ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

マイナーです、碧候温泉

2009-10-27 23:04:41 | 温泉
 南澳にもありました、川沿いに温泉が!というわけで、さっそく行ってみました!


       
 南澳の町から道沿いに南澳北渓を遡っていきます。55号線をずっと北に向かっていきますと、そこはタイヤル族の集落になっています。更に山奥へ入っていくと、道から川に下っていく階段があります。


             
 この階段を下りていくと何やらありそうな気配が・・・・・


             
 お!木でできた建物が見えてきました。これはもしかしたらもしかして・・・・・


       
 うん、やっぱり温泉~!しかし、湯船になっているすぐお隣の小屋みたいなものはトイレ!トイレのすぐ側で湯に浸かるなんて、ちょっと不潔でできませんよねえ・・・・


       
 川には岩がたくさん!この岩場のかげから温泉が湧き出しているかも・・・と期待に胸を膨らませます。


       
 岩を登って越え更に進んでいくと、おや、コンクリートで作った施設が見えてきました。


       
 おおおお、ここはまさしく温泉!!四角く切り取られた部分にはお湯が湧いていました。そう、これが碧候温泉という野渓温泉です。
 ちょっと靴と靴下を脱いで、足湯をしてきました。

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サヨンの鐘

2009-10-23 23:22:09 | お勧めスポット
 「サヨンの鐘」という懐メロをご存じでしょうか。作詞西条八十、作曲古賀政男で、昭和16年に作られた歌です。若い世代はまったく知らないような、今ではもうすっかり忘れ去られたような曲ですが、この歌は台湾で起こったある出来事がもとになった歌なのです。


       
 その歌を訪ねて蘇花公路を南下し、宜蘭縣の南端、南澳の町にいってきました。途中海岸線を走っていくのですが、その景色がとっても綺麗!!美しい風景を見ながら南澳へと向かいました。

 さて、「サヨンの鐘」の歌詞の一部をちょっとご紹介しましょう。

   嵐吹きまく 峰ふもと      流れ危うき 丸木橋
   渡るは誰ぞ うるわし乙女    紅きくちびる ああサヨン

   散るや嵐に 花ひとえ     消えて哀しき 水けむり
   番社の森に 小鳥はなけど  何故に帰らぬ ああサヨン

 もっと詳しく知りたい方は こちらのYOU TUBEでどうぞ。

 “日本統治時代、タイヤル族が住む南澳の村に教師兼警察官をしていた武田正樹という日本人がいました。時は第二次世界大戦真っ最中、武田氏にも赤紙が来て戦地に赴くことになりました。武田正樹の教え子でタイヤル族の女性サヨンは、先生を見送るために駆けつけますが、その日は大嵐の悪天候。橋を渡る途中にサヨンは足を滑らせ、川に落ちて死んでしまいました。”
という実話をもとに、「サヨンの鐘」は作られたとのことです。当時の日本の指導者はサヨンの死を知り、この歌を作るよう指示したと聞いています。


       
 さて、台鐵武塔駅の向かい側に大きなショッピングセンターがあるのですが・・・・


       
 そのすぐ脇に「沙韻紀念公園」と書かれた鳥居が見えます。


       
 鳥居をくぐると、赤い屋根瓦の東屋が姿を現します。真正面には「沙韻之鐘」と刻んだ石がありますが、これが「サヨンの鐘」の歌を記念した館なのです。


             
 中華民国87年6月に作られたものということですから、1998年にできたまだ新しい東屋なんですね。


             
 「サヨンの鐘」という歌が作られた所以についても説明がありました。


       
 東屋の上部には鐘が吊されていました。


       
 さて、この東屋では2時ちょうどとか3時ちょうどとか、ジャストタイムになると「サヨンの鐘」の歌が流れます。最初は日本語で、次に中国語で流れます。中国語の歌はメロディーはもちろん同じですが、歌詞の内容は「サヨンの鐘」とは異なっています。題名も中国語では「月光小夜曲」といいます。


       
 この辺りはカニ漁でも有名なのでしょうか、沙韻紀念公園の敷石にはこういうふうにカニのモチーフが・・・


             
 さて、サヨンゆかりの場所は他にもあります。武塔のタイヤル族の集落には、サヨンが足を滑らせて命を落としたという「サヨン橋」があります。その橋を見に行ってみました。
 ありました、ありました。これがサヨン橋です。石には「沙韻橋」と刻まれています。


       
 石のもう一方の側面にはV字型の黒い線が刻まれていますが、これはおそらく、タイヤル族が以前に顔に施していた入れ墨の模様だろうと思われます。


             
 現在のサヨン橋はこんなに立派な橋です。歌詞には“丸木橋”とありますから、きっと後に橋が整備されたのでしょう。


       
 橋の近くにこの辺りの地図がありました。この地図を見ながら蘇澳鎮を巡ってみるのも一興ですね。


             
 橋から800メートルほど東にある小高い丘に記念碑が建っていました。これもサヨンを記念したものです。碑には“愛国乙女サヨン遭難之地”と刻んでありました。しかし、カタカナで“サヨン”と刻まれた部分は削られていました。おそらく国民党によるものでしょう。


             
 碑の側面には“昭和十三年九月二十六”と刻まれていました。サヨンがなくなった日でしょうか。

 この村のタイヤルの方にサヨンのことを訊ねてみました。お年寄りは日本語が話せるので、
「知ってるよ。」とお話ししてくれました。「サヨンの故郷はここじゃなくてもう少しあっちだ。」と、北の方角を指さしていました。
 タイヤルの子どもにもサヨンのことを聞いたことがあるか、訊ねてみました。タイヤルの子どもは皆、知っていると答えていましたので、やはりサヨンは有名なんでしょう。

 サヨンが亡くなった話や、「サヨンの鐘」の歌ができたエピソードなどは、当時の日本政府が啓蒙主義を強化するために捏造したものだという説もあります。 しかし、例え捏造であったとしても、武田正樹という日本人が南澳のタイヤルの村で、一生懸命生き、現地の人に慕われていたのは間違いないと信じたいと思います。そして、サヨンをはじめ、多くのタイヤルの方と当時そこに暮らしていた日本人が、力を合わせて一緒になって、生活していたのだと信じたいものです。


             
 サヨンを巡る旅は、南澳の無料観光バスで回れます。時間帯は台鐵南澳駅から、8:30、10:30、14:00、16:00発だそうです。

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南方澳漁港

2009-10-17 23:10:50 | お勧めスポット
宜蘭縣の南方澳漁港をぶらぶらっとしてきました。


       
 漁港には大きな入り江が作られ、そこに漁船が入ってきては魚を水揚げします。新鮮なお魚が港のあちこちに並べられて、見ているだけでも面白いっ!


       
 ここはイカコーナーでしょうか。もちろん量り売りしていますよ!


       
 な、な、なんだ、この長ぶっとい魚は?太りすぎの太刀魚かしらん?すごい迫力です。


       
 いろんな魚が並んでいますが、何という名前の魚なのかわからないなあ。


       
 おおお、シタビラメもある!ムニエルにしたらおいしそう~!小アジもあるなあ!


             
 ここはきちんと種類別に整理されていますね。一番奥には鮭があります。でも、台湾では鮭はお高いですねえ。


       
 おやっ!こんな所に小さなサメ君が!網に引っ掛かって引き上げられちゃったんでしょうね。やっぱりこれも食べるの?


             
 魚市場は活気があります。結局私はここのエビさんを買いました。


南方澳漁港:台鐵蘇澳駅からタクシーで約10~15分
       羅東から國光客運南方澳行きで終点「蘇澳港」下車

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南方澳漁港の海鮮料理屋「蒸煮流野海鮮」

2009-10-11 23:09:04 | レストラン、喫茶店、茶芸館
 宜蘭縣の南方澳漁港のほど近くには、海鮮料理を食べさせるレストランがずらっと並んでいます。そのうちの一軒、「蒸煮流野海鮮」というお店に行ってきました!食べてきました!


       
 ここのお店は庶民的で価格もリーズナブル、そしてグルメ番組でも取り上げられたレストランとあって、お客さんが大勢!お店の前にはこのように、新鮮な魚介類がガラスケースに入れられています。


       
 お店の人は皆さん大忙し!魚をさばく人、調理場へ持って行く人、料理する人、運ぶ人と、てんてこまい!小学生の子どもまでお店を手伝っていました。


       
 店内はこんな感じになっています。テーブルの上にはテーブルクロス代わりに、薄いビニールシートを敷いていて、おしゃれとかムードよりも実用重視!
 しかし、壁には見てくださいな、魚の写真がそこここに貼ってあり、ラオバン直筆のメニューがズラズラズラーッと並んでいますよ。これぞ海鮮レストランって感じでしょ。


       
 まずはウニがお出ましです。味は日本のウニにも劣らないおいしさでした。


       
 これはアンキモ!小さめのアンコウのキモをピリ辛に味つけしたものです。日本の食べ方とまた一味違いますが、美味でした。


       
 アンコウのアゴは揚げてこのように出てきました。意外と美味しかったです!


       
 小ぶりのイカをゆでたもの。魚介類はシンプルなのが一番美味しいですね。墨のコクがうまさを引き立てます。


       
 マグロのお刺身も登場。醤油皿のワサビが多めに付けられているのが台湾流。


       
 生エビを冷水でしめたもの。お刺身ですね。ボールに入ったまま出てくるのが豪快ですね。これも台湾流??


       
 生エビの頭は捨てずに、フライにしてもらいました。香ばしくておいしいです。


       
 最後に焼そばも注文しました。足りなければ追加注文しようと思っていたのですが、いやあ、これだけ食べたらもうお腹いっぱい!

 今回は頼まなかったのですが、このお店のアサリの炒め物も評判いいんですよ!

 南方澳漁港に行った際には、海鮮料理街に是非立ち寄ってみてください。

「蒸煮流野海鮮」」 宜蘭縣蘇澳鎮南寧路5号

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日本の面影を訪ねて宜蘭市へ

2009-10-06 16:53:51 | 町を訪ねて
 ご近所の台湾のかたで、日本大好きおじさんに宜蘭市に連れて行っていただきました。この日のテーマは「宜蘭市の中の日本を探そう!」です。はてさて、どんな旅になりますか・・・おじさんの車に乗せていただき、宜蘭に向けてレッツゴーです!


             
 まず、最初に我々が向かったのは蘭陽渓という川のほとり。この辺りは川沿いに長い土手が続いているのですが、川にかかる橋(蘭陽大橋)のすぐ近くにこんな石碑が建っていました。地図には「宜蘭濁水渓治水紀念碑」とあります。


             
 しかしおじさんの説明によると、この碑は“日本統治時代に宜蘭地区の責任者だった西郷菊次郎の栄誉をたたえたもの”なんだそうです。こうして記念碑となって台湾にその名を刻まれている日本人は少なくありません。


       
 次に向かったのは進士社区という地域。静かでのどかな田園地帯です。そんな緑豊かな土地にこんなドーム型の建物がぽつんと建っていました。いったいこれはなーに?


       
 建物のそばに説明書がありました。「進士1号機堡」と書いてあります。赤煉瓦で造られているからでしょうか、「赤蜻蛉」と呼ばれていたようです。
 そう、実はここ、その昔戦争の基地だったのです。当時は戦闘機が配備されていて、ここから兵隊さん達が飛び立っていったのです。
 つ・ま・り・・・・ここはあの“神風特攻隊”の基地だったのですね。第二次世界大戦中、多くの若い兵士が死に向かって旅立っていった場所だったのです。今ではひっそりと穏やかな田畑が広がる、一面のどかな風景なんですが・・・


       
 ドーム型の建物の真ん前に、緑色の草で覆われたこんもりとした塊がありました。よくよく見ると、それは飛行機の形をしています。当時の兵隊さんはこれくらいの大きさの戦闘機に乗って、こちらの方向へと飛び立っていったのでしょうか。


       
 神風特攻隊の基地「赤蜻蛉」の住所はこちらです。興味のある方は是非どうぞ。


       
 「進士1号機堡」から500メートルほど離れたところにも、もう一つドーム型の建物がありました。


       
 こちらは「進士2号機堡」と書いてあります。「進士1号機堡」とほぼ同じ大きさです。


       
 「進士2号機堡」の中にこの辺りの地図があるのを見つけました。これを見ると、当時は基地周辺に弾薬庫や燃料庫なんかがあったのがわかりました。


             
 地図の左横にこの地区についての説明書きがありました。この文によると、昔々この辺りは梅花鹿がいて、平埔族が暮らしていた所だったようです。そこへ漢人がやってきて田畑と家を造り、農作業をするようになったとか。
 そして後に日本人がやってきて、この地を戦争の基地にし、ここから「天皇陛下万歳!さよなら母さん!」と叫びながら飛んでいく悲しい歴史がありました、と続きます。そして戦争が終わり、神社は壊され、時は移り、経済も復興していき、緑の多い自然豊かな土地になりましたというよう文句で締めくくられていました。

 ところで、「進士1号機堡」や「進士2号機堡」から少し北に行ったところに「鑑湖堂」という古い住宅跡があります。ここは18世紀に中国福建省から台湾にやってきた陳計勃氏の子孫が、住んだお宅らしいです。陳氏一族はこの地域の発展に力を注いだ当時のお金持ちで、立派なお宅の回りには大きな池、庭園、書院まであります。


       
 その庭園の中に「落羽松園」という松の木がいっぱい!のお庭があるのですが、これがすごかったです!この地面からぴょこぴょこ飛び出しているのは根っこでしょうか?それとも若木でしょうか?


             
 とっても不思議で、且つ美しい庭園でした。広範囲にわたって松の木が植樹されていて、圧巻という感じすらしました。


       
 「落羽松園」のすぐ脇に、「竹管楽器工房」という小屋があったので入ってみました。ここには竹で作った木琴ならぬ‘竹琴’がたくさんありました。
 中でもこーんなに大きな竹の楽器が!いったいどうやって使うの??


             
 正解はこちら側から、竹筒のくちをスポンジのついたはたきで叩くと、音が出るってわけでした。やってみると、なかなか面白い~!

データ   
宜蘭濁水渓治水紀念碑:9号線沿いの蘭陽大橋北側地点からすぐ。
           最寄りの駅は台鐵二結駅。

「進士1号機堡」:宜蘭市進士路24ー2
        台鐵宜蘭駅より約3,5キロ東南。タクシーで行かれたほうがいいでしょう。

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長弘早點

2009-10-02 22:57:14 | レストラン、喫茶店、茶芸館
       
 宜蘭に行った際に立ち寄ったお店をちょっとご紹介します。台湾には素朴で美味しい朝ご飯屋さんがありますが、この「長弘」もそんなお店の一つです。

 場所は宜蘭市の「宜蘭設治紀念館」のお向かい。“山東饅頭”という看板が目印です。


        
 セイロの並ぶ厨房にはお店の看板メニューが書かれていました。とりあえずお店自慢の蘿蔔絲餅を注文してみると、こんがり焼けた焼餅の中に細かく刻んだダイコンがぎっしり入っていました。胡椒がピリッときいていておいしかったです!


       
 大きな蒸し餃子(水煎包)もいただきました。ふっくらしていて美味しそうでしょ。


       
 葱油餅もたくさんこしらえてありました。これもここの人気メニューのようで、注文しているお客さんが多かったです。


       
 お店のテーブルの下には、生まれたばかりの子猫ちゃんが・・・・。餃子の中身をちょっと下に落としてやると、嬉しそうに食べていました。

 飲み物も豆乳、紅茶、ミルクティーなど充実しています。宜蘭に宿泊されたら、ちょっと寄ってみてください。

長弘:宜蘭市泰山路28巷2号  TEL(039)354-619
   営業時間はAM5:30~AM10:30

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