ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

歴史ある洋食屋『波麗路』

2006-11-28 16:36:40 | レストラン、喫茶店、茶芸館
        

 民生西路にある老舗の洋食屋さんに行ってきました。前々から行ってみたいと思っていたのですが実現の運びとなり、やった万歳、るんるんるん!

        

 その洋食屋さんとは『波麗路』。“ボレロ”と読むそうです。1934年オープンという歴史あるレストランだとか。つうことは、もう70年以上も営業しているということなのですねぇ。いやはや。

        

 一番人気はステーキ類なんだそうですが、この日私が注文したのは牛タンのステーキ。これはこのお店の隠れた人気メニューだという話だったので、オーダーしてみたところ、写真のようなジュウジュウの鉄板の上に牛舌が2枚、濃厚ソースが豪快にもどっさりかかって沸騰した状態で登場しました。とろんとろんに柔らかい牛タンをソースに絡め、付属のマスタードにつけていただくと、うん、なかなか乙なお味でした。

        

 他にも牛肉のステーキセットとラム肉ステーキを注文してみました。牛肉ステーキは野菜などの付け合わせよりお肉のボリュームが感じられる盛りつけ、お味も少しビターなドミグラスソースがきいていて、懐古的な感じがしました。ラム肉(上の写真)はジェル状のペパーミントソースをつけていただくようになっていました。

        

 びっくりしたのはプリンアラモード。娘のために頼んだのですが、これもフルーツがいっぱい飾ってあって迫力満点!写真でもわかるように、果物に埋もれてしまってプリンもバニラアイスクリームも見えましぇーん。台湾らしいなと思ったのは、グアバ、スターフルーツ、パパイヤなど、南国のフルーツで盛りつけられているところ。これだけでお腹いっぱいになりそうな。

        

 食事を運ぶスタッフは全て男性、つまりウエイターさんでした。これも伝統なのかしらん。お客さんは家族連れも多かったのですが、年配のグループで、いかにも日本語ぺらぺらの、身なりを整えたおじいさんおばあさん達も目立ちました。後で聞いたのですが、40年ぐらい前はこの『波麗路』がよくお見合いの場所になっていたそうです。当時は単なるレストランではなく、特別な場所だったんですね。

 『波麗路』の2,3軒左隣にも『波麗路』という洋食屋さんがありますが、これは本店のオーナーの身内がオープンしたお店なので、由緒正しい老舗ではないとのこと。入る際にはお間違いのないように!


データ:住所 台北市民生西路314号
    営業時間  11:30~21:30

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和風の茶芸館「吉祥草」

2006-11-24 00:58:46 | レストラン、喫茶店、茶芸館
 さて、今回は茶芸館「吉祥草」さんをちょいとご紹介!

        

 台湾にはいろいろ趣向を凝らした茶芸館がありますが、今回行ったこの「吉祥草」さんは閑静な住宅街にあって、表向きは台湾っぽくどこにもありがちな茶芸館なのですが、中はかなり和風なのでした。

            

 住宅の1階がお店になっていて、門からやや広めのエントランスのお庭もよくまとまっています。入り口はいかにも中華風の赤い扉で、円い窓や、ぼんぼりのライトがいい雰囲気を出しています。

        

 中華風の赤い扉を開けて入ると、お客さんが少なければ気に入った席に着けます。今回私たちが通されたのは、なんと畳が敷いてある和式のお部屋。しかも掘り炬燵式になっていて、正座しなくても足伸ばせてラクチンだよタイプ。ちゃんと座布団もあるし、なんだか居酒屋を思い出すなあ。置いてあるランプや黒いふすま風の引き戸を見ると、居酒屋じゃなくて茶芸館だなという趣が感じられますが。このお店のように畳敷きの茶芸館が台湾にも何軒かありますが、席の半分以上が畳でそれぞれ個室になっているのは数少ないのじゃないかしら。

        

「和」の雰囲気の中で中国茶を飲み、お茶請けをいただくのもまた一興でございました。こういうお店で静かな午後を過ごすなんていうのもいいのではないでしょうか。

データ
 住所  台北市松山区富錦街114号

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基隆名物ディンビエンツオ

2006-11-19 00:08:46 | 台湾B級グルメ
 基隆と言えば、廟口夜市。しかも基隆名物と言ったらディンビエンツオ。
漢字で書くとディンは‘金へんに鼎’、ビエンは‘邊’、ツオは‘趖’という難しい字となります。

        

 さて、このディンビエンツオっていったい何?上の写真をご覧ください。単なる具だくさんスープではありませんよ~。お米で作った米粉の生地を薄く四角く伸ばしたモノを、貼り付けて茹でる麺なのです。麺というよりお餅に近いもちもちとした食感にはちょっとびっくりするかも。茹でるとくるくると筒型に丸まっちゃうので、韓国にあるトッポギかなにかの親戚かぁ?と初めて食べた時は思いましたよ。このもちもち麺をディンビエンツオと言うのですね。

 お碗にはディンビエンツオが入った美味しいスープがなみなみと注がれています。もちろんみじん切りセロリと焦がし葱ベースの台湾味スープ!具はディンビエンツオの他、魚や肉のの練り物、タケノコ、乾燥した金針花、キャベツなどなどいろいろ。一度食べたらファンになっちゃいます。

 口当たりのよいおいしいスープにQQ(もちもち)のディンビエンツオは小腹が空いた時には絶好の食べ物!基隆に来たら是非お試しあれ!!

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でこぼこだらけだ和平島公園

2006-11-10 00:55:53 | お勧めスポット
        

 台北市のお隣、基隆市にもいろいろな見所がありまして、今回は和平島公園をちょっとご紹介!

 基隆市の東寄りの海岸沿いに和平島という小島が突き出すように位置しています。和平島の海岸線一帯は「海浜公園」になっていて、ここに来ると不思議な風景と出会えるのです。東シナ海からの強い潮風と、荒波の浸食でできたおもしろい岩群には、あっと驚いてしまうほど。

        

 まずはキノコみたいな岩がぽこぽこ続いている岩群。岩山からおばけキノコがにょきにょき生えているような様はとっても不思議!別世界に紛れ込んだような気がします。

        
        

 蜂の巣のように穴ぼこがたくさん空いた岩も発見!山の崖下にあるこの岩を見ると、なんだか台湾じゃないみたいに感じます。

           

 巨大な怪獣みたいに見える岩が目の前にどーんと広がっていました。大自然が作り出した奇岩にはたまげちゃいます。この怪物岩に波がぶつかってザッブーンと水飛沫があがる様子は迫力満点!!

        

 子どもが座っているのは自然にできた「椅子」。けっこう座り心地がいいみたい?

           

 大岩に上ったり、キノコ岩に座ったり、打ち寄せる大波の飛沫と戯れたり、岩と岩の隙間にできた水たまりに棲み着いている小さな生物を探したり・・・・・と、時間を忘れて遊べました。観光客のあちこちで写真を撮る姿も見られ、なかなかの観光スポットだなと思わせました。

 基隆湾を挟んで和平島公園の向かいの海岸にもこれらと同じような奇岩群のある場所があります。「野柳」というところで、こちらの方がもう少し規模が大きく広いのですが、和平島も素敵な空間だと思います。

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新竹縣の山の温泉へ

2006-11-03 15:40:13 | 温泉
 新竹縣の山奥にある清泉温泉へ行ってきました。

        

 まず台北から竹東へ行き、竹東から新竹客運バス清泉行きに乗り、終点で降りると到着です。

        

 原住民のタイヤル族が住む集落の静かな寂れた温泉で、こんな大きな像があったりしました。

        

 雰囲気はよいのですが、ここは2年前の台風により土石流災害に見舞われ、大きな打撃を受けた場所。川が氾濫し、写真に写っているような吊り橋まで破壊されるほど大変な台風でした。そんなわけで、清泉温泉も一度は壊れたのですが、現在は再開されています。
 ただ残念なのは、レストランの老板(オーナー)も言っていたのですが、『以前は観光客も大勢来ていたのだけど、台風の被害を受けてからはずいぶん客足が落ちた。』ということです。確かに観光客はまばらで、近辺の民宿も閉鎖されているところが見られました。

        
        
       
 上の写真は温泉の建物とエントランスです。

        
        
        

この温泉に浸かりながら眺める山の景色はよかったです。台湾の温泉地にありがちな水着着用の混浴で、改築されてからは個室風呂はなく、大衆池のみの営業です。無色無臭の弱アルカリ炭酸泉で、お湯には少しぬめりがあり、お肌がすべすべになっていくような気がしました。

 いつの日かこの村が完全に復興し、更に魅力あるタイヤルの里に戻ることを、また以前のようにお客さんが戻ってくることを願いながら清泉温泉を後にしました。

※清泉温泉
 無色無臭 弱アルカリ炭酸泉 源泉温度45℃
 関節痛、胃腸病、痛風、皮膚病などに効果あり
 子宝の湯とも言われているとか
 入浴料 大人150元、子ども80元
 営業時間 8:00~20:00 

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