ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

秋は新埔の季節です!

2010-10-30 21:59:39 | 町を訪ねて
 新竹県新埔鎮へ行ってきました。


       
 新埔鎮というと柿の故郷として有名です。9月から11月にかけて、新埔では干し柿作りが盛んだと聞き、ちょっと行ってみました。干し柿なんて日本人にとってはそんなに珍しいものじゃないのですが、台湾と日本では干し方に違いがあるんだとか。


       
 さっすが柿の町!学校のブロック塀にも柿をデザインにしたものが描かれています!


       
 近寄ってみると、この柿は小さなタイルを貼り付けたものでした。うーん、アートだわぁ~。


       
 干し柿農場に行く途中、柿の木を見つけました。まだ青い柿の実が枝にくっついていました。これからもっと赤くなったらもがれて、干し柿になるんでしょうね。


  
 干し柿農園に着いたら、柿がい~~~ぱい天日干しされていました。


       
 おおおおおーーーーー!!こっちはもっとスゴイ!竿を組んだ上に干し柿がずらっと並べられています!


       
 それだけじゃなく、台車にも干し柿のザルがスタンバイされています!


  
 丸いかごに敷き置かれた干し柿が青空によく映えてきれいです!!


       
 以前は籐で編んだざるを使っていたようですが、今では金属のざるが使われていますね。


      
 農園のおばさんも大忙し!干し柿作りの実演を紹介していました!もう一人のおばさんは干し柿の試食分を切り分けていました。おばさんの格好もカワイイです~!!


       
 二階に上がって干し柿をみおろしてみました。すると・・・・わああお!!もうこれは干し柿を並べているっていうよりもアートですよ、アート!!美しい風景です。


       
 空の青、山の緑、柿のオレンジが織りなす景色のハーモニー!!この様子をカメラに収めようと、大勢のカメラファンが農園を訪れていました。


       
 娘は柿渋染めに挑戦しました。係の方に教わりながら、型に沿って柿渋を塗っていきます。


             
       
 は~い!こんなんできましたァ~!!どうかな?上手にできた??


       
 こちらはもっと上手な人の作品。つなげて暖簾にでもするのかしら??? 


             
 1階の売店ではもちろん干し柿が販売されていました。お客さん達、買うこと、買うこと!!飛ぶように売れていました!
 干し柿入りのアイスキャンディーもあったので、これもいただき~。柿ってやっぱりデザートに合うんですねえ!


       
 郊外の広場では新埔柿餅祭が開かれていて、いろいろな出店が並んでいました。名物の干し柿のほか、生の柿も販売していました。


       
 客家の人が大好きな桔醤(みかんソース)も売っていました。この桔醤は肉や魚、野菜、などどんな食べ物にも合う万能ソース。しょっぱみがあって最初は抵抗があるかもしれませんが、慣れたらハマるらしいです。


             
 会場には柿のゆるキャラも登場!祭を盛り上げていました。


  
 新埔の町は古い町で、あちこちに味わいのある建物などが残されています。これは中正路にある素敵な佇まいのお宅ですが、実は「桂花園」というレストラン。客家料理などを出しているようです。


       
 学校の片隅には、以前使われていたのであろう、木造の小屋が取り壊されもせず、まだ残っていました。


       
 裏から見たらこんな感じ。日本統治時代の忘れ物でしょうか・・・?


       
  
 これは成功街にある老街。木造建築のお宅が横一列に並んでいます。木のぬくもりが感じられる、どこか懐かしい雰囲気がします。


       
 成功街の老街に、一軒の老舗を発見!伝統手作りアイスキャンディー屋さんです。「義順」という屋号が書かれた木製の看板は昭和6年から掛けているものなんですって!


       
 アイスキャンディーは1本12元です~!パイナップル、パッションフルーツ、プラム、アズキなど、いろいろな味のものを販売しています。有名なお店なのでしょうか、台湾の芸能人も多数訪れているようでした。


       
 これはアイスキャンディーの型!!長年この型を使ってアイスキャンディーを作っているということですが、これが実はかなりの力仕事なんだとか。固まったアイスを取り出すのにペンチを使って引き出すというお話を聞きました。
「すごく疲れるのよ~。」
と、お店のご主人が説明してくれました。


       
 パイナップル味の(右)と桔醤味(左)のを買っていただきました!んー!!果汁の味がダイレクトに伝わってきます~!桔醤味はちょっとクセがあるので、チャレンジャーの方にお薦めです。

 干し柿作りのシーズン(9月から11月頃)に新埔を訪れるのがベストだと思います。興味のある方は是非新埔へ!

データ:干し柿農園
   「味衛佳柿餅加工站」 新埔鎮旱坑里1隣35号 TEL(03)589-2352

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黄皮果って不思議

2010-10-19 21:46:25 | 野菜、果物
       
 お友達から不思議な果物をもらいました。“黄皮果”(ホワンピーグオ)っていうんですが、確かに名前の通り皮が黄色っぽくて、見た目はリュウガンのよう。粒の大きさもリュウガンと似ていますが、やや細長くて葡萄のような感じです。


       
 皮を剥いてみると果肉が軟らかく、種が中に何粒か入っています。果肉を見ると葡萄みたいです。

 で、食べてみると、なんと柚子のような香がします!品のよい甘酸っぱさがまた魅力的!外見はリュウガン、果肉は葡萄、食べてみたら柚子の風味!!何とも不思議な黄皮果です!残念ながら、果物屋さんやスーパーでは売っていません。一般には流通していないみたいです。山で採ってきたという人から頂いたので、次はいつ食べられるかわからない貴重な果物でした!

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平渓の台湾煤鉱博物館

2010-10-13 22:01:32 | お勧めスポット
       
 台鐵平渓線の十分駅から山の方へずずっと歩いて20分行ったところに、博物館があると聞いて行ってみました。


       
 それは台湾でも珍しい炭坑の博物館、「台湾煤鉱博物館」です。入場料は一人200元です~。


       
 かつてここには本当に炭坑がありました。今は廃坑になってしまいましたが、昔の炭坑で働いていた人々の様子や、当時使われていた道具や機械などが展示されています。


       
 ほ~ら、これが以前炭坑の入り口だった所です。ここで掘り出された石炭は、トロッコに載せられ運搬されました。


       
 このパネル、見えますか?どこから石炭が掘り出され、どういうふうに運ばれていったか、図に示されていますね。


       
 この博物館の人気の秘密は、以前実際に使われていたトロッコがまだ残っていて、今は観光用としてお客さんを乗せてくれるくれること!年季の入ったトロッコですね!


       
 中国語がわからなくても大丈夫!日本語が話せるガイドさんも何人かいらっしゃいます。長靴を履いて立っている係のおじさんは、日本語がペラペラでした~。


       
 では、トロッコに乗って出発進行!ゴトゴトゴトゴト・・・・・トロッコは人が走るくらいのスピードでのんびり進みます。かなり揺れて楽しい~~~!!


       
 途中でこんな看板を発見!「独眼小僧」ってこのトロッコのこと!日本語で言えば“一つ目小僧”ですね。先頭車両の黄色い車体についているヘッドライトから、こういう愛称がついたんでしょう。


       
 1㎞ほど走ったらトロッコは止まります。その先にはこんな物がありました。これはいったい何?


       
 なんと日本語でも説明がありました。これって“陸揚げする石炭バケツ”ですって!結構大仕掛けでした!


       
 石炭バケツの場所からは平渓の町が見渡せます。ちょっと高台になっているんですね。


       
 またトロッコに乗って元の場所まで戻ります。のんびりと山の中を走ってのどかな気分。


       
 ちょうど係の方が昔の炭坑の様子について説明していましたので、近寄って聞いてみました。
「平渓は幸せの町って言われています。皆さん、どうしてだかわかりますか?実はこの町には胡という苗字が多いんですね。ですから“姓胡”の町なんです。」
などと、いろんなことを紹介してもらいました。“幸福”と“姓胡”の発音が同じであることからきたダジャレなんですね、なるほど!


             
 石炭の取り出し口を見学したり、当時使っていた道具を見たり、ガイドさんの詳しい説明を聞きながら見ていくと、昔の平渓の様子がよくわかって興味深いです。


       
 奥の方にはお風呂がありました。当時は炭坑の仕事を終えたら、炭鉱夫さん達はここで真っ黒になった体を洗ったんでしょう。写真付きなのが面白いです~!


       
 炭坑の入り口付近の棚に、ヘルメットがずらっと並べられていますが・・・・・


       
 これは炭坑に入っていく疑似体験をするためのもの。ヘルメットを着用したら、係の人の誘導に従って、穴の中に入っていきます!と言っても、これは本当の炭坑の中じゃないからご安心を。


       
 ほらね。作られた穴です。映画のセットみたいな感じでしょうか。


       
 博物館内にはカフェもあります。この看板が目印。


       
 ここではコーヒーなどの飲み物の他、軽食もいただけます。


       
 砂場もあって、子ども達が穴を掘ったり、山を作ったりして遊んでいました。

 行ってみて、見る価値のある博物館だと実感しました。興味にある方は是非!
 油桐の花の咲く4月下旬頃がオススメです!この頃は夜もオープンしていますよ!4月下旬から5月上旬にかけては無数のホタルがこの辺りを飛んでいますので、ホタル狩りもオススメです。ただし、混雑するので、要予約!

台湾煤鉱博物館:台北縣平渓郷新寮村頂寮子5号 TEL(02)2495-8680
営業時間8:30~17:00

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