湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

大桟橋で再会

2013-04-03 17:44:04 | B食の道


たしか300円だった。
高校の学食にあった「かつ煮ライス」の値段だ。
ほぼ同じメニューを、今日は500円でいただいた。ただ、あの頃のライスはプラスチックのお皿に盛られていたが、今日のは陶器の丼、しかもお代わり自由だった。

今日のお店の名は『横浜港湾飲食企業組合大桟橋食堂』、通称『大さんばし食堂』だ。大桟橋に向かって歩いていくと右手、立ち喰いそば屋さんの建物を入った奥にあり、お年を召したご夫婦(たぶん)で切り盛りしている。ランチのみの営業だそうだ。

壁のメニューに「かつ煮定食」を見つけ、おっさん二人飯メンバー全員(といっても二人)が珍しく同じものを頼んだ。
「かつ煮?」
一瞬、ご夫婦の動きが止まったように見えた。調理が始まったものの、どうやら後から来た二人のフライやハンバーグを先にお盆に並べているようだ。

「かつ煮はできたら呼びますから、お茶でも飲んでてくださいね」とお父さん。
どうやら、フライ関係や日替わりのハンバーグはほぼ調理済みでサッと出せるようだが、「かつ煮」はちょっとイレギュラーで別工程になるらしい。ちょっと面倒なものを頼んでしまったのかもしれない。でも、食いたいんだ、担当のお母さん、頑張って!

で、かなり時間を要したものの、ついに完成。おぉ、かつ煮だぁ。



思った通りの濃い味付けで、白いご飯にメチャメチャ合う。ホントにお代わりしちゃう勢い(笑)。
もちろん、丼のフチに口をつけてかっ込む「かつ丼」も大好き。でも、すでに出来上がったものをいただいているだけだ。そこへいくと、別に盛られた「かつ煮」は、自分のペースで白いご飯との味わいのコントロールが可能なので、もっと好きなのだ。今日は、その醍醐味を久しぶりに堪能した。

おっさん二人飯の二人は、高校は異なるものの同じ敷地内だったので同じ学食を使用していた。その二人が二人とも「かつ煮」をしっかり覚えていたので、きっと当時は人気メニューだったはず。その後、僕が「かつ煮」と再会するのは、何十年も経ってから『味の店 後楽』で(名前は「かつとじ」)。一時ファミレスなどチェーン店にも登場するがすぐに消えていくケースが多く、一部の大衆食堂でたまに再会する程度だった。だから、今日これを見つけて、思わずオーダーしちゃったというわけである。



僕たちが食べ終える頃やってきた三人組のうち二人が「かつ煮」を注文!
すると…
「けっこう時間がかかるよ、だいぶ待つよ、こっちのフライならすぐできるよ」
と、お父さんは残っている食材の方に誘導している(笑)。
よかった、僕らはいいタイミングで「かつ煮」のオーダーに成功したのだ。それにしても、意外な人気だ「かつ煮」。食べたいと思っている人はけっこういるんじゃないだろうか。

嬉しくなったので、コーヒーを追加(笑)。単独だと200円だけど、食事をした場合は100円だ。このコーヒーも、忘れちゃったのかと心配するほどなかなか出来なかった。でも、飲んで驚いた。ちゃんと淹れたコーヒーでおいしかったのである。


このコーヒーカップ、「女」「子」と読める。「男」「子」はあるのか?



すんごい暴風雨でしたね。平塚ではかなり10時ごろかなり明るくなったので傘を持っていくかどうか迷ったほどだったのに、地下鉄の駅から地上に出たら暴風雨だった! 一番上の写真、奥のガラス戸の向こうが海で、タグボートが大きく揺れていた。

おや、横浜の仕事が終わったのに、なぜまた横浜?とお思いの方もいらっしゃるかと。
え~、まだ定期が生きているので(笑)。
もう1回くらい…