ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

大溪和平老街 (またまた更に追加記事あり)

2017-01-22 20:59:28 | 町を訪ねて
 桃園縣大溪も歴史のある町。ぶらぶら歩いてみるのには格好の町です。今回は大溪で有名な和平老街へ行ってみました。

      
 和平街に一歩踏み入れると、その町並みを作っている建物の美しさに目を奪われます。バロック風の建築がお洒落ですね。

      
      
 特に屋根の部分は建物ごとに工夫された彫刻がなされていて、その一つ一つが芸術作品のよう。ヨーロッパ風の彫刻、アーチ型に組んだレンガ、両脇に並んだ円柱、細かく見ていけばその優雅さがわかります。

           
 さて、大溪と言えば、「豆干(ドウガン)」。豆干は豆腐を煮込んで味をつけたもの。木綿豆腐を更に硬くしたものといったらいいでしょうか。創業80年という豆干の老舗、『黄大目』はお土産を買うお客さんでごった返していました。

           
 店内にはいろんな種類の豆干が所狭しと並んでいます。色も黒っぽいのやら茶色っぽいもの、白っぽいものなど様々。形も四角だけではなく、細長いのやら丸っこいのやらバリエーションが豊富です。

      
 店先では豆干を煮込んで即売もしていました。鍋の中でぐつぐつ音を立てる豆干はおでんみたいでおいしそう!

           
 ほしいものをお店の人に言うと、大きなカッターの機械に入れて食べ安いようにカットしてくれます。そしてタレをかけて香菜をパラパラッとふりかけてくれます。店の前や店の奥にテーブルと椅子があるので、そこで熱々の豆干が食べられますよ。

      
 老街の突き当たりには小さなカフェがありました。この建物も古めかしくて、なかなか味があります。

      
 このカフェ、実は崖っぷちに建っていて、その下は大漢溪という川があるんです。店内もこの川に面して出窓があり、お客さんは川を眺めながらコーヒーが飲めるってわけです。うーん、スリルがありそうです。

      
 また、大溪はコマの町でもあります。食べ物や飲み物のお店に混じっておもちゃ屋さんもあり、沢山の玩具を売っていますが、その中でもひときわコマの数が多いです。コマの専門店もあって、店内にはこーんな大きなコマも展示していました。



 ほーら、公園では大人も子どももコマ回しに熱中!

      
 老街を離れ、町中を散策すればこんな屋根付きの井戸が!この井戸、戦前に作られたそうですが、今でも水がかれることなく、地元の人に利用されているとのこと。



 川沿いには大溪橋があります。ちょっと行ってみましょう。



 なんとも立派なバロック式の門!ここをくぐって橋を渡ります。



 かなり重厚な造りです。そして美しい。



 橋の欄干のデザインもすてきですね。


    
 観光客が老街散策のつづきでこの橋にやってきてお散歩します。



 遊歩道の階段を上って橋の写真を撮りました。上から見ると、橋のダイナミックさがよくわかりますね。



 和平老街の端っこにある喫茶店からは川(大漢渓)が見渡せます。



 川沿いの喫茶店でブレイクタイムを取りました。



 新店から桃園行き直通のバス9009番ができたので、これに乗ってまた大渓老街へ行きました。




 あああ、この女兒牆を見ると、大渓老街へ来たんだなあ~と思います。



 わくわくするようなものもたくさん売っています~。


    
 これは和平街老街から別の道へ続く抜け道。荷物を運ぶ労働者たちが近道をするために作った抜け道なんだとか。



 「月眉通路」という名の抜け道なんですね。年季が入っています。上の飾りは獅子なのでしょうか。



 月眉通路を抜けて振り返るとこんな感じ。道は石畳です。



 再びメインの和平街に戻って女兒牆を眺めます。女兒牆にもいろいろなデザインがあって、見飽きません。


    
 ローマ字で屋号を書いてあるところもあります。こちらは西洋色の濃い建物。



 飾り屋根の彫刻も気合が入っています。


    
 レンガとコンクリートの縞々模様の柱が印象的な建物。女兒牆も凝っています。ここはどういうお店なんでしょうか。



 「下町四十番地」とありますが、アート作品販売所でした。


    
 レンガ造りのアーケードが続く和平老街。



 手作りの飴を売るお店。ご夫婦で飴作りの真っ最中。


    
 和平路から左側へ折れて、仁愛路へ。普済路と交わる場所に、素敵な教会があります。



 教会の向かい側は中正公園になっていて、入り口付近には蒋介石さんの銅像があります。



 ここはその昔、神社があった場所。ほら、今も灯篭が残っていて、参道もはっきりわかるでしょう。



 日本統治時代に、桃園には三つの神社があったそうですが、そのうちの一つがここの神社だったそうです。



 中山路に入ると、ここも古い建物が並ぶ街並みになっています。一軒のカフェに入って一休み。猫カフェでした。



 広いお店ではありませんが、なかなかいい雰囲気!



 アップルパイのアイスクリーム添えがとってもおいしかったです!!



 このカフェの裏庭には、ポンプ式の井戸がありました。



 さて、休息を終えたらまた町巡り。中山路の建物もいい味出ています。



 中山路は日本統治時代は、高級住宅地だったそうです。



 さすがは高級住宅地!素敵な門構えです。



 なんだかタイムスリップしたような気持になります。



 今も住み続けられているんですねえ。



 ここにもありました、ローマ字表記。



 各お宅の屋根に個性が感じられます。



 こちらの女兒牆はドーム型。



 街並みを見ているだけで楽しくなります。



 こちらは中山路沿いのお宅の中でも有名な「建成商行」の建物。



 木造の玄関の扉も昔のままにして使っている様子。



 レンガ造りのドーム型回廊が、当時の流行り。


    
 大渓のバスステーションもバロック式の建物になっています。



 普済路沿いには武徳殿の建物があります。



 再び和平路に戻り、北側の路地に入って行くと・・・・・



 井戸の跡を発見! 



 更にその奥に入って行くと・・・あるお宅の前に、写真がたくさん貼ってありました。



 実はここ、台湾の歌手鳳飛飛の実家。残念ながら鳳飛飛は数年前に亡くなってしまいましたが、今でも彼女の歌はカラオケなどで大勢の人に歌われています。



 鳳飛飛が幼かったころの生活についての説明書き。



 実は私もカラオケで鳳飛飛の歌をよく歌うんです。だからここに来てみたかったんです~。彼女をしのんで訪れるお客さんも少なくありません。



 鳳飛飛のおうちの近くに「洗濯する女性」という説明書きが・・・・


    
 階段があってそこを下りていくと、地下水が流れ込んでいて、洗い場になっていました。昔はここにみなさん集まってきて、お洗濯をしていたんでしょうね。



 今ではここで洗濯する人はいなくなりましたが、洗い場は健在です。 
    

 台北だけでは物足りないなら、歩いているだけで楽しくなっちゃう大溪へ是非足を伸ばしてみてください。

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台湾の中のミャンマー(また更に追加記事あり)

2016-10-14 21:16:52 | 町を訪ねて
 新店市のお隣、中和市にミャンマーの人が多く住む「ビルマ街」があると聞き、行ってきました、バイクで20分。地下鉄だと南勢角駅から南へ歩いて15分ぐらいの所に華新街という道路があって、その両脇にミャンマー料理店やらミャンマーグッズの店があるのでした。この辺りには500人ほどのミャンマーからの華僑が住んでいるとか。店の看板にはミミズが這ったようなミャンマーの文字。レストランのメニューもミャンマー語で書かれてあり、気分はすっかりミャンマーだーい。





 早速入ってみました、レストラン。私はエビカレー、ダンナはビーフカレー、辛いのはダメな娘のためにモーヒンガー(魚湯麺)を注文。モーヒンガー(写真右上)は魚が入っているのかと思いきや、そうではなく、魚でとったスープの中に麺や具が入っているというタイプのもの。このレストランのは玉ネギ、香菜、レンコン等が入っていました。レンコンはかなり長時間煮ていたと見られ、黒くて柔らかかった。ビーフカレー(写真左)もエビカレー(ビーフカレーの隣)も見た目ほど辛くなく、お汁はさらっとしていて、皿に盛られたご飯(長粒米)にかけて食べるのでした。付け合わせのもやしときゅうりのサラダ(写真右下)は専用のタレにつけて食べるのだが、このタレが結構辛くて、カレーよりもずっとずっと辛かったので驚きでした。



別の日にまた「ビルマ街」を訪れ、食事をしました。今回はオンノカウスェ(椰子麺)という甘い麺も食べてみました(上の写真の一番左)。カレー風味のココナツ入りスープに麺が入っていて、ちょっとスパイシーでした。ちなみに写真手前はモーヒンガー、写真中央は羊肉カレーです。

        

 別の喫茶店でファルーダ(デザート)を注文。印度パオビンという飲み物をたのんでみると、出てきたのはいちごシェイクの中にタピオカ、赤と緑の細かいゼリーのたくさん入った、そんでもってバニラアイスクリームがほわんと浮かんでいるっていうものでした。う~ん、あまーーーい。ビールジョッキみたいなガラスコップに入っているから量が多いよー。だけど、おいしいし、飲み応え(食べ応え?)あり!甘い物好きの人にはきっとたまらないでしょう。
ところで、なんでこのいちごシェイクが印度パオビンという中国語訳になっているのか(「パオ」はシェイク、「ビン」は冷たいということですが)、このあまったる~いピンクのデザートのどこが「印度」なのか聞いてみたかったのですが、ちょうど午後の最も忙しい時間帯で店員さんは皆話を聞いてくれるような状態ではなく、謎を残したままとなりちょっと残念!

          
        

 「ビルマ街」を歩くとまた違った風景に出会えるのも魅力です。タバコを葉っぱに巻いているおじさんがいたり、ミャンマー風たこ焼きの屋台があったりと、ひと味もふた味も違った台北に出会える街なのです。 


 楽しいから何回も訪れちゃうミャンマー街。今回でN回目。



 エスニックテイストの麺をいただいちゃいます~!ピーナッツを砕いた粉がかけてあるのがミソですね。



 娘の大好物、オンノカウスエ(椰子麺、ココナッツ麺)です。この町に来ると、彼女は絶対これを注文します。



 こちらは私の好物、モーヒンガー。中国語では魚湯麺。ミャンマーでは朝ごはんでこの麺を食べることが多いそうです。



 これは別のお店のモーヒンガー。お店によって少~し味わいが違います。



 なんという名前の麺だったか忘れましたが、これもエスニック麺。ミャンマー式皿うどんでしょうか。さっぱりした酸味とほんのりした甘みがあって美味しかったです。



 ミャンマー式スイーツを買って持ち帰りました。ケシの実のかかったもち米ケーキ、ココナッツゼリーなど、甘さ控えめでどれも美味しい~!



 ココナッツ味のちまきも時々売っています。これもベリーグー!!!



 また別の日にもやってきました、ミャンマー街です。ミャンマーの文字はまったくわかりませんが、このお店においしそうなものがあるのはわかります。というわけで、中に入ってみます。



 早速カレーセットを注文しました。



 ごはんが黄色いのはサフランを入れてあるからなのでしょうか?鶏肉も大きくて豪快!



 簡単なサラダと漬物(右側)が付いていましたが、漬物が・・・半端なく辛い!辛い!辛い~~~!!!でも、美味しかったですよ。



 カレーの後は、スイーツのお店に行って、ミャンマーのお菓子をいただきました。



 ミルクティーも頼みました。ミャンマーの人はあまりお酒を飲まないので、こういう紅茶を飲むお店が繁盛しています。インドの隣にあるということも影響しているのかもしれませんね。



 何度も行っちゃうミャンマー街。この日はまたまたオンノカウスエ(ココナッツ麺)を食べに来ちゃいました!!


    
 お碗の下のほうに麺が潜っていますので、よくかき混ぜま~す。



 こちらは肉そぼろがのったエスニック麺。かなりスパイシーでした。



 ミャンマー街の喫茶店に入ってティータイム。この界隈ではお馴染みのミャンマーデザートを注文。けしの実を上にまぶしたモチモチした食感のケーキ、焼きプリン風デザート、そして市場で購入したバナナちまき(葉っぱにくるまれたやつ)も持ち込んでいただきました。


    
 モモチャチャというモチモチしたゼリーが入った、ココナッツミルク。かなり量が多かったです。でも、うまし!


    
 最後にタマリンドジュースを買って帰ってきました。甘酸っぱい東南アジアの味がたまりません。    

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福寶の乳牛お絵かき村

2016-05-20 15:44:12 | 町を訪ねて

 彰化の鹿港といえば、台湾でも有名な観光地ですが、その鹿港からほど近い、福寶という地域に彩繪村(お絵かき村)があると聞き、見に行ってきました。するとどうでしょう。確かにありました!鹿港の南西、約2.5キロくらいでしょうか、テーマ性の強い村が存在していました。



 福興郷福寶村は酪農の村だそうで、福寶の絵文字も牛のデザインとなっています。



 しかし、酪農の村の壁という壁がお絵かきコーナーのようになっているではありませんか。台中にも、台南にも、雲林にもお絵かき村がありましたが、最近この手の町おこしがはやっているみたいですね。



 この村のお家の壁をキャンバスに、牛をモチーフにした絵だけでなく、様々な絵が描かれています。



 こちらの絵などは芸術性が高いのですが・・・・・



 こういうふうにかわいい、絵本の挿絵みたいなのもありました。



 ちょっと絵心があるような人が描いた、素人っぽい作品もありました。



 要するに・・・・・何でもよかったんでしょうね、華やかな絵だったら。



 しかし、この絵はちょっと違います。台南に行かれた方は、ははーん、と思われるでしょう。台南の海安路に、これと同じような絵がありますよねえ。そうなんです、福寶村の村長さんは台南の青い壁の絵を描いた卓永和氏にお願いして、この村にも同じような絵を描いてもらったのでした!だから、ね、ほら、同じように椅子とテーブルがあるでしょう?椅子は縦に真っ二つに切って、それぞれの切り口を壁にくっつけています。この椅子に座って記念写真を撮るのがセオリーのようで・・・・・



 確かにここの彩繪村には牛の絵が多いですね。



 動物の中に牛さんがちゃんと入っています。



 こちらは牛さんが並んでいます。



 が、しかし、パンダだけってのもありのようで・・・・・白黒つながりかしら。



 村の伝説を絵にしたものもありました。



 お疲れ様です。


    
 塀という塀、壁という壁に絵が描かれています。



 なんじゃこりゃ?というのもありますけど。



 楽しければいいということで・・・・・



 長い塀にもこのように絵が・・・・



 ついでに地面にも描いちゃえ~!



 何故かマリオブラザーズもいました。



 楽しげですが、この日はけっこう暑くて、絵を見て歩いているとだんだんくたびれてきました。



 ブランコに乗ったつもりで、休んだ気分になりました。



 あら嬉しや、ばてていたところにアイスクリームのお店発見!すぐに飛びつきました。アイスキャンディーはもちろんミルク味!



 これだけ描いてもらったら、牛も嬉しいでしょう。



 おっと、なんだかカオスになってきました。



 のんびり散歩して過ごせる福寶彩繪村でした!

台湾の中の東南アジア

2016-05-18 20:16:36 | 町を訪ねて

 自宅近くのバス停から中距離バスに乗って、桃園へやって来ました。ここは桃園縣の台鉄桃園駅のちょうど後ろ側に当たります。しかし・・・・・こちらのお店の看板の文字は、漢字ではなくてローマ字。よく読むとSAIーGONって、ベトナム語ですよねえ、これ!



 コンビニの上の看板にもベトナム語らしき文字が・・・・・



 ベトナム語だけではなく、タイ語も並んでいますねえ。



 ・・・と思ったら、タイ料理のお店のメニューが中国語以外にタイ語でも書かれていました。やっぱりタイ語だったんだ・・・



 ふと、目の前のお店に目をやると、あらら、並んでいる雑誌には「INDO SUARA」って、もしかして、これはインドネシアの雑誌?うーむ、ここはまぎれもなく台湾なんですが、この辺りのストリートは本当にすっかり東南アジアです。



 そうなんです、このお店はインドネシアの食品を売るお店兼レストランなのでした!



 室内と室外に分かれているこのお店、室外のエリアでは台湾に出稼ぎに来たインドネシアの方々がつどっていて、カラオケの真っ最中。面白そうなので、このお店でお昼ご飯を食べることにしました。



 お店の中には、たくさんのインドネシアの家庭料理がバッドに入っていて、キャー、おいしそう!!思わずよだれが・・・これらのおかずは、自分の皿の上に好きなのを盛って、レジで計算してもらって食べるシステムのようでした。



 しかし、口は食べたかったんですが、あんまりおなかが空いていなかったので、結局インドネシアのチャーハン「ナシゴレン」を注文しました。


    
 緑のゼリーが入ったヨーグルトドリンクもいただいちゃいました!


 桃園縣は工場が多く、東南アジア各地から来た出稼ぎの人が多く住んでいます。特に土曜日曜などお休みの日には、そういう人々が町に繰り出し、国の仲間と外食したり、買い物したり、おしゃべりしたりしています。桃園駅のちょうど真裏もそんな一角です。特殊な世界が見られるエリアでした。

王功は牡蠣の町

2016-05-10 15:26:16 | 町を訪ねて
 台湾の牡蠣の故郷とも言われる王功へやってきました~!


    
 海辺に立つ王功のランドマークと言えば、はい、そうです、この灯台!王功の灯台は白と黒の縦のストライプ。芳苑灯台という名前だそうです。
 1983年に建てられたこの灯台は、当時大幅に増加した漁船を誘導するため、政府によって作られました。
 塔の高さは37.4メートル、日の入りから日の出まで灯りは5秒に一回光るそうです。その光は2万8000カンデラの明るさだとか。むむ、いったいどれくらい明るいんでしょうか。夜じゃなかったからわからなかったけど・・・八角形で鮮やかな白と黒のストライプが目を引くことから、「台湾で最も特色のある灯台」とも呼ばれるなど、けっこう人気者だそうです。


    
 台湾の海辺の町には必ずある風力発電の風車。王功でも活躍しています。



 そんな王功の町の細い道を、颯爽と駆け抜けていく小さな車。どうも普通の車とちょっと風貌が違いますが・・・・



 海へと続く道をこんな車が何台も何台も走っていきます。トラクター?いえいえ。



 じつはこの車、牡蠣の採取車なんです。牡蠣の養殖業をする方々がこれに乗って牡蠣棚へ行き、牡蠣を採ってこの車に積み、運んでいくのです。しかし、帰りは牡蠣で満杯になるこの車も、行きは空のままということに目をつけ、最近では観光客を乗せて牡蠣棚まで行き、お客さんに牡蠣採りや潮干狩りを楽しんでもらうという観光ツアーがこちらで流行っているのです。



 ほらね、お客さんが乗っているでしょう。



 我々も乗りたかったのですが、残念ながら時期的に牡蠣がまだ育っていなかったことと、時間帯が合わなかったことで、また次回ということになりました。なぜなら、この道は海が満ち潮の時間帯になると、海水で水没しちゃうんですよ。牡蠣採取車ツアーに参加するなら、事前に予約が必要だということでした。



 引き潮の王功の海。磯の香りがプンプンします。



 時期になると、この辺りも養殖牡蠣の棚でいっぱいになるようです。



 よし、次回は潮干狩りをしようっと!



 牡蠣棚を見ていたら、食べたくなってきました。



 海辺を離れ、王功の町に着くと、芳漢路のあたりは牡蠣など海鮮料理を食べさせるお店が並び、大変活気がありました。



 牡蠣の殻を一心不乱に剥いているおじさん、ご苦労様です・・・・・



 この道は通称「蚵仔炸街(牡蠣のフライ通り)」と呼ばれているんですよ~。



 うわあああ、おいしそうな・・・・・


 というわけで、お店に入り、蚵爹(オーデエ。台湾語で牡蠣のフライ)を注文!



 もちろん牡蠣オムレツも食べました。



 こちらは蚵仔酥(オアスウ)というまた違った種類の牡蠣フライ。

 王功で牡蠣三昧でした。
 

台西海口彩絵村

2016-05-08 20:55:21 | 町を訪ねて

 台北、台南、台東。いずれも台湾にある有名な町ですが、西はないの、西は?
 それがあるんです、台西という町が!しかし、台西は前出の3都市に比べると、有名ではありません。しかし、「西」だけ知らないというのはよくない!というわけで、行ってみました、台西へ。
 すると、こーんな牡蠣の貝殻に迎えられたのでした。



 ウエルカム、トゥー、台西と書いてありました。ここは台西の海口厝という区域。ここに「彩絵村」という壁に絵を描いたエリアがあると聞いたのですが、町の人に訊いてみても、そんなところあったかなあ・・・・と不思議そうな顔。
 結局中山路のあたりに壁の絵は集中していたのですが、地元でもそんなに知られていないような感じでした。



 なんでも20カ国あまりの国際青年ボランティアが、2007年から始めた活動の一環で、この町の壁に絵を描いたのだとか。



 各国の若いボランティアがここに集まり、自国の季節や花、昔話の絵を描いたのだそうです。



 ですから、それぞれの壁の絵は作風が異なります。



 お花が鮮やかですね。



 上の花の絵の題名でしょうか。



 可愛い絵もあれば・・・


    
 本格的なアート作品もあります。これは植物と滝を描いているのでしょうねえ。



 海の町にふさわしく、海の絵もありました。



 絵の壁の前で、地元のおばさんが作業をしていました。牡蠣の殻が山と積まれています。



 うっわ~あ、牡蠣の殻の山は一つだけではありません。いくつもあります!!どうやってリサイクルするんでしょうか!



 窓枠まで色で塗られましたね~。



 フィリピンという文字が見えますので、これはフィリピンの方が描いた絵なのでしょうか。



 こちらの絵はなんだかシュールです。



 なんとこの絵は日本コーナーの浦島太郎!



 絵本の挿絵のようなタッチですね。



 シンガポールの若者が描いた絵だと思われます。



 こちらはインドネシアコーナー。



 こちらはアメリカってすぐにわかりますよね。



 台西でおいしい海鮮を食べた後に、この絵の壁を見てお散歩するってのも、いいんじゃないでしょうか。

虎尾の町散策

2016-04-07 20:55:27 | 町を訪ねて

 雲林縣の虎尾へ行くと言ったら、台北の知人たちは、虎尾って面白いの?何かあるの?ということを異口同音に言われたのですが、いやいやどうしてどうして。虎尾はとっても魅力的な町でした。



 糖廠(台湾製糖)がある虎尾は、かつて砂糖の原料であるサトウキビを運ぶ五分車が町を走る、活気溢れる町でした。砂糖の製法が変わった現在では、その活動も影を潜めてしまいましたが、虎尾には台湾糖業文化が今でも色濃く残っています。
 もちろん台糖名物、アイスクリームの販売もやってますよ~ん!



 虎尾では台糖で大活躍した五分車に関するものが、あちこちで見られました。


    
 かつて五分車が走っていた線路が街中に残っています。


    
 線路は続くよ、どこまでも~。


    
 踏み切りの信号機看板も健在です。


    
 アスファルトの上にずっと続いている五分車の線路。乗り物ファンにはたまりません。



 日本統治時代の明治40年に建てられたという五分車の虎尾駅の駅舎です。修復されて今では旅行センターになっています。



 木造の造りもきちんと再現されています。



 中には喫茶店もあり、飲み物も飲めますよ~。



 切符売り場まで再現されています。



 一番ホームと書かれた扉の向こう側には・・・・



 おお!先頭車両の汽車が置いてありました。



 町の南部、虎尾渓には五分車が通っていた鉄橋が保存されています。



 今では五分車もこの橋の上をもう走っていませんが、歩いて橋を渡ることができ、観光客が大勢橋の上を歩いていました。



 鉄橋の側には説明書きもありました。読んでみると、昭和6年に造られたとあります。しかし、台風の被害で鉄橋は壊れ、修復がなされたということです。


    
 橋の近くにこの鉄橋に寄せる熱い思いが語られていました。



 古くからの建物も虎尾には多く、こちらは元合同庁舎の建物。重厚な構えを見せているこの建物は、日本統治時代に、消防署や派出所、公会堂が入っていた建物です。今ではスターバックスとお土産物屋、誠品書店が入っています。



 その向かい側には、元虎尾の郡役所だった建物があります。今は布袋戯(台湾伝統の人形劇)記念館になっています。



 その西隣には虎尾の郡守官邸だった木造の建物があります。



 今では、雲林故事館という名称になっていて、当時使われていた生活用品などが展示されています。残念ながら、開館時間ではなかったので、展示物は見られませんでしたが、その周りでおみやげ物の販売が行われていました。



 小さな書店や、ミニカフェも併設。



 木造家屋の裏側では、昔ながらの遊具を使って遊ぶ空間もありました。



 福民路は老街。



 昔ながらの家々が並んでいます。



 福民老街は大きくはありませんが、味のある通りです。



 今では誰も住んでいないお宅や店舗が目立ちます。


    
 虎尾鎮政府は今後この老街を修復するらしいので、もう何年か経ったらリニューアルオープンされることでしょう。



 福民路と中正路の中ほどには「虎尾厝沙龍」という日本式とフランス式が融合した建物があります。1940年代に建てられた和洋折衷建築のサロンは、今もカフェとして、骨董資料館として存在しています。

台北の古い建物巡り

2016-04-05 16:11:36 | 町を訪ねて
 一口に台北と言っても、エリアによっていろいろな顔があるようで、特に台北西部の万華や大稲埕というエリアは、早くに開けて賑わったところ。ここには古くから建てられた味のある建物がたくさん残っています。



 迪化街にさしかかるあたりには、こういった建物が多く残っています。緩やかなカーブの重厚な建物が味わい深いです。



 こちらは赤レンガの建物。今は喫茶店として使われているようですね。



 迪化街一段にあるこの建物群も古いもの。女児牆と呼ばれる屋根の部分の飾り壁も優雅なデザインです。



 お寺で使われるグッズを売るお店も見かけます。



 永楽市場のすぐ側にある有名なB級グルメ店もあります。とろみスープにナマズを揚げたものが入っている、台湾の人が大好きな一品です。


    
 延北北路二段にある「義美」という食品店は、その昔将渭水氏が建てた病院、大安病院だった跡があります。将渭水氏はかつて大稲埕で医師として活動していましたが、日本統治時代に知識人を社会活動へと導きました。台湾で初の文化組織を創設しただけでなく、台湾人による新聞や政党などを作り、公民運動のリーダーであった人物です。



 「大千百貨」は台湾初のデパートでした。



 昔の大衆酒場だった建物。現在は修復されてきれいになっています。



 十字軒というパン屋さんも有名な老舗。


    
 こちらも相当古い建物。昔流行のデザインが施されています。



 レンガ色の建物も有名な古い建物です。今はスターバックスが入っています。



 迪化街には魅力的な建物がいっぱい!



 今でも店舗や住宅として使われています。



 黄色っぽいシックな色のレンガでできたこちらの建物もすごいですね。2階と3回の間に獅子の頭が施されています。



 こちらも修復された建物ですが、屋根の飾りは古くからあるものです。


    
 漢方薬の老舗の建物。


    
 こちらも漢方薬のお店。優雅なデザインが目を引きます。



 こちらも漢方薬やドライフルーツなどを販売するお店。



 乾元行というお店。窓のデザインが特徴的です。竹のようなデザインが施されているのは中国語の「歩歩高昇(一歩一歩昇る)」を表しており、お店の繁栄をこのデザインにこめたのだと思われます。



 素晴らしい女児牆(屋根の飾り彫刻)。



 一軒一軒違ったデザインの建物。見ていても溜息が出ます。


    
 こちらはワトソンズの建物。これも最近修復されました。



 外壁の彫刻が印象的です。



 
 

虎尾のネコちゃんイラストの街並み

2016-03-29 15:41:49 | 町を訪ねて
 雲林縣の虎尾にやってきました。この町の一角にネコのイラストを描いた場所があると聞き、行ってみました。すると・・・・・



 お!!建物の壁に油絵タッチのペインティング発見!確かにネコさんたちが描かれています!



 デザイン性といい、色使いといい、とっても上手ですよね。


    
 天使のネコでしょうか。個性溢れるネコが多いです。


    
 ネコちゃんといっしょに記念写真~~!!



 ネコはどれもいきいきと描かれていて、妙に可愛いです。それでなのでしょうか、写真撮影を目当てに家族連れや、若い友達同士のグループがひっきりなしに訪れます。



 「屋頂上的貓」、つまり「屋根の上のネコ」というのがテーマのようです。


    
 「もういいかーい?」とでも言っているようなネコ。実はこれ、「屋根の上のネコ」という絵本に出てくるノラ猫「小咪(ミーちゃん)」がモチーフになっているのです。ここ虎尾の頂溪区エリアは、町の美化活動に力を入れ、ミーちゃんをモチーフにした絵を描いたり、人形を設置したりして、町興しをしたところ、それがズバリと当たったわけです。



 ミーちゃんと記念写真を撮る観光客は、このように記念撮影を楽しんでいます。


    
 ちょっとこのブランコのネコちゃんはあんまり可愛くないのですが・・・ゲゲゲの鬼太郎のネコムスメみたいね。



 ネコの木のベンチ!かわいいデザインです。



 こんなところにもネコが設置されていました。


    
 細部にも面白い工夫が・・・・・



 ちょっとした美術館のような雰囲気です。



 はい、これが皆さんここを訪れたときに、絶対の絶対に撮る写真です。


    
 こーんなことして、遊んじゃおう!


    
 うふふ、ネコに呑み込まれちゃった・・・


    
 躍動感溢れる猫たち。



 壁やシャッターに描かれた絵が魅力的。



 本当にベンチに腰掛けている気分・・・


    
 電信柱にもネコちゃんがいました。


虎尾「屋頂上的貓」虎尾の頂溪社區:台湾高速鉄道の雲林駅から201のバスに乗り、「頂渓」で下車、そこから南へ徒歩約10分。

肉圓の町、北斗

2016-03-14 20:00:44 | 町を訪ねて

 彰化縣北斗の町にやってきました~!



 最も賑わいを見せている中華路と、斗苑路に挟まれるような感じで、「奠安宮」というお寺があります。



 台湾のお正月ということで、申年の提灯が吊り下げられています。


    
 わああ、通路の天井部分にも、いろいろな提灯があります!



 賑わっているのには理由があります。このお寺は後ろ側がフードコートに繋がっているのです。ローマ字でグルメと書いてあるでしょう。



 そうです、この北斗は台湾ではよく知られたグルメの町。最も有名なのは「肉圓(バーワン)」という台湾のB級グルメ。米粉などのもともちした食感の皮の中に、肉餡が入っているものです。特に彰化の肉圓はおいしいと評判で、北斗では数多くの肉圓を売る店があります。ほら、このお店は肉圓のお店です。



 お客さんが多いので、お店の人は大忙し。肉圓を次から次へと油で揚げていきます。肉圓は蒸したものと揚げたものの二種類ありますが、北斗のは揚げたもののようです。



 ここも肉圓の有名店です。


    
 お店の前には物凄い行列ができていました。



 この肉圓のお店もお客さんでいっぱい!



 「肉圓儀」も有名なお店だそうです。



 こちらも肉圓のお店!
 


 このお店は「洪瑞珍」といって、サンドイッチで有名なお店です。しかし、残念ながらサンドイッチはすでに売り切れていました。



 地政路には日本式の建物がいくつか残っています。



 こちらは修復された日本式家屋です。



 古くから栄えた町なので、家の装飾も古いタイプのものが残っています。



 どこのお店も混んでいたので、肉圓はテイクアウトにしてもらって、コンビニのテーブルで食べました。うん、美味しかったですよ!

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