湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

いいことありました

2013-07-06 23:42:12 | あんな人こんな人


「牛丼、並、つゆだくで」
吉野家で、いつものようにお願いした。

「いま、なんて言ったの?」
先に注文していた大門三郎さんが僕に聞く。もちろん、食い倒れ太郎のようないつもの化粧とコスチュームでだ。
「えっ? あぁ、つゆだく?」
「それ、何?」
「え~っと、おつゆを多めにしてくださいってことです」
「そんなコトができるの?」
「はぁ」
「じゃ、じゃあ、ボクもそれで!」

初めて吉野家に来たようには見えなかったが、つゆだくをご存じなかったらしい。
「初めて知った、いいことあったよ、ありがとうございます」
と、僕に笑顔を送るのであった。

大門さんは、平日の毎朝平塚駅北口の駅頭に立ち「いいことありますように」「イエーィ、イエーィ、何があってもがんばれますように」とみんなに声をかけている人。演歌歌手なので「幸せじゃん」というCDのキャンペーンなのだと思うが、とにかく毎朝毎朝あの姿を見ていたら応援したくなってくる。少なくとも選挙前にだけ朝立ちする政治家さんよりも素敵だ。姿が見えないと心配になったりする(笑)。
はじめはヘンなおじさん呼ばわりしていた娘も、最近ではスゴイ人だと言うようになったほど。

そして、大門さんはそのド派手な姿のまま電車に乗ったり、自転車に乗ったりもして、いろんな所に出没する。僕もツーショットを撮らせてもらいフェイスブックには何度か投稿している(笑)。だから、吉野家で会った時には、すっかり友達気分になってしまったというわけだ。

「いいことあったよ」
といわれたが、こんな方とお話しできて僕の方が「いいことあった」とハッピーになった。
この方、帰り際にもお客さんにも、従業員にも「いいことありますように」と声をかけていったのである。