ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

東和禅寺

2016-02-23 20:45:30 | Weblog
    
 台北市の仁愛路と林森南路の交差点の角に、「東和禅寺」というお寺があります。


    
 青少年育樂中心のすぐ側なんです。このドーナツ型のモニュメントが目印。


    
 最初に目に飛び込んでくるのはこの鐘楼。最近リニューアルされました。



 もともとの鐘楼は1920年に建てられていたそうです。歴史のある建物だったのですね。


    
 今では鐘楼をくぐり抜けると、正面にカフェがあって、現代的になってしまいました。



 鐘楼の奥をジグザグに入っていくと、お寺の入り口があります。



 緑色で「東和禅寺」の文字。



 正門の裏には「般若門」とありました。



 お地蔵様や仁王様が並んでいます。



 敷地はそんなに広くないのですが、緑の多いきれいなお寺です。


    
 境内に設置された鐘は日本から送られたもののようです。


    
 こちらの鐘は新しそうです。


    
 色違いの弥勒菩薩様オンザテーブル。


    
 観音様もいらっしゃいます。


    
 こちらにもお地蔵様。台湾でもやっぱり赤いよだれかけです。


    
 棚で支えられた、長く横に伸びている樹木はきれいにお手入れされています。



 許願池のデザインも素敵です。

 台北の町の真ん中にありながら、喧騒から離れた、心静かに落ち着ける場所でした。

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台湾のチャリティー番組

2011-03-29 21:58:50 | Weblog
 東北関東大震災で被災された方に心からお見舞い申し上げます。
 また、犠牲になった方のご冥福をお祈りいたします。

 この度突如東北と関東を襲った地震と津波。その恐ろしく悲惨な様はこちら台湾にも伝えられました。
 日本が大好きだという方が多い台湾では、日本を支援しようとチャリティー番組も制作されました。今回はこの事についてお話ししようと思います。

 3月17日(木)と18日(金)に、台湾では東北関東大震災の被災地を支援しようとチャリティー番組が放送されました。
 17日は「送愛到日本311震災募款晚會(日本へ愛を送ろう、311震災募金ナイトショー)」という番組で、芸能人を中心にしたチャリティーショーが展開されました。

 番組の制作は急遽決まったということで、義援金受付の電話は60台しか準備できなかったということですが、大勢の皆さんからの支援が寄せられ、番組終了時は1億1千万元(日本円で約3億円)ほど集まったそうです。


 番組の一部はYOU TUBEなどでもご覧いただけます。
胡瓜、于美人、藍心湄、豬哥亮ら、その他大勢のタレントが、“天佑地球 送愛到日本(天よ地球をお守りください、日本へ愛を送りましょう”という文字が印刷されたお揃いのTシャツを着て、募金を呼びかけているのがわかりますね。


 そして翌18日には「Fight&Smile 相信希望 募款晩會(希望を信じて チャリティーナイトショー」という番組がありました。
 こちらは前日よりも回線を増やし、120台の電話が用意されました。

 この番組では台湾の歌手の皆さんが『Believe相信愛(愛を信じて)』という歌を歌っていました。台湾版『We are the world』といった感じでしょうか。こちらをご覧ください。(日本語の字幕付きです。1分23秒くらいから歌が始まります。最後に馬英九総統のメッセージもあります)

 18日は金曜日ということもあり、多くの方がこの番組を見たようです。番組の出演者も芸能人のほか、馬英九総統をはじめとし、総統夫人の周美青さん、台北市長、新北市長、台中市長、台南市長、高雄市長など大都市の市長さん達、テコンドーのオリンピック選手達などがオペレーターとなって募金の受付をしていました。

 番組最初から最後まで見たわけではありませんが、出演した主な芸能人をあげておきます。
 田中千絵、麻衣、江、白冰冰、費玉清、小S、ビビアン・スー、Makiyo、劉謙、廣仲、伍佰、豬哥亮、羅志祥、徐乃麟、呉宗憲、中田英寿、張恵妹、大谷主人、曹格、利倩、曽國城、SEEのElla、SHEのSalinaのお父さん、阿KEN、ジュディー・オング

 バラエティー番組の人気司会者曽國城と姉御肌のタレント利倩などは2日連チャンで出演し、時間差でメイン司会を務めていましたからびっくりです。他にも2日連続で出演していたタレントもいました。

 蔡依林、王力宏、林志玲などは仕事があって出演できなかったので、仕事先から電話で出演していました。    

 出演した芸能人達は
「日本の被災地の皆さん、頑張ってください!」
「日本は台湾のご近所さん。困っていたら助けるのは当然のことです!」
「少しずつお金を出し合って、被災地の復興を支援しましょう!」
「台湾の愛を届けましょう!」
「被災地の方はどうかこの難関を乗りきって欲しい!」
「台湾の皆さん、団結して日本を支援しましょう!」
「みんなで協力して力を合わせれば、難関を突破することができます!」
などなど、メッセージを送り、募金を呼びかけていました。
日本語が話せる白冰冰は
「日本の皆様、頑張ってくださいね。(私達の心は)お宅の近くにいますから。台湾の皆さんもよくわかります。気を落とさないでね。」
と、話していました。

 出演したタレントは全てノーギャラだったそうです。
 それにもかかわらず、「私も出演したい」「どうか出演させてください」という芸能人からの御願いの電話が、テレビ局に直接何本もかかってきたそうです。

 上述したように大都市の市長さん達も出演していましたが、国民党の市長も民進党の市長も一緒になった、党派を超えての活動でした。
 政治家にはイメージアップという狙いがあるのかもしれませんが、他国のために一つになって、ここまでしてくれる国はほかにないと思います。

 馬英九総統も自らオペレーターとなって募金を受け付けていましたが、個人で20万元(約60万円)の募金をしました。司会の人が
「奥さんにちゃんと承諾をもらいましたか?」
と、冗談っぽく聞く一幕もありましたが、奥さんはそのすぐ後ろで募金受付の電話をとっていました。

最後の方に台湾を代表する大企業、鴻海グループから大口の寄付がありましたが、それよりも驚いたのは、小林村からの募金があったことです。
小林村はご存知の方もいらっしゃるでしょうが、2年前に台湾で起きた88水害(莫納克台風による被害)で、土石流により集落が押し流されて壊滅的状態になった村です。
小林村の若者が数名番組に出演していましたが、自分の村も現在復興中だというのに、日本の方々に助けてもらったから、と村で咲いたたくさんのヒマワリの写真も持参してきていました。そのヒマワリの種は日本の救援隊がくれたのだと言い、写真の裏には日本語で“日本がんばって”と書いてありました。

 「Fight&Smile 相信希望 募款晩會」の番組終了時には募金の累計金額が7億8千万元(日本円で21億円余り)になり、最終的には17日の「送愛到日本311震災募款晚會」と合わせると、日本円にして57億円ほどの寄付が集まりました。

 台湾の人口は2千万人強、面積は九州ほど、大卒の初任給は2~3万元(6~9万円)の国であることを考えると、とてつもない金額です。(この番組以外にも、台湾ではいろいろな所で募金活動が行われていますので、最終的に台湾からの義援金はもっと多くなるでしょう)
   
 本当にありがたいことですね。台湾の皆様、本当に謝謝!

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