湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

犬も歩けば

2010-12-28 20:57:38 | ぶらかま


「以前は立派な洋館だったんだ」
それが36年前に、お寺に建て替えられたそうだ。
門前のお宅のおじいさんが教えてくれた。
そのお寺も立派な本堂だが、見渡せば庭の落ち葉が積もったまま。
「ご住職が足を悪くされて出てこられないんだよ」
なるほど。それでひっそりとしていたんだ。聞こえてくるのは鳥の声、風の音ばかり。とても落ち着く。歴史あるお寺とは比べようもないが、手が入っていないせいで、鎌倉らしい風情あるお寺になりつつあるようだ。

感心しつつ写真を撮っていると、突然左手の薬指に何かが当たった。
「痛っ」
思わず声を上げてしまう。
見ると…


鳥のフンだった。
クソー(笑)
やられた。でも、「僕たちの楽園に勝手に入ってくるなよ」というメッセージかもしれない。
許す。
こんな素敵な場所にいると、気持ちも寛大になっているようだ(笑)。

ティッシュで指を拭きながらそのお寺を後にして路地を歩いていくと、大きなお宅の前に荷物が並んでいた。ガレージセールのようだ。大掃除で不要品が出たのだろう。


一番手前にニューバランスのシューズが。
「未使用です」と書いてある。いくらだろうかと見たら…
「すべてご自由にお持ちください」
そうメッセージボードに書かれているではないか!
そしてシューズのサイズを見たら、なんとジャストじゃないか!
これは、もう僕が来るのを待っていたとしか思えない(笑)。
ありがとうございます。
お宅に向かって深くお辞儀をして、ガレージを後にする。

それにしても、すごいことがあるもんだ。てくてく歩いてみるもんだ。 
もう足取りが軽くなった(笑)。まだ履き替えたわけじゃないのに。
高ぶる気持ちのまま歩いていると、この幸運に思い当たるフシがあって「あっ!」と声が出てしまう。
さっきの鳥のフンである。
そう、察しのいい方はすでにお気づきですね(笑)。

運(ウン)がついたのだった!

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