ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

まだある燕巣の泥火山

2014-01-29 22:07:43 | お勧めスポット
 高雄の燕巣区は泥火山がいくつか存在しています。数年前に訪れて、このブログにも紹介しました。その記事につきましてはこちらをご覧ください。

 他にも泥火山があることを知り、見てみたくなって行ってきました。場所は高雄市の橋頭から中崎路を通って、燕巣区に入ったあたりにありました。



 泥火山のあるエリアは地面がこんなことになっていました。



 泥にはかなり水分が含まれている模様。ほら、踏んだらこんなに深く足跡がつきます。気をつけて歩かなくっちゃ。


    
 前方の方にこんもりと盛り上がっているものがあるのを発見。



 どうもあの盛り上がっている所がアヤシイなあ・・・というわけで見てみることに。すると・・・



 丘の頂上はこんなことになっていました。液体の泥が山になった部分の真ん中からぽこぽこと湧き上がっていたのです。



 10秒くらいに1回、ぽこぽこっと大きく下から湧き上がってきます。


    
 その度に液体の泥が外に少しずつあふれ出し、下に流れて行ってます。燕巣には天然ガスが埋もれているエリアが少なくない様子。ここも「地球のおなら」の場所となっておりました。



 あふれ出した泥水はかなり遠くまで流れて、どろっとなっています。


    
 うっかり触るとこんなふうになっちゃいます。


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岡山羊肉街の太新羊肉

2014-01-21 22:03:39 | レストラン、喫茶店、茶芸館
 羊の肉って臭みがあって嫌いだ~!という人が日本人には多いかもしれませんね。しかし、こちら台湾では羊肉を食べるのがかなり一般的。特に高雄市内の岡山という町では、羊肉ストリートというのがあり、羊肉料理を食べさせるレストランが並んでいます。



 それは岡山路や維新路、維新東街あたりに集中しています。ほら、看板も目立つでしょ。



 我々はこちらの「太新羊肉」というレストランにお邪魔しました~。営業70年の老舗だそうです。
 


 入り口はこんな感じで、台湾によくある一般大衆的なレストランって感じ。気軽に入れます。



 お店の中はこんな感じです。テーブルに背もたれのない椅子という庶民的なスタイル。羊肉のメニューが壁に掛けてありますのでこれを見て注文するか、注文票をもらって書き込むかします。



 では早速羊肉料理を頼んでみましょう。先ずは葱やタマネギと炒めた羊肉。意外とあっさり目の味付けで、全然臭みがありません。おいしい!



 葉物野菜と羊肉の炒め物も注文しました。ほどよい塩加減でごはんも進みます!



 これがイチオシ!の羊肉湯(羊肉スープ)。絶品!すっごく美味しかったです、ショウガが効いているからなのでしょうか、臭みなど全くなく、肉もスープもいいお味でした。もう一杯注文すればよかったと後で後悔したほど。



 野菜が少なめかなと思ったので、ほうれん草の炒めたものもお願いしました。こちらも美味しかったです。



 レストランの外に置いてあるテーブルには羊の骨が洗面器にごろごろ入っていました。これでお出汁をとるんでしょうね。いやはやダイナミック!

 岡山に行ったら是非羊肉街で羊肉料理を食べてみてください~!

太新羊肉:高雄市岡山區維新路2号1 電話(07)623-3277

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景美人権文化園区 その2

2014-01-06 22:10:46 | お勧めスポット
 景美人権文化園区のつづきです。



 再び仁愛楼の中の、奥の方にある建物も見学してみました。向かって左奥には食堂があります。ここは刑務作業に従事する受刑者が利用していました。テレビもあったみたいです。



 刑務作業は体力がいるので、比較的ましなものが食べられたそうです。しかし、おかずはごく質素なもので、たいていは野菜の炒め物や魚の唐揚げ、豚バラ肉の煮込みでした。おかずはこうやって金だらいにたいな容器に入れられていたのですね!



 おかずはリヤカーに載せられて、食堂まで運ばれてきました。



 食堂の隣のフロアには図書室があります。規模は小さいながらも二千冊を超える蔵書があり、四書五経、六法全書、世界の文学書などが置いてありました。



 資治通鑑も全巻揃っていました。



 同じ棟に洗濯工場がありました。長い大きな机があって、ここでアイロンがけの作業をしたのです。



 布地によってアイロン作業が違ったので、それぞれを担当する班に分かれ6人一組で作業をしたそうです。こちらのテーブルではウールのスーツにアイロンをかける作業が行われていました。蒸気管が設置されており、ボイラーからつなげられた蒸気がこの管を伝ってきたとのことです。


    
 アイロンがけの衣類はこの大きな箱に入れて運ばれてきたのでしょう。



 アイロンがけの仕事は課なりの重労働だったようです。特に夏は工場内の気温も相当暑くなり、大きな試練にもなったとのことです。



 洗濯物は衣類だけではなく、ベッドカバーやシーツなどもあったそうです。



 ここは洗濯場だった所のようです。洗濯は膨大な量だったそうで、重労働だったことでしょう。



 建物の裏側にボイラー室があります。私が訪れたときにはボイラー室は解放されていませんでした。ボイラー室にも担当が割り当てられていたそうです。ボイラーは一定の温度に達すると蒸気が出ますので、朝早くからボイラーが爆発しないよう温度と圧力を管理しなければならなかったとのことです。



 仁愛楼を離れ、今度は入り口からすぐの所にある法廷を見学しました。入り口の正面にある壁にはよく目立つ字で「公正 広明」と書いてありますが、果たしてそうだったのでしょうか。



 これは戒厳令時代に政治犯が裁かれた軍事法廷の建物です。残念ながらこの日は解放されていませんでした。当時の裁判ではスパイ罪と反乱罪の適用が多かったそうで、常に重い刑が科せられたとのことです。たいていは取調中に拷問によって強いられた自白が証拠とされました。



 こちらの建物は看守所最大の法廷「第一法廷」です。1977年に建てられました。



 第一法廷の内部です。裁判官の席と証言席が柵で隔てられています。



 弁護士の座席はこちら。簡素な造りですが、物々しさが感じられます。



 ここで審理された最も有名な案件は1980年に裁判がなされた「美麗島事件」です。(「美麗島事件」につきましてはこちらの説明をご覧ください)
 法廷の後ろの壁には美麗島事件の裁判の様子を写した写真が貼ってありました。若き日の陳菊氏、呂秀蓮氏、施明徳氏が写っています。



 この施設でボランティアとして警備をされていたおじさんの話によりますと、「国民党はここの看守所をこっそり売却してなきものにしようとしたいたのだが、民進党に見つかって、保存せざるを得なくなった」のだそうです。この話の真偽のほどはわかりませんが、第一法廷の建物のすぐ外にある庭には、国民党の馬英九氏、民進党の呂秀蓮氏のそれぞれが植樹した木が仲良く並んでいました。



 こちらは1985年に建てられた「王希苓軟禁区」です。1984年アメリカで華人作家が視察されましたが、国民党政府は台湾国防部の情報局職員が主導したものと認め、当時の情報局局長王希苓氏らが逮捕されました。そして王氏らはこの建物の中に軟禁され、生活したということです。
 残念ながら訪れた日には解放されていませんでした。
 

    
 政治犯として捕らえられ、多くの人が投獄されたこの地はいわゆる「ブラックツーリズム」と言われる場所です。しかし、“ここは民主化への苦難の道のりと変遷の記録そのものであり、歴史を辿る中で自由を獲得する難しさと大切さを理解していただきたい”というのがこの文化園区の主旨だそうです。
 かつて白色テロの犠牲となった人々が苦しい思いをしたこの場所も、今では静かに多くの人の来訪を待っているかのようでした。


景美人権文化園区:新北市新店區復興路131號 サイトはこちら

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