ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

台北故事館

2006-10-28 21:47:01 | お勧めスポット
 MRT圓山駅にほど近い市立美術館の北側に台北故事館という黄色い洋館が建っています。

          

 まだ日本統治時代の頃、お茶商の陳朝駿氏が別荘として建てたものだそうです。英国のチュダー式建築の洋館で、氏は社交の場として活用していたとのこと。その後は立法院院長の私邸になったり、芸術交流センターになったりしましたが、2003年に台北市政府が「台北故事館」として古蹟に指定し、芸術活動や展示会が館内で行われるようになりました。(以上、パンフレットを訳しながら説明いたしました)

        

 洋館のすぐ横には「故事茶坊」というカフェがあり、このカフェで英国式洋館を見ながらお茶を飲み、静かに過ごすことができます。私は家の者と行ったので、静かにまったりという訳にはいかず、注文したアップルミルフィーユを娘と奪い合いながら午後を過ごすことになりましたが。

 私が訪れた時はちょうど洋館のテラスでサックスフォーンの生演奏があったし、庭にはたくさんお花が咲いていたし、くつろぐのにはもってこいの場所でした。が、館内では昔の武術映画のポスター展示やら、布袋劇(台湾伝統の人形劇)の人形の展示なんかやっていて、ちょっと洋館の雰囲気と趣が異なっていました。

 一味違った台北の午後を楽しむには、いい場所だと言えましょう。

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淡水散策

2006-10-23 16:55:41 | 町を訪ねて
 今回は台北からの1dayトリップに最適な淡水をご紹介します。ワクワクするような散策が楽しめること、間違いナシです!

        

 MRT淡水線終点の淡水駅を下りると、ずらあ~っとお土産物屋や食べ物、飲み物の屋台が川沿いに並び、土日は人出も多くまさに縁日気分。この賑やかな雰囲気にもうすでに圧倒されちゃうでしょう。が、食べ物や飲み物を味わう前に、ちょっと川縁を見てみてください。まずは川向こうにそびえる観音山や対岸の八里の町を眺めると、 ここ淡水が風景的にも素晴らしいってことがわかるはず。

        

 また、川沿いの公園には大きなガジュマルの木があるし、川の南一帯にはマングローブが広がっていたりと、意外と自然に恵まれた地であることにも気づかされます。

          

 さて、ではお待ちかねの食べ歩きを始めましょう。まずは淡水名物のロングアイス。細長~く伸びたソフトクリームは若者や親子連れに大人気。写真はバニラ&チョコですが、ほかにもマンゴー&イチゴバージョンなんかも新しく出たみたいです。

        

 そして絶対はずせないのが魚丸湯(魚のつみれ団子スープ)。白くてハンペン状の俵型団子の中に挽き肉の餡が入っているんです。スープも刻みセロリと油葱酥(揚げネギのチップ)がきいていて、あっさりしているのにコクがあっておいし~い!我が家は淡水に来るといつも魚丸湯の店で魚丸を買って帰ります。で、冷凍しておいて好きなときに自分で魚丸湯を作ります。

         

 淡水ならではという食べ物はやっぱり阿給(アゲ)でしょう。四角い厚揚げの中に糸こんにゃくが入っていて、甘辛いタレがかかった台湾味の食べ物なんです!“アゲ”という言葉はは日本語から来ているとのことで、日本統治時代の置き土産なんでしょうね。お店によってはアゲの中に糸こんにゃくだけでなく挽き肉や香菜なんかが入っています。初めてアゲを食べたときは不思議な感じがしましたが、今ではとってもおいしいと思えるのだから、食べ物のおいしいとかおいしくないというのは慣れによるもんなんでしょうかね?

        

 そして、これは蝦巻という食べ物です。蝦の春巻きをカリッと揚げた香ばしいスナック。タレを絡めて食べるとなおおいしいです。

        

 また、淡水土産としても人気の高いのは鐵蛋。玉子を特製の醤油に何日も漬け込んだものなんです。硬くてかなり弾力があり、玉子だとは思えないような歯ごたえ。見た目も真っ黒で、まるで鉄砲の弾のよう。不思議な淡水フードです。

 食べ歩きが済んだら、水辺の生き物を観察して帰って来るというのもいいですよ。フナムシやカニやムツゴロウ(?)のような小さな生物が活動しているのを眺めるのもなかなかいいもんです。  

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寧夏路夜市

2006-10-16 16:08:45 | お勧めスポット
        

 台北の夜を楽しむといったら、おおかた夜市で台湾フードを暴れ食いだぁ~ということになるでしょうか。代表的とも言える規模の大きい士林の夜市、ずどんとまっすぐ一本道に展開している饒河街夜市が有名ですが、なんのなんの、台北にはもっといろいろな夜市があるんです!

 今回ご紹介するのは寧夏夜市。圓環から民生西路に向かって北に延びる屋台街がそれです。規模は士林や饒河街に比べると確かに小さいのですが、逆にこれぐらいの規模の方が動きやすくて、暴れ食いにはちょうどいいかもしれません。

        

 南のエリアにはゲームコーナーが並んでいますが、そこを過ぎると食べ物や飲み物が中心になります。上の写真はサトウキビジュースを売っている屋台。洛神花という赤い花のジュースやレンコンジュースも売っていました。

        
        

 これはポテトサラダにとろけるチーズを載せたもの。ジャガイモの皮を器にしているところがおもしろいですね。台湾名物オアミソアン(牡蠣そうめん)もありました。

        
        

 串焼きの屋台も大繁盛。食べたい串を手前に置いてある籠に入れて店員さんに渡すと、炭火で焼いてくれます。肉、魚、野菜、キノコ、練り蒲鉾など、かなり種類が多いですね。
 海鮮の店も人気です。 新鮮な海の幸が目立つところに並べられています。ここでお刺身だって食べられるんですよ。

        

 お腹がいっぱいになったらデザートへ。トロピカルフルーツが並ぶ屋台もありました。ここで果物の盛り合わせを頼むもよし、フルーツジュースを頼むもよし。ジュースはその場で絞ってくれます。おいしそうでしょ?

 満腹になったら、幸せな気分になること間違いなしです。うーん、お腹いっぱいご馳走様!



文旦(ブンタン)

2006-10-04 16:12:30 | 野菜、果物
        

 9月から10月にかけて、台湾では文旦(ブンタン)という柑橘系の果物が出回ります。大きさは子どもの顔ぐらいで、上の方が小さく、下の方が大きいという形をしています。

 文旦が出る頃、台湾はちょうど中秋節(お月見)なので、人々は文旦を友人や親戚に贈って中秋節の喜びを分かち合うのです。

 果物にしては大きい文旦ですが、皮がぶ厚く、剥くと果肉の部分はそんなに大きくないことに気がつきます。果肉は淡いピンク色と黄色が混じったような色で、食べると爽やかな酸味と甘みがお口の中に広がります。しつこい味じゃないのでいくらでも食べられ、「食欲の秋」に拍車がかかっちゃうのですが・・・・。

 台湾では台南の麻豆という所が文旦の一大産地ですが、日本でも高知県など南方で生産されていると聞きます。南方中国でも、中秋節にはこの文旦を食べますが、「柚子(ヨウズ)」と言われているようです。

        

 文旦を食べた後、子どもなんかは皮をかぶって遊んだりします。わ~い、素敵な帽子でしょ?