っていく。讃美歌か? いや、よく聞くと、ママさんコーラスじゃん。おや、こっちの部屋では小さな子供たちがバレーの練習中。
なるほど、こんなに立派な歴史的文化施設が、市民に開放されていたのだ。しかも、びっくりするほど安い料金で。それを市民が当たり前のように使っている! ここといい、あそこといい、すごいぞ、横浜市! こうやって活用しながら維持していく姿勢が素敵だ。
用もないのに借りてみたくなる(笑)。地下には図書館も付属しているし、この雰囲気のある空間で、ひとり静かに精神文化について勉強してみようか。
ところで、精神文化って何?




エルム通りの畳屋さん


モスだって、このとおり

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