ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

英仕山荘

2008-07-23 16:55:32 | オススメの宿
 宜蘭縣大同郷で泊まった宿、「英仕山荘」は個性的な造りで、最近観光客にも大人気です!その秘密は・・・・・

       
 まず、この山荘の玄関でもある円柱形の建物をご覧ください。レセプションは1階奥の左にありますが、注目すべきは3階部分。3階はカフェレストランになっていますが、ゆっくり回る仕掛けになっています。回しているのは電力ではなく、水力!水の力でどうやって回しているのかはわかりませんでしたが、とにかく中に入ってみようじゃないかと3階へ。

       
 カフェレストランの中はこんな感じ!ここでお茶を飲んでくつろぎながら、外の山や川の眺めを見るのって嬉しいじゃないですか!360度宜蘭の自然に囲まれてまったりしちゃってください!

       
 私どもはここで桃の香のするお茶を飲みました。そんなに甘くなくて、あっさりとブレンドされているようで、ちょっとクセになるような・・・・・

       
 客室は円柱形の建物の南側、川沿いにコテージとしてずらっと建っています。我が家は3人部屋のコテージに泊まりました。お部屋の中はすっきりした感じ。ただ、あまり上等ではありません。

             
 3人部屋コテージはなんと人工池の上に造られていて、池の中には鯉がスイスイ泳いでいました。

             
 夏休み時期だったからか、自助餐(ブッフェ形式)の晩ご飯と朝ご飯付きで、3人様4090元という宿泊プランでした。この中には晩ご飯の後のイベント代金も入っているということ。そのイベントとは・・・お餅つき!タイヤル族が多く暮らすこの地域、やっぱりイベントはタイヤル風餅つきがぴったりなんでしょう。我が家も餅つきに参加しましたよ!

       
 つき上がったお餅は従業員のお兄さんが手早くちぎって丸め、ピーナッツ粉+砂糖にまぶして振る舞ってくれました。できたてほかほかふわふわのお餅は最高においしかったです~!

             
 山荘の広場では物産展もやっていました。この地域でとれた梨、すもも、桃など果物や、お茶、蜂蜜、漬け物なんかを売っていました。

 泊まって楽しい英仕山荘。台湾の方お薦めの太平山へ行くときには泊まってみてください!

住所:宜蘭縣大同郷英士村泰雅路三段21巷1號 
電話:(03)9801701

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「水井茶堂」はモノクロ写真の雰囲気

2008-07-21 22:17:51 | レストラン、喫茶店、茶芸館
            
 新竹縣北埔のレトロな茶芸館「水井茶堂」のご紹介です。
 もうすでにいろんな台湾のガイドブックに登場している茶芸館ですが、さすが有名所だけあって、素敵な雰囲気が漂っていました。

            
 一級古蹟に指定されている天水堂の横手の道を入っていくと、ありましたありました、「水井茶堂」の文字!近寄っただけで昔ながらの素朴な佇まいであることが窺えますね。

            
 渡り廊下にも鄙びた味わいが・・・。ちょっと懐かしい趣が多くのお客さんの心を惹きつけるんでしょうね。

      
 中には何種類かお部屋があるのですが、こんな学校の教室みたいなお部屋もありました。新竹名産で縁起物の柿を描いた絵が張ってありました。

      
 さて、それではいよいよ客家名物「擂茶」に挑戦です。「擂茶」とは、客家の人達が、その昔農作業に勤しんでいた時代、簡単に栄養を補えるようにと考え出したお茶のこと。
 淹れ方は、まず大きなすり鉢に茶葉、ナッツ、ゴマなどを入れ、しっとりとじんわりと油が滲み出てくるまですりこ木ですり潰します。お店の人の「OK]の指示が出るまで、必死にすり続けてください。

      
 お店の人が仕上げのすり潰し作業をしてくれて、抹茶や豆類を入れた特製ブレンド粉を混ぜ込み、最後に薄目のお茶をすり鉢に注ぎ入れ、軽く混ぜ合わせます。

            
 人数分の小鉢に「擂茶」を注ぎ分けますが、この時砂糖の入っていないポン菓子をパラパラと小鉢に振り入れることが多いです。ここのお店では小鉢に最初からポン菓子が入っていました。

      
 ほ~ら、出来上がりはこんな感じ。お茶というよりもお汁粉に近いかな。うすら甘くて、ヘルシーです。

            
 部屋から渡り廊下を眺めると、植え込みの緑がまぶしいです。う~ん、絵になる風景だぁ。

 ここのお店のご主人は、天水堂の管理をする人による何度かの面接を経て「老板(主人)」に決まった方だそうです。北埔の雰囲気を守る人を選びたかったんでしょうね。

            
 では、これにて失礼「水井茶堂」!門扉をくぐり抜けてお別れです。モノクローム写真の世界のような、不思議なムードを満喫させてもらいました!
 擂茶をしに、このお店に何人かの友達と、または家族で訪れるのもいいですよ。クーラーはないので、夏は暑いかもしれませんが。また開けっ放しだから冬は寒いでしょうね。春か秋がベストシーズンだと思います。

「水井茶堂」住所:新竹縣北埔郷中正路1號上段

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泰雅(タイヤル)生活館

2008-07-19 23:48:42 | お勧めスポット
 宜蘭縣大同郷にある「泰雅(タイヤル)生活館」に行ってきました。台湾原住民ファンならここのスポットは必見ですよ!

       
7丙線道路から右に折れて宜63線道路にはいると、大きな橋にさしかかります。これがなんと泰雅(タイヤル)大橋!

       
 橋を渡って右に折れ、7号線を道なりに進むと、

       
 見えてきました、目的地の「泰雅(タイヤル)生活館」です!

 ここは台湾原住民タイヤル族の展示スペース。原住民ファンの我が家としては外せないスポット。入り口には日本語ができるタイヤル族のおじさんが座っていました。タイヤル族の文化や、生活道具、生活習慣などについての展示のほか、スタンプラリーや大同郷のタイヤル族の暮らしと歴史の紹介もありました。

       
 タイヤル族の衣装を着て記念撮影もやっちゃいました。男性用、女性用、子供用と、各種揃っていますので、お好みの衣装をどうぞ!

 この生活館でおもしろかったのは展示の仕方が斬新なこと。タイヤル族が使う「口琴」や笛などの楽器の音を再現させたり、タイヤル族の言葉を短いセンテンスで紹介したりする押しボタンがありました。
 また、タイヤルの風俗習慣を説明するのに、コンピューターで絵本の形式にして中国語、英語、日本語の説明をつけているのも興味深かったです。(写真撮影禁止のエリアが多く、写真が撮れなかったのが残念です。)

       
 入り口付近で売っていたバナナちまきです。

       
 中身はこんな感じ!食べるとバナナの風味がふわっと広がっておいしい~!餅米とバナナを混ぜてなじませ、柔らかくするのが難しいのだとか。

       
 生活館の近くには、タイヤル族のレストランも何軒かありました。その一つ、「莎韻風味餐」というレストランに入ってみました。

       
 レストランの中にはお土産になりそうなタイヤルグッズも販売していました。壁にはタイヤル族についての紹介文が書かれていました。

       
 注文したお料理です。写真は過猫(山菜)のおひたしのマヨネーズかけ、バナナちまき、猪肉焼きのスライス。

       
 これは勇者のスープという名前だったと記憶しています。豚足と豆のスープでした。

 タイヤル族に興味がある方、タイヤル料理を食べてみたい方は是非訪れていただきたいエリアです。

「泰雅生活館」:宜蘭縣大同郷崙埤村朝陽60号 TEL(03)980-2143
          8:00~17:30  月曜休館  入場料80元

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客家文化の町、北埔ぶらぶら

2008-07-15 23:58:31 | 町を訪ねて
     
 客家の伝統的な集落が残っている町、北埔へ行ってきました。台北からはまず、國光客運の竹東行きに乗って出発です。竹東までは1時間半強の道のり。

     
 竹東に着いたら、今度は新竹客運に乗り換えます。竹東から北埔までは15分くらいで着きます。

 北埔に着いたらもうお昼。なにはともあれ腹ごしらえよね、と「北埔食堂」に駆け込みました。

     
            
 レトロな造りの店内で食事です。客家板條、九層塔入りの玉子焼き、川魚の五味ソースかけ、客家小炒、タケノコサラダなどなど。写真には写っていませんが、客家湯圓や干し柿の天ぷらなどこの土地ならではの菜を注文しました。

     
 お昼の後は「慈天宮」というお寺を見学。三級古蹟に指定されているそうです。1846年に造られた古いお寺。去年修理が済みました。

            
 上り龍を表す柱の彫刻が凄いですね。このお寺の彫刻は台湾でもかなり有名なんだそうですよ。

     
 名産の干し柿を売るお店がありました。柿は台湾では縁起物。お土産としても人気があります。

 北埔でもひときわ目立つ洋館、姜阿新宅に行きました。ここを見学するには予約を入れないといけないということだったので、前日に予約を入れたのですが、なんと私達が日本人だというと日本語ペラペラの会長さん(御年80歳)が来てくださいました。恐縮しつつも中に入りました。

 1940年に建てられたゴージャスな洋館は完成に2,3年費やしたということで、室内の天井や壁、柱などに施された木造彫刻は「いい仕事してますね~」と溜息が出るような優美さ。内部は本当は写真禁止だったのですが、撮ってもいいという許可をいただいたので、その一部をご紹介します。

            
 部屋の外の廊下に置いてあった引き出しつきの台でしょうか?これは机のように見えますが、小さな細い穴が机の表面にあいていて、硬貨を入れる仕組みになっています。これは何か品物を売買したときに使われたということですから、現代ではさしずめレジスターというところでしょうか。

     
 鏡台です!この鏡台に細かく施された彫刻が素晴らしい!椅子の背もたれのデザインも素敵です。

     
 タンスの扉に施された彫刻も非常に緻密。物語の一部を描いたものなのでしょうか。

     
 姜阿新宅の管理人さんの林さん(左)と、通訳をするために竹東から駆けつけてくださった会長さん。本当にありがとうございました。

     
 この家は「金廣福公館」。金廣福というのは当時北埔を開墾したグループの名前だそうです。この建物は1922年に開墾事業団の事務所として建てられたものだそうです。外観は黒い屋根瓦と白い壁というシックな造り。50㎝もの厚みがある外壁から「武装移民本部」であったことを窺わせます。

            
 古い建物を利用した茶芸館「水井」。どっしりとした佇まいの中に懐かしい優しさを感じさせる落ち着いた雰囲気です。 

     
 「水井」で擂茶をしました。大きなすり鉢に茶葉、ピーナツ、ゴマを入れて、すりこ木ですり混ぜ、どろどろになるまでよく擦ります。その後に抹茶や豆類などを入れた特製の粉を混ぜ入れ、薄目のお茶に溶かしていただきます。
 静かな空間の中で擂茶を作って飲むのもいいですが、みんなでワイワイ言いながら楽しく擂茶するのも一興ですね。

 いにしえの客家文化が残る町を半日ぶらぶらした、素敵な初夏の午後でした。

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「王徳傳」のティールーム

2008-07-09 23:51:54 | レストラン、喫茶店、茶芸館
 中国茶葉のお店「王徳傳」の長春路店にあるティールームに行ってきました。お店の2階がティールームになっています。

     
階段を上りきったところにカウンターがあり、ここで店員さんから挨拶を受けます。

     
個性的な照明、レンガ風の壁、落ち着いたテーブルと椅子に洒落たセンスを感じます。ここで仲の良い友達と一緒にお喋りしながらお茶するのって、なかなかいいと思いませんか?

           
 さて、それでは注文しましょうか。メニューも見たのですが、暑い日だったので店員さんに冷たいお茶を頼んだら「冷泡白毫烏龍茶」を薦められましたので、それをお願いしました。出てきたのは写真のように、透明の花瓶みたいな瓶に入った冷茶。これが小さなお盆に載ってやってきました。ドライフラワーの花びらが散らしてあるのも印象的。このお茶の香といい味といい、後を引く旨さでした。やっぱりプロが淹れたお茶ってこんなにおいしいのかと感動しちゃいました。

     
 お茶請けに出てきたドライフルーツです。ドライパイナップルとドライプチトマト。プチトマトは酸味がきいていて、乙なお味でした。

     
 そしてこれはお店ご自慢の烏龍茶ケーキ。4種類の烏龍茶葉を使用しているのだとか。4層のスポンジに挟まれたクリームもお茶味の生クリームです。デコレーションも素敵ですね。お茶色の四角いお皿にココア粉末で「王徳傳」と書いてあるのも面白いです。ケーキの上には白いチョコレート、金箔、マジパンのお花があしらわれ、手前にはキンモクセイのシロップを垂らしてありました。なんとも洗練された美しさを感じます。

 うっとり、まったり・・・お茶とお菓子で楽しいひとときを過ごすには本当に素敵な場所だと思います。

お店のホームページはこちら
http://www.dechuantea.com/index.htm

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新竹から内湾へ その2

2008-07-03 12:39:09 | 町を訪ねて
 内湾の駅を出るともうそこはにぎやかな老街!!休日になると老街は大勢の人で混み合いますが、ここ内湾のそれも例外ではなく、見渡す限り人人人・・・。

 さてここでの名物はいろいろありました。新竹縣に位置する内湾には客家の人が多いため、客家のお餅(甘いミルク味)や菜包(餅の中に肉、切り干し大根などが入ったもの)、黒砂糖味の蒸しパン、イカ団子・・・・。いろいろありすぎて紹介し切れません。

      
 特筆すべきはショウガの花の根を使って作った野薑花粽というちまき。すっかり内湾名物のこのちまき、普通のちまきより一回り小さめだけど、ひもを解いて包んである葉を開くとショウガの香りがぷんぷんしてちょっとびっくり。しかし食べてみるとそんなにショウガは主張していなくてほどよいお味。やや胡椒が効いていてほんのりスパイシーでした。ショウガの花の天ぷらの屋台もあったから、ショウガの花は内湾の特産物なのかな。
 
     
 レストランではバンティアオ(板條)と客家湯圓(上の写真)も食べました。バンティアオ(板條)というのは米の粉で作った麺のこと。ほら、ベトナムではフォー、中国南部では河粉と言われているやつです。台湾ではバンティアオ(板條)と呼ばれ、麺の太さはきしめんと同じくらいでしょうか。スープは焦がしネギの風味が効いていてとっても好呷(おいしい)でした。客家湯圓は湯圓なのでおしるこのように甘いのが出てくるのかと思ったら、そうではなくて、やっぱり焦がしネギの風味のスープに椎茸や豚肉の細切り、ネギがはいっており、ちょっと日本のお雑煮のような感じで懐かしくなっちゃいました。

        
 ところで、内湾の老街のあちらこちらで‘おばさん’にお会いできるのです。この‘おばさん’は内湾の漫画家が生み出したキャラクター。上の写真を見てください。看板に‘おばさん’が描かれてるでしょ。更におもしろいのは手前の漫画民宿の看板の‘おばさん’は靴を履いているけど、その少し後ろの粽屋の看板の‘おばさん’は靴を履いていないのがわかる?靴を履いている‘おばさん’のお店は比較的新しく、履いていない‘おばさん’のお店は老舗なんですよ。

                        
 この写真はレストランの前に立っていた‘おばさん’。記念写真のモデルになっていました。

     
 町の地図の上部にも、おばさんはちょこんと座っています。おもしろいですね。

 内湾には他にも見所がいくつかあって、長い吊り橋も人気スポットのようです。また日本統治時代の建物をそのまま残した派出所やトロッコが通っていた昔の道など見たい所はあったのですが、食べ歩きだけでほとんど時間を費やしてしまったので、とても回りきれずまた次回のお楽しみとなってしまいました。にぎやかな老街を後にして夕方の列車に乗り、内湾の1dayトリップを終えた我ら一行は満腹腹をかかえて家路についたのでありました。

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新竹から内湾へ その1

2008-07-03 12:28:43 | 町を訪ねて
 台湾の北西に位置する新竹からローカル線の電車に乗って内湾までお出かけしました。

        

 現在新竹には電子関係企業が集まっており『台湾のシリコンバレー』と呼ばれるほど発展し、大きなビルや外資系デパートなどが立ち並ぶ大都市に変身していますが、我が家の興味はそんなところにはありませんのよ。新竹といえば食い意地張っている我々の頭にはビーフンしか思い浮かばないのよね。おいしいビーフンの産地に来たんだから食べずにはいられない!!見よ!これが新竹ビーフンだ!(上の写真参照。これは乾米粉というやつです。)たっぷりのもやしとニラがポイントよ。あ、そうそうビーフンって‘米粉’の台湾語の発音なんです。知ってました?

        
 
 腹ごしらえが済んだら新竹駅へ。噂通り新竹駅の駅舎は重量感があります。(上の写真参照)日本統治時代に建てられたドイツ風バロック建築だそうです。旧満州の日本が建てた建物もそうだけど、ほんとうに重々しくどっしりとした丈夫そうな造り。地震が来ても大丈夫そうだ・・・・さて、新竹からは内湾線というローカル線があって、土日になるとその終点内湾駅を目指す人で混雑します。我々も台湾の人気スポット内湾へ行ってみようとてローカル列車に乗り込みました。(下の写真は内湾線の電車)

        

 ガッタンゴットン、ガッタンゴットン、スローペースでのんびり走るのがローカル線の魅力。ビンロウの山を越え、苗が伸び始めた田んぼ(台湾では米は三期作が普通)を抜け、各駅停車でぶらり旅気分。

     
短いトンネルもいくつか抜けて・・・

     
 内湾線の運転手さん。のんびりローカル線だから、お客さんとお喋りしながらの運転です。

小一時間ほどで終点内湾に到着。ホームに降り、駅舎を出、上を見上げてあらびっくり。駅舎の外壁には汽車に乗ったおばさんの絵がかいてある!(下の写真参照)なんとこのおばさんこそが内湾の主なんです!この後私たちは‘おばさん’に何度も出会うことに・・・。

        

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