ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

秘境だ!桃源郷だ!栗松温泉

2009-06-29 22:29:37 | 温泉
 台湾で一番美しい野渓温泉だと言われている栗松温泉にチャレンジしました。なぜチャレンジなのかって?それは栗松温泉への道は大変険しいからなのです。泊まっていたホテルの人には「栗松温泉は冬がシーズンなんです。夏場になると、川が増水して危険ですからお薦めしません。」とはっきり言われちゃいましたから、へこみ気味で出発しました。


             
 曇り空の南横を奥へ奥へと入っていくと、摩天地区に入ります。このあたりは高原野菜を作っている所が多いのですが、かなり高い場所なので、ほら、この通り雲の上じゃないですか!


       
 摩天から更に奥へと走ります。屋台の店の脇から伸びる産業道路から栗松温泉へ向かいます。さあ、これからずんずん山を下って川まで行かなくちゃなりません。しかし・・・こんな険しい山の道!急勾配の下り坂をゆっくりゆっくり下りていきます。


             
 所々、すごく段差のある箇所があり、「怖いよーーー!行きたくないよーー!」娘が急に泣き出しちゃうし、またへこみました。

 歩きづらい道にはロープが木々にくくりつけられていましたので、それを頼りに徐々に徐々に下山します。下山を続けて2時間、ようやく川が近くに見えてきました。もう一踏ん張りです。しかし、最後の15メートルほどは山肌がほぼ垂直で崖みたいになっていて、ロープにつかまりながら川岸に降りなければなりません。主人と交代で娘をおぶって、ロープにしがみつきゆっくり降ります。もうまさに“ファイトー!一発!”のリポビタンDの世界です。


       
 山を下りきったら、わあお、きれいな川のそばに着きました。川の水は透き通っていてとてもきれい!魚やオタマジャクシが泳いでいるのが見えます。さあて、あと少しです。少し川上の方に行くと栗松温泉が待っています。


       
 そのためには、立ちはだかるようにして突き出ている岩山を越えなければなりません。


       
 岩に近づき、ロープに掴まろうとしたら・・・突然深みにはまります。手を伸ばしてロープをたぐり寄せ、注意しながら岩を登ります。


       
 岩をやり過ごしたら、最後の難関です。ロープづたいに川を横切ります。川の流れに足を取られながらも、みな必死に渡ります。


       
     
 するとそこには・・・こんな緑色のこコケむす山肌が迎えてくれていました。


 
 山の上の方から流れ落ちてくるのは温泉です。うっわぁ~、自然のスパじゃありませんか!



 ほ~ら、湯気が上がっているでしょ!なるほど、これが本当の「湯~トピア」だわ!


       
 イェ~イ!ようやく着いたぜ、栗松温泉!自然の湯船に浸かってはしゃぐおじ様です。


             
 私もお湯に浸かりながら寝ころび、空に向かってカメラのシャッターを切りました。う~ん、極楽極楽。


 
 
 栗松温泉の山肌に生えているコケも様々です。見ているとなんだかアートのよう。

  
 温泉が湧き出るきれいな川、山・・・ここにいると秘境だな~、桃源郷だな~、天国だな~と思います。

 が、しかし・・・天国の次は地獄が待っていました。帰りは来た山道を引き返さねばなりません。しかも上りだよ~。ああ、忘れてた、帰らなきゃなんないんだ・・・
 帰りは1時間半かけて山を登りました。下りでは怖がって泣いた娘も、上りは親の助けを借りずにひょいひょい登っていきます。逆に私は犬のように舌を出してはあはあはあはあ・・・もう、息が切れそう・・・・
 
 栗松温泉往復は川口浩探検隊みたいに過酷な行程でした。全身筋肉痛になっちゃたし。だけど、美しい温泉をこの目で見られたのは、本当によかった!と思っています。

 最後に栗松温泉へ行く方へアドバイス
★傾斜がきつい山なので、スパイクシューズ等履いたほうが便利です。
★軍手も必需品
★夏場の大雨の季節や、雨天は行かない方がいいです。道が歩きづらく危険です。
★2人以上で行ってください。一人だと心細い山道です。
 
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南横沿いの六口温泉

2009-06-26 16:33:55 | 温泉
 南横(南部横貫公路)の台東縣側、道路沿いに憩いの場のような温泉が存在します。その名も「六口温泉」です。


       
 天龍飯店を山奥へと道を進み、霧鹿端を渡ると、碧山温泉農荘が見えてきます。ここから更に750メートルほど山手に進むと、おやまあ、道沿いにこんな風景が・・・


       
 皆さん、ここで足を止めて裸足になり、マスの中にたっぷり入っているお湯に足を浸けていらっしゃいます。なんとも気持ちよさそうです。我々も皆さんにならって足を浸けます。が、アチチチチチチ!!!ひょお~、かなり熱いですね。ここはれっきとした温泉の源泉なんです。ですから写真右側(道路沿いの方)の方のマスにはじかに源泉が注ぎ込まれていて熱いのです。ほら、蛇口からお湯が注がれているのがわかります?
 そんなわけで、皆さん写真左側(川の方)のマスで足湯をしているんですね。こちらの方が少し湯の温度が低かったです。


       
 こんな説明書きがありました。“この六口温泉は南横道路建設のため、道路工事をしている際に見つかった温泉です。その折工事の人達が簡単に作った6箇所の湯船用の穴が、今もそのまま残されています。六口温泉は碧山温泉に属していますが、碧山橋の下にも碧山温泉の源泉が湧き出ています。橋のそばに碧山温泉山荘が造られていますが、他にも川沿いにて自然の温泉に浸かることができます。源泉温度は70~80℃、硫酸塩炭酸ナトリウム泉です”


      
 川を隔てて六口温泉の向かい側は山なのですが、その山肌に穴が空いています。この穴から時折湯気がふわ~っと上がるらしいですよ。ここからも温泉が噴き出しているんだそうで・・・


             
 ちなみにこの辺りを流れる川はこんな感じです。深い谷底を流れる川は緑がかった青色で、とてもきれいでした。風光明媚な南横を堪能できるスポットでもあります。

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霧鹿温泉、天龍飯店

2009-06-21 13:20:23 | オススメの宿
             
 南横(南部横貫公路)の東段、つまり南横台東縣エリアのど真ん中にある、素敵なホテル、天龍飯店に宿泊しました。


       
 このホテルは南横沿いに建っていて、このあたりの地区を霧鹿と呼びます。それで、このホテルにある温泉も霧鹿温泉と呼ばれています。
 が、なぜホテルの名前は「天龍」なのかといいますと、このあたりを囲む山々に、早朝になると細い雲が横にたなびくんです。雲は横にクネクネと広がっていて、まるでその様子が龍のように見えることから、「天龍」と言うようになったのだそうです。(ホテルのガイドさんの話)写真は早朝に撮った雲の様子。ちょっとわかりにくいのですが・・・


       
 とにかくお部屋にチェックイン。ダブルベッドが二つの4人部屋でした。お部屋のお風呂も温泉が出てきます。


             
 窓から外を見ると、な、な、なんと、吊り橋が!!深い谷間に架けられた吊り橋を見下ろすと、ちょっとゾクッときます。迫力のある景色じゃないですか!


             
 好奇心に駆られこの吊り橋を渡ってみることに。吊り橋はそんなに幅がありません。立て札には“最大7人まで。間隔を開けて渡ること”という注意書きがありました。


             
 橋の先を見ると、わ~お!山に吸い込まれるかのような感覚が・・・


       
 下を見たら・・・ひゃーーー!た、た、高い!川がものすごく下に見えます。もしも落ちたら一巻の終わりです!こりゃ、怖いです。高所恐怖症の人は失神するかも。


       
 夕方、ホテル1階の露天に設けられている温泉に浸かりました。水着着用の男女混浴です。手前がちょっと熱めのお湯で、41~42℃、奥の方がぬるめのお湯でSPAがついています。


             
 四方を山で囲まれた自然の風景の中で、ゆ~っくり温泉に浸かるのは気持ちいいですよ~。鳥の声や蝉の声なんかが聞こえて、なんとも風流です。


       
 ここのお湯は炭酸泉。微かに温泉の匂いがし、ややぬめりがあります。お湯の色はちょっと水色がかっていて、とてもきれいです。五十肩や消化不良、神経痛などに効果があるそうです。


             
 このホテルでは、土日など宿泊客が多い日には、イベントがあります。まずはお餅つき!この辺りの集落はブヌン族の方が多く住んでいるので、ホテルのスタッフもブヌン族のかたが多いのですが、ブヌンの生活を体験しましょうってことで、お餅つきがあるのでしょう。


       
 ついたお餅はちぎって丸め、ピーナッツの粉と砂糖をまぶした中に転がします。日本のきなこ餅と似ていて、とっても美味しかったです~。


       
 また、ブヌン族の皆さんとお客さんとで輪になって、ブヌンの踊りを踊ったりして、夜も楽しく過ごせますよ!

 
天龍飯店:台東縣海端郷霧鹿村1-1号 TEL(089)935075
行き方 台鐵台東駅から國光客運バス梅山行きに乗り、「天龍吊橋」下車。
    一日1本6:40発車のみ。
    または台東市復興路にある屏東客運山線駅から利稲行きのバスに乗り、同じく「天龍吊橋」下車。
  一日2本。6:00,13:10発車。詳しくはこちら

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マニアックな野渓温泉

2009-06-10 23:59:38 | 温泉
       
 台東縣の超マニアックな野渓温泉に行って参りました。その名も利吉温泉です!

 この温泉、台湾の温泉本にも載っていないような温泉でした。まあ、つまり有名じゃない温泉で、どうでもいいよ、こんな所!とういうような温泉なのでしょうね。
 台東に遊びに行くに当たり、台東の地図を見ていたら、おっと!こんな所に温泉マーク発見!だけど解説は全くなし!こりゃあマニアックに違いない!行ってみよう!とうことになりました。


       
 台鐵台東駅からバイクを借りて、利吉方面の矢印を頼りに北上していきます。利吉大橋方面、東45号線に入ると不思議な景色が見えてきます。右手にそびえる山にはほとんど木が生えていなくて、まるで荒野の中にある景色のよう。山だけを見ていると、緑豊かな台湾にいることを忘れてしまいます。


       
 しかも山の手前には田んぼの稲が広がっていて、この山といいコントラストではありませんか!


       
 実はこの山の地形を「悪地」というのだそうですね。説明によると、悪地というのは細かい泥でできた岩が、雨などの浸食を受けて形成された特殊な景観のことなのだそうです。こういった場所には植物などは生えないのだそうで。この荒れた山肌が月の表面のでこぼこみたいに見えることから、「利吉月世界」とも言われているのだそうです。


       
 ほとんど水の流れていない川とともに利吉悪地を見ると、更に不思議な風景に感じられます。


       
 さて、東45号線から197号線に入って更に北上すると、利吉橋にさしかかります。情報によるとこの橋のあたり(197号線の47キロ地点)に利吉温泉に入っていく道があるということなのですが・・・


       
 バイクを降りてうろうろと入口を捜します。どこかな、どこかな・・・?
「あったよ!ここ、ここ!」


     
 入り口から山道を下ります。細い道(道のような、道でないような?)で、滑りやすいから注意です!


       
 約2,3分で利吉温泉に着きましたが・・・・・なんと狭っ!大人が2人も入れば満員になるような池ではありませんか!いや、池というより大きな水たまり???しかも、長らく誰も入っていなかったのか、ちょっとゴミが溜まっていたり、葉っぱや蜘蛛の巣みたいなものが浮いていたり。
 でも、池のあたりからは温泉の匂いがします。ちょっと硫黄っぽいような、独特の匂いがしましたので、小さくても間違いなく温泉です!!


       
 折角来たのだから入るぞー!というわけで、まず主人が海パンに着替えて入浴!
「おおおおお!ぬるい~、寒ーーー!」
 それもそのはず、源泉温度は32,33度。冷泉に近いのですから。


       
 なぜか洗面器が置きっぱなしになっていましたので、ちょいとお借りしてザブッと肩にかけます!


       
 娘と私は足湯で楽しみました。ほんとだ~、かなりぬるいわ、これ!

 まあ、でも、マニアックな利吉温泉を探し当てられたのだから、満足満足!の我が家でした。

利吉温泉データ:
  海抜:228メートル
  温泉の温度:31~35度
  泉質:氯化物泉(塩化物泉)

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高雄の捷運

2009-06-07 23:36:42 | 生活に関する話題
 高雄の捷運(地下鉄)に初めて乗りました!


       
 乗ったのは高鐵「左營」駅から台鐵「高雄」駅までの区間です。まずは自動販売機で切符を購入。5つ目の駅で25元でした。(ちょっと写真がわかりにくくてスミマセン)


       
 切符は台北の捷運と同じく、トークンです。


       
 新しいからホームもきれいです。台北の捷運と違うのは、ホームと線路がきっちり仕切られているところです。


       
 電光掲示スクリーンには天気予報も発表しています。


       
 いよいよ電車に乗ります。中はこんな感じ。座席は横一列に並んでいます。


             
 縦の手すりの中央部分は三つ又になっていますね。


       
 吊革はこういうタイプ。台北の捷運とは違います。


       
 高雄駅について、外に出ました。台鐵高雄駅のすぐ横に捷運の出入り口があるので、わかりやすいです。高雄の捷運の目印は「K」のマークです。

高雄捷運のサイトはこちら

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おしゃれな茶芸懐石ランチ

2009-06-01 23:34:46 | レストラン、喫茶店、茶芸館
 先日友人とワビサビの効いた茶藝サロンでランチをしてきました!「櫳翠坊」というお店です。


            
 台北市の長安東路の、とある住宅の2階にそのサロンはありました。場所がわかりにくくてキョロキョロ探していたら、そばにいたおじさんが教えてくれました。きっと多くの日本人がこのお店を訪ねてくるのでしょうね。
 予約制ですから予約を入れてから行きましょう。このインターホンを鳴らしてね。


       
 さて2階に上がり、お邪魔しま~す。扉が開かれ中に入るとこんな感じでした!おおおお、畳だ!瓶が並んでいる~!お茶のお道具もいっぱいだぁ~!


       
 お部屋の中は気になるお道具で埋め尽くされています。タンスは日本っぽくて、ちょっと懐かしい感じがしますね。


      
 さあ、お待ちかねのランチです。懐石料理のように一品ずつ出てきました。まず最初に出てきたのはゴマ豆腐!上にはお醤油と、辛みが抜かれた生姜の刻んだものが少しのっかていました。なんともお上品で、美味ですこと。おほほほほ・・・・


       
 次に登場したのはサラダ!トマト、キュウリ、レンブ(ワックスアップル)の上には、グアバで作ったドレッシングが。お洒落ですわ。洛神花のシロップ漬けが散らされていて、赤い色がアクセントになっています。


       
 お次はほどよくお味が染みこんだ山芋と、カラスミ、そして上には樹葡萄という木の実が載っていました。高級日本料理みたいだわ。 


       
 それからご飯です。このご飯は五穀米でした。上には一つお花が載っていました。そして、お漬け物のカボチャは、ほんのり甘酢がきいていました。プラムも一つ添えられていて、イキな盛りつけではありませんか。


       
 鮎も登場です。日本にもありますよね、鮎の甘露煮って。あれに近い感じ。もう少し薄味で、塩辛すぎず、甘すぎず、ちょうどよいお味でした。骨まで食べられるくらい軟らかく煮込まれていました。横に添えられた緑は、オクラと山蘇です。


       
 そしてスープです。中に入っているのは大きな百合根でした。酸味のきいた不思議なお味。あっさりしていて飲みやすかったです。


       
 最後に出てきたのはデザートなのか、なんなのか、今でもよくわかりませんが、黒い泡ブクブクしたものが・・・。実はこれ、黒いキクラゲを軟らかくなるまで煮込んだものなのでした。それにうっすらと甘みをつけてありました。飲んでみると、結構ヘビー!かなりお腹にドシッときました。

 もう一皿果物が出て、計8品の茶藝懐石でした。少しずつでしたが、最後はお腹がいっぱいになりましたよ。どのお料理も手が込んでいて、上品で、茶芸館の老板娘の拘りが感じられました。


            
 お店は最初にも言いましたが、かなりわかりづらいです。自転車屋さんの2階、ベランダにたくさん緑が植えてある所が「櫳翠坊」さんです。

こちらをご参照くださいhttp://www.taipeinavi.com/spot/goods_summary.php?category_id=03&goods_seq=439

「攏翠坊」食茶空間
住所:台北市長安東路1段52巷14号2F 電話(02)2562-9542

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