ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

柑橘類の王様、大白柚

2008-11-28 23:26:13 | 野菜、果物
       
 秋から冬にかけて、果物屋さんなどでこんなでっかいみかんが登場する台湾です。「大白柚」とか「白柚子」とか呼ばれていますが、日本では同じものが熊本県でも生産されているそうで「晩白柚(バンペイユ)」と言われているんだとか。皮や果肉が白っぽいので「白」という言葉が入っているんですって!

 写真のは直径が15㎝くらいなんですが、もっと大きくてバレーボールくらいのサイズのもありますから、ちょっと置き場に困りますよね、はははは。


       
 食べる時は、大きいからまず頭の部分を横にスパッと切って、それからブンタンを剥くように皮の部分に縦に包丁を入れて剥きやすくします。そして力を入れ、包丁の目に沿ってぐいぐいっと皮を剥きますと、こうなります。皮の汁が飛び散ったりするから、下に要らない紙を敷いておくといいでしょう。


       
 これが果肉。ブンタンのように爽やかな酸味と甘みがあって、食べやすいです。ひと房が大きいので、二房か三房食べたら、結構お腹がいっぱいになっちゃいます。
 果肉だけじゃなくて、周りにある白くて柔らかい部分はシロップで煮たりしてお菓子にするんだそうです。また、黄色い皮はすごく香りがいいので、ネットに入れてお風呂に浮かべたらフルーティーなバスタイムが楽しめるそうですよ。

 この大白柚、日持ちするので飾りに使う家庭も多いんだとか。お正月の頃まで飾っておいて、新年に集まった親戚一同で食べる、と聞いたことがあります。

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“さあねぇ”なんていう面白い名前のカフェ

2008-11-26 00:05:14 | レストラン、喫茶店、茶芸館
       
 師範大学界隈にある、レトロで家庭的なカフェ「天暁得」に行ってみました。ここがカフェだなんて、ちょっと気がつきにくいような入り口でしょ。


            
 看板には「天暁得」の文字。これって“神のみぞ知る”って意味、つまり“さあね”ってことでしょ!おもしろい屋号じゃないですか!入る前から嬉しくなっちゃう!


       
 お邪魔しまーす。ここが入り口を入った所。普通の窓に昔の丸窓をはめ込んでいて、遊び心が窺えます。


     
 電気スタンドのコレクションなんでしょうか、おもしろいのがたくさん飾ってありました。紙の電気スタンドとか、長い棒状の電気スタンドとか。 


       
 カウンターの中はこんな感じ。ここは普通の喫茶店という雰囲気なのですが・・・


       
 カウンター上部の梁の部分には“真情愛台湾”の文字が力強く書かれていました。どうやらここは緑色(民進党)の方々がひいきにしているお店っぽいです。(緑色の壁画もあるしね)


       
 あ、ここにも昔の丸窓がインテリア風に飾ってあって、写真もたくさん展示してありました。(ピンぼけですみません)


       
 古い木馬が無造作に置いてありました。確かに使った形跡があります。昔の子どもがこれで遊んでいたのでしょうね。


       
 地下室もあります。お客さんが多い時にはここも使用するんでしょうが、お昼時はどなたもおらず。


       
 ここではランチをいただきました。これは鶏腿セット。お肉が柔らかくてジューシーでした。ご飯は今流行の五穀米で、ヘルシーですね。春雨と豚肉の和え物は意外とスパイシーでした。


       
 こちらは友達が注文した豚足せっと。豚足は見た目ほど濃厚ではなく、ほどよいお味で柔らかくおいしかったです。


       
 スープは・・・・出ました!お味噌汁!こんな西洋風の白いカップに登場するところが台湾らしい?

 老板のおば様は気さくな方で親切。常連客との会話のやりとりがいつまでも続く、小さいながらも楽しいカフェでした。

「天暁得」:台北市師大路105巷9号  TEL(02)2362-6415
      MRT台電大楼3番出口から徒歩5分ほど

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百年客家苗栗故事館

2008-11-20 17:06:01 | レストラン、喫茶店、茶芸館
       
 苗栗縣は銅鑼でございます。銅鑼駅前にはドラではなく、こんな球体のモニュメントがありました。


            
さて、お昼ご飯を食べたいんだけど,どこかに良さそうな食堂はないかな~とぶらついておりましたら、おっとこんな看板を発見!「百年客家苗栗故事館」と書いてあります。博物館かしら?


       
 しかし、入り口は普通のお店風。‘牛肉麺’とか‘客家菜’とか書いてあります。はてな?何はともあれ入ってみましょう!


       
 なんとここはいろんな骨董品を飾った客家料理のレストランでした。客家の人が昔使っていた生活道具などが展示されていました。

 老板の黄さんは骨董品を集めるのが趣味で、10年以上かけていろいろな物を集めてきたということです。それのジャンルは幅広く、絵、ポスター、玩具、インテリア、柱時計、看板、食器、銅像・・・・とにかく何でもコレクションしているという感じでした。しかし、お店に展示してあるのはコレクションのうちのほんの一部なんだとか。


       
 これはいろんな看板です。金属のやら木製のやら、日本語で書いてあるものもありますね。


            
 このケースにはお人形がズラーリ。なんと『大同』の人形がたくさん!年代別に並んでいます!


       
 これは農薬のポスターだそうです。日本統治時代に使われていたものらしいですね。


       
 これも日本統治時代のもの。どうやら地主や米穀物の生産者に向けて、品質のよいものを作るようにという御上からのお達しのようです。


       
 これも当時の日本政府からのお達しでしょう。国力強化のため国民は貯蓄に励みましょう、というようなことが書かれています。


       
 このお店には壁にたくさん柱時計が掛けられていました。その中の一つ、これは五角形の鏡になった時計です。今は止まっていますが、動いている時は女の子の目がキョロキョロしていたんだそうです。可愛いんだか、気持ち悪いんだかわかんないなあ。


       
 受付台のショーケースの中には瀬戸物がいっぱい!ケースの上には駄菓子屋さんみたいに棒付きキャンディーが。


            
 こんな黄さんのコレクションに囲まれながら食べるお料理は客家スタイル。炒板條や客家湯圓などを注文しました。客家のお餅も最初に出てきます。また、古早味のアイスキャンディーもこのお店の名物のようです。アズキ味の昔懐かしい風味が今もウケています。

老板はじめ、お店のスタッフの方々は皆親切でした。子ども連れだったので、アイスキャンディーや、飴をおまけにくださいました。(謝謝!)銅鑼に行ったら是非是非立ち寄ってみてください。

百年客家文物苗栗故事館:苗栗縣銅鑼郷中正路192号
           (037)981-736
            ホームページはこちら

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太湖温泉休農場

2008-11-15 23:35:42 | 温泉
 苗栗縣の大湖っていうとイチゴですよね。大湖の道を走れば、その両脇にイチゴ畑がどこまでも続いているのが見えます。けれども、私達が今回大湖を訪れたのは10月で、イチゴのシーズンではなく、畑は土がならしてあるだけか、苗を植えたばかりというような状態。季節はずれだなー、やれやれ。


       
 しかしイチゴのシーズンオフであっても町にはイチゴ関連のものが見られました。この建物は「草苺文化館」。イチゴの加工食品が販売されているようです。イチゴを使った料理を出すレストランもあるとか。


   
 途中で汶水老街というところに寄りました。


            
 ここでこんな物を発見!なんとイチゴのソーセージです。珍しいので買って帰りました。ソーセージを焼くと、ふんわりとイチゴの香りが辺りに漂いましたよ。味もちょっと甘めでした。うーむ、イチゴでソーセージを作るとは大湖農協もなかなかチャレンジャーですな。


       
 この老街ではこんな不思議な物も見かけました。これ、なんだろう?何を干しているの?聞いてみようと思ったのですが、おじさんが中に引っ込んでしまったので聞けずじまい・・・・・

 さて、この度我々が目指しているのはイチゴではないのですよ。温泉です、温泉!そう、大湖には近年多くの温泉施設ができているのです。以前はこの辺では泰安温泉が有名でしたが、90年代後半頃からここ大湖も温泉地の一つになっているんですよね。

 というわけで、やってきました、「太湖温泉休農場」!広い敷地を利用した温泉付きの宿泊施設です。
 ここには水着着用の露天温泉風呂と、裸で入る男女別の内湯があります。


       
       
 まずは水着着用の露天温泉にレッツゴー!台湾の人はSPAが大好き。ここも例外なくSPAがついています。SPAエリアはお湯の温度がぬるめでした。


       
 寝ながらジャグジーを楽しめます。ブクブクが止まったら、頭のほうについているボタンを押すとまたブクブクッと泡が勢いよく噴き出してきます。


       
 手前のお風呂は少し熱めのお風呂。肩まで浸かってじんわりと温まることができます。


            
 ここは水プール。元気なお子様のご利用をお待ちしております。

 このように露天区には6種類のお風呂(というかプール)がありますので、お気に入りのエリアでのんびりお湯に浸かってみましょう。ややぬめりのあるお湯が肌に心地いいですよ。


       
 大湖温泉は1993年に掘り出された比較的新しい温泉で、炭酸ナトリウム泉だということです。無色無臭ですがぬめりがあって、肌がつるつるになったような感じがします。露天温泉より内風呂のほうが更にぬめりが感じられ、温泉成分が濃いような気がしました。このぬめりが気に入って、結局午後、夜、翌日の朝と3回も温泉に浸かり、ぶよぶよにふやけてしまいました。


            
 農場の施設内にはキャンプができるエリアもあります。お友達と、また家族とテント持ち込みでお泊まりもOKです。

太湖温泉休農場:苗栗縣大湖郷大寮村草崠巷28号 TEL(037)995-269

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勝興駅とその周辺

2008-11-11 23:05:20 | お勧めスポット
 苗栗縣三義郷の旧山線「勝興」駅とその周辺は、なかなか面白いスポットとなっています。


       
 ここを訪れた日は休日だったので、大勢の観光客で溢れかえっていました。勝興駅の駅舎の前はもの凄い人、人、人・・・


            
 勝興駅はもう既に駅としては使用されておらず、すっかり観光スポットとなっていて、列車グッズや記念切符の販売所もありました。ここは台湾で最も標高の高い駅だったそうですね。


       
 みんな線路に下りて、あたりを散策。遠くのほうに見えるこのトンネルも歩いて抜けられます。線路横の山には雰囲気のいいカフェがあったり、ハイキングコースの山道ができていたり、魅力的な場所ですね。春、油桐花の咲く時期には山が花で真っ白になり、見応えがあることでしょう。


            
 お休みの日だったためか、こんなミニSLが登場!観光客を楽しませていました。子どもはもちろん、大人も嬉しそうにSLに跨ってましたね。


       
 勝興駅のすぐ近くにあるレストラン、「鐵路餐廳」です。店内には列車関係のグッズが所狭しと並んでいました。


       
 これも「鐵路餐廳」。‘貨票房’と書いてあるところは厨房です。


       
 「鐵路餐廳」の向かいには客家料理レストラン「勝興客桟」があります。外見からしてレトロな雰囲気が漂っています。


       
 「勝興客桟」の中はこんな感じ。木とレンガで作られた店内は古めかしい感じがして、何とも言えない味わいがあります。テーブルと椅子も木製のシンプルなもの。


       
 ここで食べた板條(バンティアオ)はとっても美味!一般的な板條(バンティアオ)よりも幅広で分厚くて、味付けも絶妙でした!


       
 大好物の客家湯圓も注文しました。やっぱり客家の本場じゃないとこれにはありつけないもんね!


       
 勝興駅のすぐそばを通る苗49号線沿いには雰囲気のいいレトロなレストラン、カフェが何軒もありますので、お好みの所を見つけて入ってみてください。客家擂茶ができるお店もありましたよ。

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魚藤坪断橋(龍騰断橋)です!

2008-11-05 23:01:24 | お勧めスポット
 苗栗縣の観光スポットの一つ、魚藤坪断橋(龍騰断橋)をご紹介します!


       
 廃線となった台湾鉄道旧山線沿い、景山渓の支流附近にどーんどーんと建っているレンガ造りの橋脚は写真で見るよりも大きくて、かなり目立ちます。これが観光スポットになっている魚藤坪断橋(龍騰断橋)であります。


       
 説明を読んでみると、この橋は1906年に造られたそうです。全長200メートル、川からの高さは50メートルもある大橋だったとか。レンガを何層にも積み上げて造られた橋はダイナミックでどっしりとした重厚なムードが漂っていますが、橋脚の上部から伸びているアーチは美しくデザインされていて、優美さも兼ね備えた橋だと感じました。

 しかし、残念ながら1935年4月に起きた関刀山大地震により橋は崩れ、橋脚だけが残り今に至っているのだそうです。1999年の南投大地震の時にも更に損傷したそうですが、この橋の芸術性は残骸となってしまった今でもうかがい知ることができ、多くの観光客を魅了しています。

 実際私も、この橋の写真を雑誌か何かで見た時は「たいしたことないな~」なんて特に気にも留めていませんでした。しかし実物を目の前にすると、橋のダイナミックな様やら、この橋を造った人達の情熱やら、橋の上に流れた多くの歳月やらが迫ってくるように感じられ、大変感動しました。来てよかった、見てよかったと思いましたよ。


            
 さて、橋脚に近づいてよくよく観察してみると、レンガは長い年月の風雨に耐えてきたんだなあと、わかります。ほらほら、レンガが黒く変色しているのがわかります?


            
 川のほうに下りていく道を辿り、谷から橋脚を見上げた写真がこれ。かなり鬱蒼とした山の中に埋もれているように見えますが、橋が壊れてから実用的な人の行き来が無くなった証拠ではないでしょうか。


       
 川を越えてもう片一方のほうの橋脚附近に来てみました。ありゃりゃ、すっかり植物に占領されちゃってるわ。


            
 どさっと落ちたままになっている橋の一部にはツタが絡まり放題。


            
 わあああ、この橋脚は木の枝や葉に覆われていて、ジャングルにいるような錯覚に陥るわ~。


            
 更に・・・なんとこの橋脚からは、木が生えているではあーりませんか!根っこがずいぶん伸びています。まるでアンコールワットの遺跡みたい!


       
 この橋脚に絡みついた根っこはかなり太いです。人の腕やペットボトルと比べてみてね。 


       
 森の中に置き去りにされたような壊れた橋は、見ているとなんだかそこだけ時間が止まったような感じがしました。樹木に覆われていても、なお堂々とそびえるように立っている橋脚は見る価値有りですよ~。


       
 もう廃線になってしまった旧山線の鉄橋が断橋のそばに見えます。この旧山線沿いは苗栗の観光地の一つとなっています。

魚藤坪断橋(龍騰断橋):苗栗縣三義郷龍騰村  
苗49号線沿い

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