ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

赤煉瓦の紅楼

2010-01-27 00:15:59 | レストラン、喫茶店、茶芸館
       
 淡水老街の北、小高い丘の上に赤煉瓦で造られた3階建ての建物があります。どっしりとした造りは見応えがあり、弧を描いた柱の上部のデザインが美しく、いったいどんな建物だろうと思います。


       
 実はここ、今ではレストラン兼カフェになっている「紅楼」というお店。3階席に行き、テーブルに案内されました。大きな窓の明るい店内には若者のグループや家族連れが多く来ていました。


     
 ちょっと暑い日だったので、こんなものを注文しちゃいました。黄色いのは芒果冰沙(マンゴスムージー)と、抹茶紅豆冰沙(抹茶アズキスムージー)。どちらも結構ジャンボサイズ!マンゴのほうは爽やかな甘さ、抹茶の方はあっさりとしたスムージーとコクのある生クリームがベストマッチで、おいしかったです。


       
 バルコニーからは淡水の川が見渡せます。昼間もいいけれど、一番眺めがいいのは夕方日が沈む頃だそうです。淡水の夕日を見ながらここでお茶するのは、なかなか贅沢なひとときではないでしょうか。

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淡水の老牌阿給

2010-01-22 23:16:05 | レストラン、喫茶店、茶芸館
 今回は淡水名物「阿給」のお話です。ご存知の方も多いかと思いますが、「阿給」とは日本語から来た言葉。おアゲさんのことなんですね。油揚げのことを台湾では“阿布拉給”と発音するようなんですが、それを略して「阿給」と言っています。

 しかし、台湾ではこの阿給、日本のアゲとはちょっと違った食べ物なんですよ。厚揚げの中に美味しく煮込んだ春雨が入ったものを指して阿給と言うんです。しかも阿給は淡水でしか食べられない、名物となっています。


       
 さて、そんな「阿給」のお店が淡水には何軒かありますが、最も人気があるのは真理街のお店です。その名も「淡水老牌阿給」!名前の通り老舗のようです。行ってみるとすでに大勢のお客さんが並んでいました。


       
 私達も列に加わり並んで順番を待ちました。この店には人気の阿給以外にも、魚丸湯(つみれのスープ)、黒輪湯(おでんスープ)、総合湯(ミックススープ)などがありました。皆さん、阿給とスープを注文していましたので、それがセオリーなんでしょう。


             
 3人で行ったので阿給3つと、スープをそれぞれ1種類ずつ頼んでみました。阿給には専用のタレがかかっています。


       
 このお店の阿給は他のお店よりもサイズが一回りくらい大きいです。中を割ってみると、春雨がぎっしり入っていました。厚揚げの中に煮込んだ春雨を入れ、口をかまぼこみたいな魚の加工品で蓋をするっていうのが、このお店の伝統だとか。淡水に行かれたら、是非このお店のジャンボ阿給を味わってみてください。

淡水老牌阿給:
  淡水鎮真理街6-1号  電話(02)2621-1785
  営業時間は5:00~15:00、売り切れ御免

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平渓線菁桐駅

2010-01-20 22:36:00 | 町を訪ねて
 今回は台北縣の台湾鉄道の単線、平渓線の終点駅、菁桐駅とその周辺についてのご紹介です。


       
 平渓線は平日こそ利用客は少ないのですが、休日ともなるとお客さんでいっぱいになり、菁桐老街は大変にぎやかになります。けれども駅自体はこんなにのんびりしたムード。のどかな田舎の駅っていうかんじでしょ。


       
 駅舎はこんなふうに木造の古い造りです。


       
 駅舎のお隣にはこんなお土産物屋さんがありました。10年くらい前にも菁桐駅へ行ったことがあるのですが、その時はこんなお店なんかありませんでした。のどかな老街を求めて大勢お客さんが訪れるから、こういうのを作ったんでしょうね。レトロなお店にはお客さんが溢れ、皆さんお店の前で写真撮影なんかしていました。


       
 おおおおお!こういうのも売っているんですね!いっぱい並んでいると、色とりどりできれい!このお土産はミニランタンの飾りですね。ランタン飛ばしのメッカ平渓線ならではのグッズです。旧暦の1月15日にここ菁桐あたりで毎年ランタン飛ばし大会があるのですが、それにちなんだ商品も最近では売り出しているようです。


  
 あれれ?この木の筒みたいなものは何だろう?すごくいっぱいぶら下がっています。しかも、吊してあるのは使わなくなった古い列車の展示スペース!この木の筒、よく見てみると何か書いていますね。


       
 なんとこれは、「許願筒」というもので、これに願い事を書いて吊すようなんです。絵馬みたいなものですね。


       
 駅前にはいろいろなお店がありますが、飲食店も多いです。これはレストラン。木造の建物がいい雰囲気です。「紅寶礦工食堂」という名前のお店です。


             
 お店の脇にはこんなものがありました。うん?これはいったい何?灯籠かなあ?ガス灯だったのかな?骨董品っぽいです。


             
 これはコーヒーショップの看板。「煤」という名前です。そしてヘルメットをかぶったおじさんが笑顔でコーヒーを飲んでいる絵が描いてあります。そう、ここ菁桐はその昔、炭鉱の町だったんです。今はもう掘り出したりはしていませんが、元炭鉱の町をアピールしようと、菁桐では様々な取り組みが展開されていました。


       
 駅前の道路の、一番目立つ場所にはこんなモニュメントが。炭鉱夫の生活を描いた像ですね。


       
 駅のそばには「菁桐礦業館」という資料館がありました。この中には炭鉱業が盛んだった頃の写真や、資料、当時使われていた道具などが展示されていました。


       
 線路の北側には元炭鉱の入り口がありました。当時、使われていた建物も残っています。石炭処理に使われていた工場跡のようでした。


       
 菁桐駅から西に100メートルほど行ったところにも、炭鉱の入り口だった場所がありました。今ではもう入り口も封鎖されていますが、大きな炭鉱窟だったことがわかります。


       
 この辺りには日本統治時代、多くの日本人が炭鉱事業に携わっていたようで、日本式の家屋も残っています。これはその一つで太子賓館。今はレストランになっていますが、昔は炭鉱会社のクラブハウスだったとか。


       
 ここも日本式のおうちです。「皇宮」という名前のカフェレストランになっていますが、木造で純日本風の造りです。その昔、炭鉱業責任者の住まいだったということです。


       
 「北海道民宿」という民宿もありました。この門の中の建物は日本統治時代は、炭鉱業のために北海道からやって来た人達が住んでいた場所だそうです。


       
 菁桐駅のそばにこんな穴が空いている場所を発見!いったいこれは何でしょうか?防空壕の跡かもしれません。


  
 少し平渓駅よりの山の中腹にも防空壕の跡のようなものを発見しました!物騒だった時代の忘れ物を見たような気がしました。

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苑裡の下町食堂

2010-01-15 23:11:57 | レストラン、喫茶店、茶芸館
       
 苗栗縣は苑裡鎮にやって来ました。これは苑裡の駅。駅の構内にはオブジェや飾り物の機関車なんかがあるそうですが、時間がなくてじっくり見られませんでした。


       
 駅から一本東の通り、天下路は老街になっていて、昔ながらの古い建物が並んでいます。


       
 その天下路に、アットホームな食堂がありました。「聞香下馬餐飲店」というお店です。店内はこんな感じです。


       
 お店の入り口付近では、こんな風におかずがいっぱい用意してあります。うわあ~、おいしそう!どれにしようっかなぁ。
 写真右下のは魚肉ハンバーグの煮込んだもの、右上はタケノコの煮物です。


             
 こちらの写真、上のお鍋には煮込んだ苦瓜がたくさん入っていました。下のお鍋には魚の甘露煮がどっさり!


       
 カウンターには季節のお野菜が並べられていました。この日はゆでたオクラと、ゆでたナスが入ってました。


       
 他にもこんなメニューがありま~す。海辺の町なので、魚系のメニューが多めですね。


       
 おかずを見ると急にお腹が空いてきました。魚肉ハンバーグと、ゆで野菜、魚の甘露煮をまず注文しました。魚肉ハンバーグはしっかりとお味がついていて、やや濃厚なお味!ゆで野菜は甘じょっぱいタレにつけていただきます。魚の甘露煮はアユでした。どれもとっても美味でございます!!


       
 シジミのスープも頼みました。器の中にたーくさんシジミが入ってるのが嬉しいですね。スープもシジミのお出汁が出ていておいしいです!


       
 こんな野菜炒めも注文してみました。この白いのはなんだと思いますか?これはビンロー(檳榔)の花なんです!ビンローの花はシャキシャキした感じで、歯触りがタケノコに似ています。ニンジンやネギ、シイタケとともに炒めた一品は、なかなかおいしかったです!!

 苑裡に行かれたら、この家庭的で懐かしい雰囲気漂うお店でランチしてみてください。

聞香下馬餐飲店:
  台鐵苑裡駅から北東へ250メートルくらい。駅からなら歩いて5分ほど。

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通宵神社

2010-01-05 23:39:29 | お勧めスポット
       
 苗栗縣の通宵鎮に行ってきました!台湾の知人がここの虎頭公園に是非行ってみてごらんと勧めてくれたのですが、さて何があるのかな?


       
 通宵鎮へ行く途中、こんなのどかな光景が・・・なんだか癒されます。


       
 虎頭山に到着すると、目に飛び込んできたのは大きな鳥居!ずいぶん立派な鳥居です。


       
 石灯籠もちゃんとあります。これはまるで神社じゃないですか!!


             
 やっぱり神社だったんですね!「通宵神社」とあります。1937年(昭和12年)に建てられた物だと書いてありました。


       
 参道も残っています。両脇には石灯籠が整然と並んでいますね。階段を上り、鳥居をくぐると本堂です。歩いていってみましょうか。


             
 本堂に近づいていくと、おややおやおやおや・・・・????お堂の屋根の上に、燦然と輝く国民党のマーク!!日本の鳥居の向こうに台湾国民党とは!珍百景????
             
 鳥居の柱をみると、“ 年十月二十八日建立”と刻んであります。年の部分が削られて見えなくなっていますが、おそらく昭和の年号で刻まれていたのでしょう。国民党によって削られたのだと思われます。


       
 緑豊かな虎頭山公園にはこの神社を見学に、多くの観光客がやって来ていました。意外と若い人が多かったですねえ。


       
 神社の側にはこういった日本建築の廃屋がそのまま残っていました。

通宵神社への行き方:
  台鐵の通宵駅から北東へ徒歩約10分

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