ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

金針花のお花畑

2010-08-27 21:37:57 | 風物詩
       
 金針花というお花をご存知でしょうか。台湾の公園や道端に咲いていることもあるんですが、このお花、実は8月、9月に一斉に咲いてお花畑となっている所があるんです!


       
 というわけで金針花の絨毯を見に花蓮縣へ行ってきました。
まずは玉里鎮にある赤科山へ行ってみました。赤科山へは9号線の大禹あたりから入っていけます。この辺りは風光明媚ないいロケーション!


       
 この標識が目印です!おっと、街灯まで金針花のデザインですね。

 しかし・・・・地図で見るとすぐ着きそうな感じがしたのですが、実際バイクで行ってみたら遠い~~~!!幹線道路からお花畑までは12㎞ほどあったでしょうか。


       
 金針花が咲いている所に着くまで30分くらいかかったでしょうか。ようやくお花が拝めました~!!


       
 ほ~ら、咲いてる!咲いてる!初めて見ました、こんなに群生しているのを!


       
 青い空、緑の山に映えて、とっても綺麗です。


       
 金針花は食用としても用いられるので、この辺りには金針花農家も多いです。


       
       
       
 摘み取ったお花はこうして地面に広げて乾燥させます。ドライフラワーにするんですね。
台湾では乾燥した金針花をスープに入れて食べることが多いです。


       
 この時期は金針花の収穫期でもあるので、花が摘み取られて緑色に戻っている箇所もありました。


       
 つぼみはつぼみでまた大切。生のつぼみは豚肉などと一緒に炒めて食べられます。

 さて、赤科山の金針花花畑を見た後は、下山して幹線道路に戻りずんずん南下しました。金針花のお花見のはしごをするため、今度は花蓮縣の南端、冨里郷へ向かいました。ここにある六十石山も金針花の名所なんです。六十石山までは9号線から6,7㎞くらいで着いたでしょうか。


       
              
 六十石山の金針花も見事に咲いていました。


       
 お客さんも大勢見学に訪れていました。


       
 売店では金針花のお土産が販売されていました。こちらは半生タイプのつぼみ。量り売りされています。


       
 金針花の天ぷらも売っていました。ほかにも茹でた金針花や、金針花の入った麺も作ってくれるようですね。


       
 こちらは金針花が入ったアイスキャンディー。乾燥したお花をもどしたのがたくさん入っていました。お味は美味しかったのですが、金針花が多すぎてちょっと食べにくいかも・・・


       
 美しい金針花の花畑を見て、目の保養っていうのはいかがでしょうか。

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ワンダーランドだ!彰化の貝殻廟!

2010-08-23 23:01:21 | お勧めスポット
 彰化縣の福興郷に珍しいお寺があるというので、ちょっくら見てきました~!貝殻でできたお寺らしく、「貝殻廟」と言われていますが、三清三元宮とも呼ばれているようです。


             
 貝殻廟は鹿港から少し行ったところにありますが、途中畑や田んぼなどを通り、なんとものどかなロケーション。そんな道を進んでいくと、見えてきました!貝殻廟の入り口に到着です。わあお、入り口からして貝殻と珊瑚でできていますね!さすが貝殻廟と言われるだけあります!


       
 入り口を入ってびっくり!!!なんとおじさんの像がズラーーーーーッと並んでいました。!!しかもどのおじさんもカンフーっぽいポーズをとっています。


       
 右側も左側と同じ数だけおじさんの像が!いったいこの像は何を意味しているのでしょうか?


       
 ほらね、引いて見てみるとこんな感じ!ちょっと圧倒されちゃいますね!おじさんの像の上側には神様の像が並んでいます。その他はほとんど貝殻で覆われていますが、よくも貝殻でこれだけのものを造ったなあ~と驚いちゃいます。


             
 おじさん像の突き当たりにはこんな配置も!にぎにぎしく飾り付けられていて、も~お、気合いというか、根性というか、作った人の執念さえ感じられますね。


       
 ふと上を見上げると、天井の造りも凝っています。同じデザインで貝を飾り付けていて、しかも吹き抜けまでありますね。そしてそこから神様が下を覗いているのですから面白いです~。


       
 更に、動物まで貝殻で作ってあります。壁も同じ貝殻で統一されていますね!


       
 天井、柱、壁がそれぞれ違ったデザインで作られています。ここまでくれば、もうアートだわ!


        
       
 地下道もあったのでそこに下りていくと、なんと廊下の両脇にも貝殻で作られた動物たちの姿が!


  
 龍や鳳凰などがたくさんの貝殻でデザインされていて、なかなか壮観です!


       
 地下道をを出ると、今度は池須のある広場に出ました。こちらの池須には鯉がた~くさん!


       
 で、こちらの池須にはカメさんも勢揃い。


       
 なんとこの池須にはワニさんまで!!しかし、池須の魚やワニって、お寺と何か関係があるのでしょうか???


       
 池須の上に渡り廊下がありました。この廊下はただの廊下ではなく、小屋がズラリと並んでいます。何の小屋かと思ったら、この中にいろいろな種類の鳥さん達がいました。


       
 更に奥に入っていくと売店がありました。いろいろな種類の貝や石の他、神様の像なんかも売られていました。


       
 そして売店の脇に貝や珊瑚で作ったお寺の模型ががありました。こんなものまで作っているとは驚きです。凝った趣味ですねえ。


       
 まだまだここは作業中です。ってことは他にもまだ何か作る予定なんでしょうね。ここは貝殻廟と銘打っていますが、池須有り、鳥あり、売店ありと、もうお寺の域を超えています。お寺と言うよりもワンダーランドですね。


       
 このようにベンチまでぐるりに貝があしらわれていますし、


             
 出口もこのように立派に飾り付けられています。今後もますます楽しみな貝殻廟、数年後にまた訪れてみたいなあ・・・と思いました。

貝殻廟(三清三元宮):彰化縣福興郷南村振興巷10号1
           参観時間は8:00~19:00

それにしても・・・・お寺って自分で好きなように造ってもいいんですねえ・・・

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鹿港老街その3

2010-08-10 23:00:24 | 町を訪ねて
 鹿港老街の旅最終回は中山路と新盛街のコーナーにある「意楼」からスタートです。


       
 意楼の特徴は壁の上部に丸い煉瓦製の窓があることです。この窓はヒョウタンと小銭の形がモチーフになっていて、それぞれ幸福と富を象徴しているそうです。そして丸い窓枠は円満を意味しているのだとか。
 意楼の外壁は最近修復されて、綺麗になっていました。


       
 意楼から少し北側に戻ると、そこには鹿港名物の「九曲巷」と呼ばれる道があります。九曲巷も路面が煉瓦の石が敷き詰められていて、素敵な雰囲気が漂っていますね。


       
 新盛街から九曲巷に入ると、すぐに「十宜楼」という建物が飛び込んできます。ここはかつての商社の持ち主が住んでいたというお屋敷です。


       
 この建物は「二坎二進一院」という建築様式で、屋敷内に光と風が通るように楼井(天井の一部を空けること)が作られています。
 また「十宜楼」の十は、琴、囲碁、詩、酒、絵画、花、月、賭博、タバコ、お茶を表しており、昔、ここに集まった文化人達がいろいろな芸をしたり、遊んだりしたということを示しているのだそうです。


       
 更に九曲巷を歩きます。この小道は文字通り何か所か曲がっていますが、これは寒い冬でも風を防ぐことができ、通りに住む人々が暖かく過ごせるようにという工夫なのだそうです。


              
 九曲巷で水ポンプを発見!昔から使われているものなのでしょうか、かなり年季が入っていました。


       
 ずっと道なりに進んでいくと市場の方に出ます。ここが九曲巷の出口であり、入り口でもあります。


       
 再び中山路に戻り、新盛街との角あたりに「丁家大宅」を見つけ、ちょっと入ってみました。その昔、商売で成功した丁さんのお宅です。ここも縣の古蹟に指定されています。
 お邪魔しま~す!と入ってみると、意外にも奥に長いのですね!奥行きは70メートルもあるとのことです。


       
 丁家大宅の裏口を出ると、その向かい側に洒落た建物が見えました。重厚な西洋式の建物です。ここは「鹿港民俗文物館」で、今は文物館として使用されていますが、元々は日本統治時代の豪族だった一の邸宅だったそうです。


       
 中山路をやや南に下り、派出所の手前を左に折れて少し行き、左上の方向を見てみると、そこには瓶を並べた壁がありました。「甕牆」と言われるそうですが、これは鹿港の民家でよく見られます。飲み終わったお酒の瓶を壁として並べたものですが、見た目も美しく風通しもよいので、その昔はこのような壁が流行ったようです。


             
 更に中山路を南に進むと「興安宮」というお寺が見えてきます。このお寺は1684年に建てられた古刹で三級古蹟に指定されています。正殿には媽祖の神様が祀られています。


       
 興安宮の向かいにも甕牆がありました。しかし、これは新しくつくられたもののようですね。


             
 徳興街のほうに入っていくと、今度は「鳳山寺」というお寺がありました。1824年に建てられたものだとか。本当に鹿港には古いお寺がたくさんありますねえ。


             
 鳳山寺のやや西の方に、有名な道があります。「模乳巷」という細い路地。


             
 確かに細い通りです。道幅は1メートルあるかないかでしょうか・・・・・・・


             
 向こうから来た人とすれ違おうとしたら、体を横に向けなければなりません。こうすると胸が壁にくっついてしまいます。名前の通り、“乳が触れてしまう”道なんですねえ。


       
 模乳巷の北側に「慰霊廟」というお寺があるはずなので行ってみると、なんとお寺は修理中。その向かい側のプレハブに神様達がいらっしゃいました。


        
 さて、これは地蔵王廟というお寺。その名の通り、主に地蔵菩薩を祀っています。国の三級古蹟に指定されている古刹です。


             
 このお寺には「重興敬義園捐題」と書いてある石碑が置いてあります。「敬義園」とは鹿港で創建時期の最も早い慈善組織で、地方で公益事業を行っていたそうです。


       
 中山南路沿いに「文武廟」というお寺がありますが、これは武廟、文祠、文開書院という三つの建物が同じ敷地にあるので文武廟と呼ばれています。
 まず、一番奥にある文開書院ですが、1827年に建てられたものだそうです。明朝の儒学者、沈光文を記念するために別名を使って書院と名付けられたということです。


       
 そして真ん中にあるのが文祠です。1811年よりこの文祠を建てることが計画され、度重なる修復を経て今日に至っています。
 現在の文祠は祭祀の場所としてだけではなく、学生が勉強したり詩人が集まって作品を作ったりする場所でもあるそうです。


       
 文祠の入り口の両側の壁には、鹿港で有名な書道家の作品がありますので、見てみてください。


       
 最も入り口に近いところにあるのが武廟です。1812年に竣工した廟で、関聖帝君が祀られているそうです。正殿の前に古い鐘がありますが、これは武廟の重要な文物とされているとのことです。


       
 彰鹿路七段の附近に見えるのが「福興穀倉」です。日本統治時代、米どころの鹿港に造られた米倉、穀物倉ですが、今では修復されて芸術作品などを展示するスペースとして用いられています。


       
 中山路と彰鹿路八段がぶつかる地点に、かつて台糖が造ったサトウキビ列車の駅「鹿港駅」跡があります。ここは旅行インフォメーションセンターにもなっていますので、ご利用ください。


             
 このインフォメーションセンターには、鹿港の町を案内するこんな音声ガイドがあります。えー、実はですねえ・・・・この音声ガイドの日本語音声は、私の夫の声なんです!!ですから、是非是非聞いてみてくださいね~!!


       
 さて、金門巷に出ると、そこには赤と青の色が鮮やかな建物が見えてきます。これは「金門館」と呼ばれています。金門出身の鄭用錫が総監督として、この建物の修復工事をしたことからこの名前となったそうです。
 正殿に祀られているのは金門出身者の守護神である蘇府王爺だそうです。ここはお寺ですが、金門出身者の集会所としても使われていたそうで、両側の廟廊も宿泊施設として用いられていたそうです。


       
 金門巷の1本北の通り、金門街には龍山寺があります。明代末期、清代の初期に建立された古刹で、国家の一級古蹟に指定されています。龍山寺の敷地面積は1600坪あまりで、主に観音菩薩様が祀られてるそうです。


       
 1790年代から何度も修復されてきたお寺ですが、その歴史的、芸術的価値の高いお寺として評価されています。中でも素晴らしいのは石柱の彫刻と、八角形をした藻井などに施されている
木工彫刻です。


             
 鹿港老街最後のご紹介はやっぱりお食事どころ!金門館の近くにある「永香民俗小吃」というお店ですが、お昼時に行ったためか、もーのーすごーーい人!!


       
 ここの看板メニューは切仔麺や鶏巻などいろいろありますが、中でも気に入ったのはエビ団子入りの麺でした。このエビ団子、エビの濃いお味がしておいしかったです~!!

 以上、長々と鹿港老街レポートを書いて参りましたが、やっぱり百聞は一見にしかず!興味が湧いてきた方は、是非是非現地へ飛んでいってください!!

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