ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

台南市海安路界隈

2010-03-30 22:40:12 | 町を訪ねて
 台南市には見るものがいっぱい!美味しいものもいっぱい!というわけで、市内の様子をお話しするには一気にとはいかない盛り沢山の台南!それで、今回は海安路界隈を中心にレポートしてみようと思います~。


       
 まずは風神廟というお寺に行ってみました。海安路から和平街を少し西に入ったところにそのお寺はありました。ちょうどお祭りをやっている最中で、爆竹は鳴るし、花火は上がるしでとっても賑やか!女の子達が踊りを奉納していました。


       
 お次は男の子チームによる蛇踊り!チームワークもよく、上手にドラゴンを操作しています。ずいぶん練習したんだろうな~。


       
 神様も登場です!この辺りを神様は行進していた模様で、お寺に帰ってきたところでした。


       
 風神廟のすぐそばに‘接官亭石坊’という鳥居のような門構えがありました。国家三級古蹟に指定されているそうです。こっちが表側で・・・


       
 こっちが裏側。内側と言った方がいいのかな???


       
 風神廟から北へ少し行ったところに「神農街」という通りがあります。昔は「北勢街」と呼ばれていたそうですが、なんとも風情のある道なので、入ってみることにしました。


     
 この通りに建っているおうちは二階建て。そして二階には必ずベランダとドアがあります。どのお宅にも二階にドアがついているのですが、これは昔、この道は水路になっていて、船が行き交っていたそうです。船に積んだ商品などを二階のドアから運び入れていたのだとか。木製のおうちの木製のベランダとドアには、年輪が感じられました。


       
 こんな素敵な窓のおうちを発見!折り紙で切り絵を作って貼っているんですねえ。


       
 さて、海安路に入ってみますと、所々にこんな絵が・・・実はこの道の別名は「芸術街」!アートな作品が散らばっていました。


       
 お店の壁のペインティングも鮮やかで綺麗です。


       
 ここはイベントがあったときに使われるようでした。この壁の向こう側はバーになっています。
 海安路は夜になると、歩道にテーブルと椅子が並べられ、飲食店が出来上がります。夜を友だちと過ごすにはもってこいの場所なんでしょう、若者達がこのストリートカフェを利用していました。


       
 海安路一段の東側には康樂市場(さかりば)もあります。洋服を安く買いたい人、美味しいものを食べたい人はこの場所を訪れます。


       
 海安路二段から信義街に入ると、そこは石畳の道になっていました。この奥には・・・


       
 ‘兌悦門’というレンガ造りの城壁がありました。国家二級古蹟に指定されています。


       
 1836年に造られたそうですから相当古いものですねェ。門の上に上って界隈の様子を見るのも面白いです。

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頑固親父の麺屋

2010-03-20 23:10:20 | レストラン、喫茶店、茶芸館
       
 台南市の中西区のほぼ中央に「康樂市場」という日本統治時代から賑わっていた市場街があります。ここは通称“沙卡里巴(さかりば)”といい、いろいろなお店が並んでいます。特に尊王街は衣類の店が軒を連ね、服飾街として地元でも有名だそうです。


       
 この一角には古くから店を構えている食堂も多く、「老牌鱔魚麺」というお店もその一つ。私達がこのお店を訪れたときも、大勢のお客さんがテーブルに座っていました。お店はとっても小さいのですが、お客さんが多いからでしょうか、小道の向かい側のスペースもお客さんのために解放していました。
 厨房で鍋を振っているのがこの店の老闆(ご主人)です。お店を仕切っているのはこのご主人と女将さんの二人だけ。お店のオープンからすでに90年ほどだとのことですから、老闆は2代目か3代目なんでしょう。


       
 壁に貼り付けられたメニューも年季が入っています。台湾の芸能人もここを訪れるらしく、有名な芸能人の写真がたくさん貼ってありました。
“快炒30秒”と書いてありますから、注文を受けてから30秒でできますってことなんでしょう。しかし、有名店だからお客さんはひっきりなしにやってきて、テーブルに着きます。ですから実際には30秒ではできないんですよね。
 待ちかねたお客さんが「まだでしょうか」などと催促しようもんなら大変です。老闆が「確実に美味いものができるんだからな!ちょっと待っててちょうだい!!」とか、「炒め始めたら速いんだからな!」とかなんとか(途中で台湾語になったからはっきりはわからなかったけど、こういう意味だったと思う)、すごい声で言い返すのです。しかも怖い顔で・・・
 ここで料理を食べるなら、出てくるまでどんなに遅くなっても文句を言ってはいけません。言ったら、倍になって親父さんが切り返してきます。おとなしく、ただひたすら待ちましょう(笑)。頑固そうな親父さんです。


       
 私達もだいぶ待ってから注文したものが登場しました。まずは棺財板。食パンの中にクリームシチューが入ってる台湾の屋台料理の代表選手!棺財板は台南が発祥の地ですからやっぱりいただかなくっちゃ~!


       
 蓋を開けると、ほら!ジャジャーーーン!!クリームシチューとご対面~!うん、シチューはクリーミーでおいしいですね。


       
 そしてお待ちかねの鱔魚麺が来ました~!!おおおおお、このタウナギが見た目ちょっとグロテスクですが、骨もきれいに取ってあって食べやすいです。肝心のお味はというと・・・ちょっぴり甘くて、ちょっぴり酸っぱくて、なんだかすっごく懐かしいお味!台南の人が好きな味つけなんだとか。クセになりそうな味でした。

 頑固親父が切り盛りするこの鱔魚麺のお店!名物は料理だけじゃなく、老闆ですからね~!!

老牌鱔魚麺:台南市中西路康樂市場第113号攤位

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いにしえの魅力!台南市安平地区

2010-03-17 23:01:11 | 町を訪ねて
             
 さて、今回は台南市のご紹介です。台南は日本で言うと京都のような町、つまり古都なんです!ですから古き良きものがた~くさん!その代表とも言うべき安平地区を中心にレポートします!


       
 安平地区は台南市の西部、台湾海峡に面しているエリア。大昔、安平も海だったと聞きました。それを徐々に埋め立てて、今の安平が出来上がったそうです。この地区の代表的なものと言えば、間違いなく「安平古堡」でしょう。(安平古堡に関してはこちらの書き込みをご参照ください


       
 安平古堡の南隣には「安平天后宮」があります。ここには主に馬祖の神様が祀られており、1994年に修復されましたが、鄭成功の時代から存在した長い歴史を有するお寺。お寺の門から本堂に至るまでその彫刻の細やかさや美しさに目を奪われます。


             
 これは「安平古井」という古井戸です。安平古堡へと続く古堡街の、延平街入り口付近にあります。オランダ軍が台南に上陸した頃から存在したこの井戸は、当時付近の住民の水源となっていました。今ではもう使われていませんが、三級古蹟に指定されています。


       
 安平古堡の少し北の方には「安平樹屋」というものすごいお屋敷跡があります。説明書を読んでみると、ここは日本統治時代、製塩会社の倉庫として使用されていたとのこと。で、何がものすごいのかというと・・・


       
 このようにおうちがガジュマルの木にすっかり占領されちゃってるんです!!もうそれは驚きの光景です!


       
 おうちが木に食べられちゃったみたいな、お化け屋敷みたいな感じです~。


       
 ガジュマルの根が地面に這ってものすごいことになっています。根っこ同士が絡み合っちゃってますね。


       
 安平樹屋から安北路を西に行くと、1軒の老舗が見えてきます。大勢の人で賑わっているこのお店は「豆花」のお店です!その名も「同記安平豆花」!私達も行列に並んで豆花を注文しました。


       
 この3品を買いました。奥の器のがココナッツミルク味のシロップ、手前左のがあっさりレモン味のシロップ、右がアズキのかかった竹炭豆花です。どれもう~ん、美味でございます~!!


       
 さて、安北路を東に戻ってきて湖内二街へと南下する道に突き当たったところに、レンガ造りの建物が見えてきます。どうやらレストランのようですが、その昔この建物は「東興洋行」という安平地区の商業センターだったのです。300年の歴史があるこの建物は、三級古蹟に指定されています。


       
 東興洋行を南下し、安平路まで来ると赤褐色の大砲が並んでいるのが見えます。実際に使われていた大砲ですが、今では飾りのようになっています。ここも三級古蹟に指定されています。


       
 安平路を東に進んでいくと、一際賑わっているお店が発見できます。お店の前にずいぶんと列ができていて、大勢の人が並んでいますね。このお店は「周氏蝦巻」という安平名物の食べ物を売っているお店。もちろん店内で食べることもできますが、お持ち帰りもOKです。


       
 私達も並んでお店に入ってみました。うわさの蝦巻を注文してみると、こんな感じでした。お皿に蝦巻が8切れ載っています。食べてみると、外側がカリッとしていますが、中はふわっとしていてエビの香りがふわっと出て来ます。評判通りのおいしさで大満足!蝦巻のほかにもスープや杏仁豆腐などいろいろな食べ物を販売しています。行かれた方は是非トライしてみてください。


             
 安平路を挟んで周氏蝦巻のお店の斜め向かいには「安平劍獅埕」という広場があります。ここには安平の代表的な文化である剣を加えた獅子をモチーフにした商品の数々が販売されています。


       
 安平劍獅とは言うなれば魔よけの印なのですが、それが携帯ストラップや中国結び飾り、シール、置物などなどいろんなグッズとなって販売されています。安平に行った記念として買って帰るもよし、お土産にするのもよしですね。


       
 安平劍獅埕には食べ物のお店もありました。台南名物の担仔麺のお店もありました~!!「洪芋頭担仔麺」は百年の歴史があるお店のようです。作っている店員さんも元気いっぱい!


       
 小腹が空いたので1杯注文してみました。うーん、さっすが本場、おいしかったです!蝦が入っているのが嬉しいです~。


       
 安平劍獅埕の向かい側には蚵仔煎(牡蠣オムレツ)のお店がありました。こちらも開店以来50年続いているという老舗のようです。


       
 台南の蚵仔煎(牡蠣オムレツ)は牡蠣がたくさん入っていました。上にかかっているソースが2種類なのも台南の特徴です。


       
 安平劍獅埕から北の方に進み住宅街の中に入っていくと文龍殿というお寺にぶつかります。そのお寺の手前にあるこぢんまりした瓦屋根と煉瓦塀のうちが目に入ります。
 このお宅は「海頭社魏宅」と呼ばれている昔のおうちです。馬の背中のような形をした屋根、煉瓦の塀で囲むスタイルなど、昔の安平地区で主流だった家の造りを見ることができます。


       
 海頭社魏宅の前には「大樹公」という大きなガジュマルの木が生えています。赤い布が木の幹の部分に結んでありますので、きっとこの地区の人々が大切にしている木なのでしょう。


             
 海頭社魏宅のやや南よりにも安平スタイルの民家があります。「海山館」というこのうちは三級古蹟に指定されています。修復されているので綺麗になっていますが、清の時代に建てられたものだそうです。


       
 格窓や山型の屋根など、やはり当時の安平スタイルが保存されたお宅です。


       
 安平港の海を隔てて南側のエリアには「億載金城」があります。清代1876年に建てられた城で、国の一級古蹟に指定されています。


       
 今では入り口の煉瓦でできたトンネルと、城壁や要塞の一部、使用されていた大砲などが残っているだけですが、その敷地面積や形などから当時の規模が想像されます。


       
 安平から台南市中心部に引き返す折、なんだか物凄いお客さんで賑わっているお店を発見!皆さん並んでいますが、いったいここは何のお店?実はここは安平地区で人気ナンバー1のプリンの店なんです!「依蕾特」という名前のお店で、今、子どもからお年寄りまで好まれている優しい口溶けのプリンが人気!私達も辛抱強く並んで待ち、プリンをゲット!私達は3個買っただけでしたが、他の人はお土産にと10個、20個、それも一箱詰めやら3箱詰めで買って帰っていました。
 いやはや、台南の人のプリン好きには恐れ入りました~!

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2010台北ランタンフェスタ

2010-03-09 22:32:56 | 台湾の風習
       
 今回は2月26日から3月7日にかけて台北で行われた「台北ランタンフェスタ」の模様をレポートいたしま~す!国父紀念館の前の道もこのように光でお化粧したみたいに華やかになっていました。


     
 このランタンは国父紀年館の入り口付近にどーんと立ててあったランタンです。


       
       
       
       
 昨年に引き続き、国父紀念館と市政府の周辺で「花燈」と言われるランタンの展示が行われました。今年は寅年と言うことでトラのランタンがた~くさん!


       
       
       
       
       
 リアルなトラさんから羽根の生えたトラさん、そして可愛いトラさんなど、いろんなトラが勢揃いです。


       
       
       
 今年秋には台北で花の万博が開かれますので、それをモチーフにしたものも結構ありました。


 
 キャラクターものも登場!スポンジボブやガンダムなども上手に作ってありました。


             
 これは学生部門の最優秀作品です。馬租の神様ですが、見事な仕上がりです。切り絵の細かさが光りますね。


             
 国父紀念館の屋根の下には、綺麗な提灯がズラリと吊されていました。提灯の表面には思い思いの絵が描かれていて綺麗ですね。


       
 国父紀念館の広場の中央には大きなトラ君が立っています。このトラ君、高さが5,6メートルほどある大きなものなんですよ!日が暮れて辺りが暗くなったら30分おきにショーが行われ、トラ君がくるっと一周回ります。トラ君の中の光の色が様々に変わってすごく幻想的で綺麗!国父紀念館のほうから見ると、噴水ショー越しにトラ君の回る姿が見られてナイスアングルでした。

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