ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

パッションフルーツ七変化(追加記事あり)

2016-08-01 20:04:34 | 野菜、果物
        

 大好きなトロピカルフルーツのお話です。今回は百香果(パッションフルーツ)だよ。日本ではまだ馴染みがない果物ですが、台湾ではごく一般的で、とっても重宝なフルーツなんです。まずは写真をご覧あれ。左側に写っている紫色のごろんとした卵形のやつが百香果。お皿の上に並べてあるのがこれを半分にカットしたものです。黄色い部分が果肉で黒いのが種。初めて見たときはどうやって食べるのか悩んじゃいましたが、直接スプーンですくって食べるのが最も美味しく頂く方法なのだとか。表面がシワシワになり柔らかくなってきたら食べごろ。 半分に切ったパッションフルーツを種ごと食べます。種は噛んでも、そのままま飲み込んでも大丈夫です。初めての時は種を食べることに抵抗があるかもしれませんがすぐに慣れます。で、そのお味は強い酸味の中に甘みが凝縮されていてまさにトロピカル!また口に入れる度に甘酸っぱい香りがふわぁ~んと広がって、ああもう百香果のトリコになっちゃう~ってほどおいしいんです。

        

 さてこの百香果の魅力と言えば、食べ方にいろいろなバリエーションがあるところ。上の写真を見てください。これはバニラアイスクリームに百香果をかけたもの。バニラのミルキーな甘さと百香果の酸味がうまくマッチしてたまりません!!最近のお気に入りアレンジなのだ!夏になると台湾でもかき氷を食べますが、氷にシロップとして百香果を上にたら~っとかけるのもグーです。街のかき氷屋さんにはトッピングの一つに百香果ソースもちゃんとあるんですよ!

             
 
 生で食す以外にも果肉を絞ったジュースを上手に活かして味わえます。台湾でポピュラーなのが百香果ジュースをお茶や紅茶で割った飲み物。上の写真を見てください。これは我が家でよく買う百香緑茶というドリンク。百香果がほんのり効いててのどごしさわやかな飲み物です。スーパーやコンビニで売っている人気商品なんですよ。

 百香果の濃縮ジュースも売っていますがこれはそれこそいろいろなものに活用されます。ゼリーやムースなどの洋風スイーツにしてもよし、お酒に加えてカクテルにしてもよし、とにかくパッションフルーツのバリエーションは五花八門(あれやこれや)だー!!



 パッションフルーツにも品種改良の道がどんどん出てきています。昨今ではちょっと色の薄い白っぽい品種も出ていますよ~。



 ほら、しわしわになった桃みたいな感じですよね。



 でも、中身は赤い皮のものと同じ。しかし、お味のほうは従来のものよりやや甘みが強いようです。

大好き!水蓮菜

2016-06-23 20:14:09 | 野菜、果物

 台湾生活、何が嬉しいかって、そりゃあ野菜の種類が多いってことなんです。特に葉物野菜の種類は日本の比ではなく、市場を歩くとワクワクするほど。さて、台湾に来てからすっかりファンになった野菜の一つがこれ、水蓮菜(スイリエンツァイ)。冷蔵庫の中から出したばっかりのを写真に撮ったもんだからくもちゃってますね。



 では包装のビニール袋から取り出してみましょう。ほーら、これが水蓮菜です。なんだか長い緑の紐みたいですよねえ。これを水洗いして、適当な長さ、そうですねえ、4~5センチくらいにカットして、ニンニクとともに炒めたらおいしいんですよ!



 はい、こちらがシンプルな水蓮菜炒め!シャキシャキした食感がナイス!とってもおいしいんです!



 レストランなどでは、このようにお肉やキノコなどとともに炒めている場合もあります。

 蓮という名がついているから、あの大きな蓮の葉っぱの茎かと思ったらそうではなく、タイワンガガブタという多年草の葉柄なんだそうです。葉柄は3メートルを越えるものも珍しくないとのこと。水蓮菜に含まれる栄養素はビタミンA・B・C・Eと鉄分で、細胞のガン化予防やガンの促進を抑制するほか、
疲労回復といった効果があるとウィキペディアに書いてありました。

デビルマン?(追加記事あり)

2016-02-08 22:29:47 | 野菜、果物
 秋から冬にかけて、街にはゆで落花生やゆでトウモロコシに並びゆで菱の実を売るトラックやら屋台やらが現れて路肩を賑わせるのですが、これぞまさに台北の秋冬の風物詩、ああ、20℃を下回る季節の到来だなーと感じるのです。

落花生やトウモロコシは日本でもお馴染みでしょうが、菱の実って何だろなと思いませんか。こちらでは‘菱角’と言っておりますが、写真をご覧あれ。妙な形をしているでしょう。しかも皮の色は黒に近い紫でツノがつんと外を向いたようなこの独特のシェイプ、どっかで見たことあるような・・・・。おお、そうだ、思い出した、デビルマンの顔かたちに似ているではあーりませんか。

 さてこのゆでデビルマン、おっとゆで菱の実の皮を剥くと中にはハート形をした白い実が入っています。屋台で買う場合、たいてい食べやすいように皮むきをしてくれるのですが、そうでない場合は自分で皮を剥かねばなりません。慣れるまでこれが結構大変なんです、実は。手で剥こうとすると鋭いツノの先に指が当たってイテテテとなちゃうんですな。でもって皮の色が指や爪に黒く染みついちゃうしでまことに厄介。また皮もかなり厚くて堅いのです。で、どうするかというと直接デビルマンの顔のまん中あたりに歯を立ててがりっとかじってまっぷたつにした後、その半分にしたものをもう一度皮の上からゆっくりと噛むのです。そうするとうまい具合にぶにゅう~っと中の実が出てくるんです。ただし、こうすると実はかわいいハート形ではなくなってしまいますがね。

 ところで菱の実のお味ですが、かなりさっぱりしていて塩茹でしても淡泊な感じ。落花生のようなコクはなく、そのまま食べるならちょっと物足りないかも。そこでお茶やお酒のお供に食すのがお勧めです。しかし台湾の友いわく、「もっといい食べ方があるよ。」それは骨付き豚肉とともに煮てスープにしたらおいしいよとのことでした。


    
 本当に妙な形をしています。



 ぐりっと下半分を剥いて・・・



 2本の鋭い角を、気をつけながら外側に外すと、こんなハート型の実が現れます。



 もともとは白い実ですが、茹でたものは、うっすら紫がかっています。

 日本ではあまりお目にかからない菱角ですが、地方によっては採って食べるそうなので、もしも万が一手に入ったら、スープや煮込みにしてみては如何でしょうか。

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ワーワーツァイってなあに?

2016-01-05 15:49:06 | 野菜、果物
 台湾には不思議な野菜がいろいろありますが、コイツもなかなかと面白いヤツです。



 なんだか黄緑色のグローブみたいな形をしていますが、娃娃菜(ワーワーツァイ)という名前の野菜です。サイズはこの写真のもので、大人の男の人の手よりちょっと大き目といったところでしょうか。
 下の部分のごっつい所を少しだけ切り落としたら、あとは全部食べられます。グローブの指の部分は厚さ約5ミリくらいの一口大のサイズにスライスし、下の手のひらの部分は指の部分と同じような大きさにカットします。
 一度軽く下茹でしてから、スライスしたニンニクとともに炒め、塩で味付けしたら、とーーーーっても美味しいんです。
 味は、ちょっとたらの芽に似ているでしょうか。翌日にレンジでチンして食べたら、少し辛味が出てきます。黄色い和がらしに似たような辛味です。辛味が苦手だったら、料理したその日のうちに食べてしまうのがお勧めです。
 この野菜をはじめて見たのは、7,8年位前だったでしょうか、新竹縣の山奥でした。トラックの荷台に山積みされて売られていたのですが、いつしか都会の市場にも進出し、最近では春先に八百屋に並んでいます。

 料理した写真を撮ったら、またアップしますね。

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蓮霧(追加記事あり)

2015-12-04 20:06:32 | 野菜、果物
 今回ご紹介するのは大好きな果物の一つ「蓮霧」です。こちらでは“レンブ”と発音していますが、日本では“ワックスアップル”と紹介されているようです。確かに、ピンク色の表面がテカテカと光沢があって、ワックスを掛けているかのようですね。

 食べ方ですが、表面をさっと軽く水洗いし、適当な大きさに縦切りしてそのままいただきます。中には種はほとんど入っていませんので、すごく食べやすいです。中身は白くスポンジ状で、一口かじるとシャリシャリとした歯触りが小気味よく、見た目以上に水分があるのに驚くでしょう。また、さっぱりしているのに甘みがじゅうぶんがあるというのも特徴です。父が台湾に遊びに来たとき蓮霧を食べて「水くさいリンゴみたい」と言っていましたが、確かにリンゴっぽい味がします。

 台湾では「黒真珠」や「黒ダイヤ」という蓮霧の品種もあって、これらは表面の皮の色が濃い赤色をしています。甘みも強く人気がありますが、そのぶんやや値段がお高いですね。



また、最近では更に改良がくわえられ、少し長めの蓮霧も登場しました。



 ほらね、縦に長いでしょ!



 持ってみると手からはみ出すくらいです。この種類の蓮霧も甘みが強くておいしいです。



 こんな品種も登場しています。赤い部分が薄くて、ちょっと下のほうが緑がかっていますね。



 見た目は美味しくなさそうですが、意外と甘くて人気です。

 海綿質のくせにミネラルが豊富で、カリウムも多く含まれている不思議なフルーツ蓮霧を、台湾に来られましたら是非どうぞ。

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これが黄金果だ!

2013-04-12 14:39:46 | 野菜、果物

 台湾には「黄金果」という不思議な果物があります。この果物との出会いは南投でした。日月潭の近くにあるアイスキャンディーのお店に行ったときに、店頭で黄金果が販売されていて、それを食べてから大ファンになりました。右側の黄色いのがそうです。



 見かけはなんだか、ほら、みかんみたいなんです。でも、皮がつるっとつやっとしているのがわかります?



 ちょっと触ってみて少し柔らかい感触がしたら食べ頃です。皮を割いてガブッとワイルドに食べるもよし。



 きちんとカッとして食べるのもよし。真っ二つに切るとこんな感じ。中の果肉は白っぽいんです。



 中に楕円形の大きい黒い種が二つほど入っています。  



 果肉はちょっと弾力があってゼリーに近い感じがしました。食べると、甘みがあり美味しいです。



 う~ん、美味しい。ただ、鉄分が多いようなので、切ったらすぐに食べたほうがいいみたいです。そのまま長く放っておくと、茶色い色が浮いてきますのでご用心。

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珠葱

2011-06-13 21:44:29 | 野菜、果物

 うちから烏來に行く途中の道では、所々で野菜や果物の露天商があります。烏來を訪れたときにはそんなお店を覗くのですが、今回は“珠葱”という野菜を買ってみました。タマネギではなく、長ネギの仲間みたい。でも、長ネギよりも丈が短いです。

 一握りくらいの束で100元ほどしました。意外と高いのでびっくり!しかし、どこのお店でもひと束100元という相場のようでした。
 たくさん採れないから安くはないとのこと。でも、買ったことがなかったので買ってみました。



 一般的に豚肉の細切りなんかと一緒に炒めて食べるそうですが、冷蔵庫の中にあった豆干(水分を抜いた豆腐)と牛肉の細切りとともに炒めてみました。

 うん、これでも結構おいしかったです!珠葱はネギほどきつい風味はなく、やわらかで食べやすいお味。ちょっぴりですがニラのような香りがしました。みずみずしくて炒めると水分がかなり出てきました~。

 また今度見つけたら買ってみようと思います~!

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これが檸檬果!

2011-05-30 21:48:39 | 野菜、果物
 烏來へ行く途中に野菜や果物の露天商が点在するのですが、そのお店で“檸檬果”という果物を発見しました!



 これがその檸檬果。確かに皮はレモン色です。皮の表面には黒い斑点がありますね。



 大きさはこんな感じ。ちょうど手に載るくらいのサイズです。



 とにかく切ってみましょう。半分に切るとこんな感じでした。普通のミカンと様子はそれほど変わりませんね。



 くし形に切って食べてみました。すると・・・
 う~ん、酸味の中に爽やかですっきりした甘さがあり、とってもジューシー!!ほんの少し柚子っぽい香りがします。酸っぱさもレモンのようにきつくないので、いくらでも食べられます。これはちょっとクセになりそうなお味です~。

 今度また烏來に行くときに買ってみたいな。

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黄皮果って不思議

2010-10-19 21:46:25 | 野菜、果物
       
 お友達から不思議な果物をもらいました。“黄皮果”(ホワンピーグオ)っていうんですが、確かに名前の通り皮が黄色っぽくて、見た目はリュウガンのよう。粒の大きさもリュウガンと似ていますが、やや細長くて葡萄のような感じです。


       
 皮を剥いてみると果肉が軟らかく、種が中に何粒か入っています。果肉を見ると葡萄みたいです。

 で、食べてみると、なんと柚子のような香がします!品のよい甘酸っぱさがまた魅力的!外見はリュウガン、果肉は葡萄、食べてみたら柚子の風味!!何とも不思議な黄皮果です!残念ながら、果物屋さんやスーパーでは売っていません。一般には流通していないみたいです。山で採ってきたという人から頂いたので、次はいつ食べられるかわからない貴重な果物でした!

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好きです、川七!

2008-12-09 23:09:52 | 野菜、果物
       
 お気に入りの野菜「川七」をご紹介します。写真は一盛り20元で買ってきた川七です。

 台湾では川七と呼ばれていることが多いのだそうですが、調べてみると日本では「ムカゴ」とか、「アカザカズラ」とか「藤三七(ふじみな)」と呼ばれることもあるそうですね。また、「雲南百薬」という大層な名前もあり、いろんな名前を持つ葉もの野菜だということがわかりました。


       
 川七の葉は丸っこいスペード型で、緑色が濃く、葉もちょっと厚みがあります。
 調べてみますと『つる性多年草で、地下の根茎に塊茎をつくり、茎は一年生で紫褐色を帯び、多数の枝を分け枝で他物に絡まって上昇しながら成長する』とありましたから、その葉の形といい、ツタの仲間なのかもしれません。

 八百屋さんにはいつもあるわけではなく、たまに見かける程度なので、見つけたら即買っちゃいます。うちの近くの市場で、時折売っているのですが、売っていない時の方が多く、川七ファンの私としましてはもう少し仕入れに力を入れてほしいなと思うのですが。


       
 我が家ではニンニクと共に塩味の炒め物にすることが多いです。炒めると少しぬめりが出てつるんとした食感です。そんなわけで、最初はモロヘイヤと勘違いしてしまいました。他にもおひたしや味噌炒め、しゃぶしゃぶ、玉子とじ、スープ、サラダなどに活用できますよ!

 栄養的にも川七はすごくいいそうです!多くのミネラルや有効成分が含まれており、特にマグネシウム・銅・亜鉛などは他の葉野菜に比べるとかなりの高含有となっていますから、とってもヘルシーな野菜ですね。是非皆様も川七を味わってみてください。日本でもスーパーなどに売っていることがあるそうですよ。

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