ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

台南市南門路界隈

2010-04-30 23:25:34 | 町を訪ねて
 今回は台南市の南門路周辺のご案内で~す。この辺りもなかなか面白いエリアになっています。


             
 圓環から南に向かって歩いていくと、右手に見えてくるのが台南孔廟です。門には「全臺首學」と書いてありますが、清代末期、ここが最高学府だったということを表しているのだそうです。


       
 孔子廟の中で最も古い建物です。この建物に入るには料金が必要でしたが、きっとそれは補修代金などに充てられるんでしょうね。確かに赤みがかった壁など、ずいぶん古そうでした。

       
 孔子廟内にはこんな大きな木もありました。しかし、この大木は朽ち果てそうになっていて、棒で何か所も支えられていました。この木を守る運動が行われているそうです。


       
 南門路を挟んで孔廟の向かい側にはこんな石門が見えます。「泮宮石坊」という名前がついているようです。


       
 「泮宮石坊」をくぐるとそこは莿桐花巷という通りになっています。たくさんお店が並んでいて賑やかそうなので、ちょっと歩いてみました。


       
 お洒落な喫茶店やレストラン、お土産物屋さんが多く並んでいて、すごく楽しいストリートです。


       
 まっすぐ進んでいくと、一際賑やかなお店がありました。ここは何のお店かな?黒輪2元って書いてあります。黒輪ってことは・・・・・


       
 ここはおでん屋さんでした。台湾風に串に刺さったおでんです。お鍋の中にいっぱい串が突っ込んでありますが、好きなものをお皿にとって、最後に精算してもらうシステムになっているようでした。ただ、1本2元とありますが、串によっては値段が違いますのでご注意を!


       
 おでんを買ってみました。お店の外に並べられている低い机に置いて食べました。タレに絡めていただきます。


       
 おでん屋さんまで来たらそこは開山路です。開山路を南下していくと、こんな看板が見えてきます。このお店もお客さんの出入りが多いから人気店でしょうか。


       
 ここは「肉圓」のお店です。台南の肉圓には蝦が入っているのが特徴です。蒸したタイプの肉圓ですね。虱目魚の団子スープと一緒にいただきました。蝦入り肉圓は蝦のお味がきいていて美味しかったです。


       
       
 更に開山路を南に行くと、「延平郡王祠」に着きます。


              
 ここには大きな鄭成功の像が建っていました。中華のヒーロー鄭成功を祀った廟です。


       
 だからでしょうか、「成功」を成功するという願掛けにつなげ、こんな木札がずらっとぶら下げてありました。木札には「○☆大学に合格しますように」などという願い事が書かれていましたから、絵馬のようなものなんでしょうね。


       
 ここから南門路に戻っていくと、大南門が見えてきます。ここは国家三級古蹟に指定されています。堂々とした立派な門ですが、台南府城にかつて八つあった扉の一つだそうです。


       
 アーチ型のデザインを取り入れているため、「半月城」とも呼ばれているそうです。石と煉瓦を積み上げて造られた城壁はどっしりとした構えです。


       
 城壁の間から木がニョキッと生えていますね。すごい迫力と歴史を感じます。


       
 大南門の敷地内には碑林もあります。しかし、行った時には修復中で一般公開はされていませんでした。残念・・・


       
 大南門の斜め向かいには台南大学があります。大学の北、樹林街二段のところに台南城垣南門段残蹟があります。高さが5メートルくらいもある城壁の一部がここにも残っています。1788年に造られたもので、三級古蹟に指定されています。


       
 台南大学のすぐ南側には五妃廟があります。こちらは一級古蹟だそうです。清代初期の王様の、5人のお妃様がここに祀られています。


       
 五妃廟のすぐお向かいに賑わっているお店を発見!‘豆腐冰’って書いてありますが・・・・


       
 そう、ここは豆腐冰というデザートのお店。暑かったので迷わず注文してみました。これは抹茶味の豆腐冰!冷たくてほんのり甘くて美味しかったです。


             
 南門路からちょっと離れますが、同じエリアに属すので府城隍廟もご紹介します。1669年に建てられたお寺で、こちらも二級古蹟に指定されています。


       
 お寺の中に人間の善と悪を勘定する大きな算盤が飾られています。

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麻豆の代天府

2010-04-21 22:53:37 | お勧めスポット
 麻豆の代天府はただのお寺ではありません!神様のジオラマ有り、巨大な龍有り、不思議な形の観音殿有りと、まるでちょっとしたテーマパークみたいな寺院なんです!


       
 これが麻豆代天府の入り口です。立派な門構えにまずびっくり!


       
 門を入ってすぐ左にはこんな不思議な形をした建物が。キノコみたいな格好をしています。


             
 実はこれ、観音殿という建物で、この中にジャンボ観音様が鎮座されていました。写真ではわからないでしょうが、高さはだいたい3メートルくらいでしょうか。観音様のすぐ後ろには立派な観音岩まで飾ってありました。


       
 お寺の建物のぐるりには箱庭風にしてあって、まるでジオラマのように一つの世界ができていました。岩、池、緑の草花などを使って、このようなジオラマがたくさん境内に並んでいました。


       
 さて、最も驚いたのはお寺の中にこんな巨大なドラゴンが空に向かって口を開けていることでした。いったいこれは何??


       
       
 近寄ってよく見てみましたが、うーん、すごい迫力ですね!高さが38メートルもあるそうです。


       
 どうやら龍の中に入れるようです。入り口は尻尾のほうにありました。天国への入り口と書いてあります。では天国へ行ってきま~す。


       
 トンネル状になった巨大龍の中は、両側の壁に神様の絵が描いてありました。が、しばらく行くと、人形がたくさん並んでいる場所に出ました。私達が近寄ると、突然スイッチが入って人形が動き出し、この場面の説明が音声で流れてきました。うおおおおお、びっくり~!!これが天国の世界なのかー!


       
 またちょっと歩くと今度はお茶会の場面になりました。人の気配を察するとスイッチが入り、急須を持っている人形の手が動き、お湯を湧かしている人形の手もパタパタと動き始めました。おもしろ~い!


       
 こちらは女性のお人形ばかりでした。どうやら天女が車に乗ってお散歩していらっしゃる様子です。車が電動で動き出しました。 


       
 こちらは老人達がお茶を飲みながら、美女の舞いを眺めている様子です。舞姫がクルクル回転しながら動いていました。


       
 こちらの皆さんは何をしていらっしゃるんでしょうか。おおお、碁を打って楽しんでいらっしゃるようですね。


       
 そして最後のコーナーでは橋の上で男女が互いに歩み寄っています。これ、ゆっくりゆっくり動いてましたよ。七夕の夜、1年に1度織り姫様と彦星様が会うシーンでございました~。


             
 七夕でからくり人形コーナーは終了しましたが、まだまだ出口ではありません。神様の絵などが壁に描かれていて、それを見ながら上へ上へと上っていきます。中にはこんな神様も!この神様は十八羅漢のお一人ですって。


       
 とうとう出口です。出口は龍の口になっています。ここからは長い階段を下へ下へと下りていき、天国の世界は終わります。


       
 天国があれば地獄もあるのさ!龍の奥には十八地獄というコーナーもありました。地下に地獄世界が広がっている模様です。しかし、残念ながら私達が行った時には地獄世界は修理中で入れませんでした。がっかり~。

 神様のテーマパークみたいになっている面白い麻豆代天府に興味を持たれましたら、是非お越しください~!

麻豆代天府:台南縣麻豆鎮南勢里關帝廟65号

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台南市のレトロカフェ

2010-04-16 23:31:17 | レストラン、喫茶店、茶芸館
 台南市の南門路、ちょうど孔子廟の斜め向かいあたりに、レトロな味わいの素敵なカフェがあります。しかし、カフェは2階で営業していて、1階部分はありません。では、どうやってカフェにはいるのかというと・・・


             
 ここからなんです。わかるでしょうか?建物と建物の隙間、人一人が通れるか通れないかぐらいの幅が空いていますが、ここがカフェへの入り口なんです。ほ~らね、上部に木に札があるでしょ。「窄門」というのがカフェの名前なんです。‘窄’というのは中国語で狭いっていう意味なんです。まさに狭き門ですね。


             
 それではこの隙間の中に入っていきましょうか。おおおお、やっぱり狭い!あまり太った人は入れないんじゃないかな。


             
 ちょっと歩くと左側に階段が見えます。この階段を上ったら、「窄門」の入り口となります。


       
 お店の中はこんな感じです。木の床に、八角形の窓!昔の建築で流行ったスタイルがそのまま残されています。木の床は歩くとギシギシ鳴ってきしみました。
 ここはもともと、その昔お医者さんが住まわれていたお宅だったそうです。


       
 店内にはお客さんが溢れていました。レトロな装飾品がたくさんありいい雰囲気なので、写真を撮っている人も少なくありませんでした。


       
 これは100年くらい前のものかと思うくらい、年季の入ったミシン。こんなものが店内にひっそりと置かれていました。


       
 木製の椅子とテーブル。テーブルには布のテーブルクロス。なかなかお洒落なお店です。


             
 窓も上下にずらすタイプのもの窓枠も木製です。。この窓からはお向かいの孔子廟が見えました。


       
 階段を上ってお店の入り口から左に入るとカフェ、右に入るとお手洗いになっています。お手洗いはお庭の突き当たり。


       
 私達もお店でティータイム。コーヒーと花茶、ケーキをいただきました。

窄門:台南市中西区南門路67号2F
   営業時間は11:00~24:00

窄門の日本語の情報はこちら

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ぶらっと麻豆

2010-04-12 23:07:13 | 町を訪ねて
 台南縣の麻豆といえば文旦の故郷だ!と思われる方は少なくないと思います。しかし、麻豆は文旦以外にも魅力がいっぱいある町でした。


       
 麻豆の道沿いには確かに文旦の木がたくさん見られました。


       
 でも、残念ながら文旦の季節ではなかったので、名物の文旦は見られずじまい。代わりに果物屋さんでは白柚子(バンペイユ)が幅をきかせていました。


       
 さて、麻豆の町は古い町。味のある建物があちこちに残っていました。これは映画館の建物。今も映画が上映されています。


       
 老街の建物もバロック風でステキです。今では店舗として活躍中。


             
 こんな素敵な教会の建物も発見!ここは幼稚園にもなっているようですね。


       
 この屋根飾りもとってもステキ!この建物は85℃カフェとして使われていました。


       
 中正路の老街。古い建物は今も健在で、一階はほとんど店舗でした。


       
 ところで中正路の辺りには、麻豆名物の食べ物を売る店がた~くさん!このお店もその一つ。


       
 これは肉粽!台湾語では「バーツァン」と言うそうです。甘辛いタレがついてくるのが南部の特徴ですね。


       
 こちらは筒仔米糕。台湾語では「タナビコ」と言われています。上の方の挽肉がおいしいです!これにもタレがついていて、ガリ(?)もついてきました。


       
 麻豆の碗粿(ファックェ)も有名です。南部の碗粿(ファックェ)はタレが甘めで濃い感じがします。


       
 こちらにもおいしそうな食べ物を売っているお店発見!さーて、何を食べようかな~。


       
 いただいたのは草漁粥。これも麻豆はよく見かけました。草魚って淡水魚の一種かな?お粥と書いてありましたが、濃度は薄く、お粥と言うよりも魚が入ったお茶漬けっていう感じがしました。おいしかったです~!


       
 麻豆のお寺「代天府」も有名です。「代天府」についてはまた後ほどお話しいたしますね。


  
 そして何故か「鰐王」というワニを売り物にしている動物園もありました。ここにはワニや亀、トカゲ、蛇などの爬虫類の他、珍しい動物が飼育されていました。


             
 一番太っちょのワニさんには背中に乗ることもできます。実はこのワニさんはメタボワニ!太りすぎて動けないんだそうで、ちょっと可哀想だなと思いました。


       
 なんと園内にはワニの肉を販売している所もあり、びっくり!新鮮なワニの肉って書いてありますが・・・・・

麻豆への行き方:台南から興南客運バスで麻豆行きに乗ってください。

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七股の塩山

2010-04-07 23:13:20 | お勧めスポット
 台南縣の七股郷にも面白スポットがありますよ~!今回は七股名物「七股鹽場」をご紹介しますー!


       
 台南市の北側、七股郷の176号線を西へと走っていくと、あらら、あらあら!遠くの方に山のようなものが見えてきました。あれはいったい何??


       
 実はここは「七股鹽場」の塩のお山だったんです!鹽っていうのは日本の漢字でいうと塩のことでして、そう、このあたりには塩田が広がっているんです。


       
 「台鹽」という製塩の会社がこの辺りを管理していますが、この塩山には登って見学することができます。ほら、ちゃんと階段もついているでしょ。


       
 細かい塩の粒もありますが、近くで見るとこんなに大きな塩の粒もありますね!まるで白い石ころのようです。


             
 塩山には「安全のため這い登ることを禁ず」という看板が立てられているのですが、これを無視して山を直接登っている人がいます。


       
 あ~あ~あ~、気をつけてくださいよぉ。滑ったら危ないですからね。


       
 塩山の上から下を見下ろすとこんな感じです。白い斜面を雪に見立てて、飾り用のそりまで置いてありました。


       
 ところでこの塩山の前には名物のアイスキャンディーが販売されています。塩入りのアイスキャンディーなんですよ!種類も梅味やらブドウ味、杏仁味など何種類かありました。


              
 試しに買ってみました。こちらはクルミ入りのバニラ。隠し味の塩が効いておいしかったです。塩が入っててもちっともしょっぱくないんですよね。かえって甘さが引き立っていました。


             
 こちらはブドウ味のアイスキャンディー。これも色が地味目でしたが、お味の方は美味しかったです。


             
 アイスキャンディー売り場の隣では塩を使った遊びのコーナーもありました。色を付けた塩を小瓶に入れてアクセサリーや飾りを作るってやつです。うちの娘も挑戦してみました。結構面白かったみたいです。

七股鹽場:台南市から車で17号線を北上、176号線を西に入り、走ること7,8分で到着。

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