ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

林家花園の魅力

2006-07-31 01:00:01 | お勧めスポット
        

 林家花園は大好きな場所の一つです。台北のお隣、板橋市にある旧跡で、清代に巨万の富を築いた林氏一族が住んでいた豪邸と庭園なんです。広大な敷地に池や書院があり、いかにも当時流行したスタイルの建築なんだけど、魅力的なのは全てにおいてアートだということ。史跡とか旧跡とか言うより、美術館にいるような錯覚に陥ってしまうんです。

        

        

 まずびっくりするのは回廊の石塀に施された透かし彫りの窓(?)!写真を見てください。蝶々をモチーフにしたデザインに掘ってあったり、花瓶をデザイン化した形に掘ってあったり、また別の回廊には果物、野菜、雲などの透かし彫りコーナーがあったりして、それを一つ一つ見ているだけでもおもしろいんですよー。このへんてこな窓はこの家の主の趣味だったんでしょうか。すごくこだわりが感じられます。

        

        

 庭と部屋を結ぶ通路は迷路みたいにこみ入っていて、歩いているとゲームをしているような気分になっちゃいます。途中、岩で造られた洞窟っぽい小さな部屋や、天井の低い細い廊下なんかにぶち当たったりして驚いたり。もしかしたらこの洞窟部屋で年頃の女の子が少し年上のいとこのお姉ちゃんに恋愛相談なんかしていたかもしれないなあ。

        

 庭園の中には青空カフェもあって、蝶々の透かし彫りを見ながらフラワーティーをいただいたりするのもまたいいもんです。

         

 迷いながらも庭園を散策していると広い緑の芝生に忽然と現れた岩山(上の写真)!築山みたいなんですが、よく見るとミニ螺旋階段のついた休憩所。石のテーブルと椅子がしつらえてあるから、気候のいいときにはきっとここでお茶でも飲んでいたんでしょうね。この休憩所もかなり凝った造り。よくもまあこんなデザイン考えたもんだと感心します。

 綺麗だとか風流だとかだけではなく、おもしろくて芸術性に富んだこの林家花園、いくら説明しても筆舌に尽くしがたいので、台湾にお越しの折には是非見学してください。台湾に住んでいる人は是非訪れてください。お勧めですよん。



台湾のお粥

2006-07-14 16:08:01 | 飲食五花八門
 地下鉄大安駅から復興南路を南に下がったところに並ぶのは、台北名物お粥街。MRT大安駅とMRT科技大樓駅間の復興南路二段、約500メートルの通りがそれです。大小のお粥屋さんが並び、24時間営業のお店もあるんです。台湾ではお粥って夜食に食べるものだそうで、そんなわけでしょうか、夕方から朝にかけて営業しているお店も見られます。

        

 さて、お粥街のうちの一軒に入ってみました。すると、そこにはずら~っとおかずのお皿が上の写真のように並んでいました。50種類くらいあるでしょうか。これはみんなお粥の伴となるおかず。食べられるだけ何品でもとってもいいんです。おかずの行列に圧倒されながらも私が選んだのは、ちりめんじゃこと青菜の炒め物、蝦仁鶏蛋(玉子とエビの炒め物)、ナスの揚げ浸しの3品。「これ」と指させば、店員さんが小鍋に取り分けて温めてくれます。
 他にも魚類、肉類、野菜類などありとあらゆる台湾料理があって、お値段は40元くらいからのようです。

        

 で、このお店のお粥は地瓜(サツマイモ)入りの味付けなしのもの。人数分をお鍋に入れてテーブルまで運んでくれます。お粥は一人分20元でした。これをお椀によそい、おかずと一緒に食べるというわけ。このスタイルこそ、台湾式お粥でございます。
 さっぱりしたお粥といいお味加減のおかずで箸が進むし、ヘルシーだしで、きっと日本人の口にも合いましてよ。