ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

龍舟を見に行く

2006-05-30 23:21:31 | 台湾の風習
 旧暦の5月5日を端午節と言います。端午節と言えば龍舟(ドラゴンボートレース)!その競技場がうちから歩いて10分、バイクなら2分という近場で行われるというのを知ったので、見物に行ってみました。

 台北のガイドブックにも小さいスペースながら郊外の観光地として‘碧潭’という川が載っているのですが、ここが龍舟の会場。台北県では毎年ここが競技場になるようです。毎週土日に賑わいを見せている碧潭沿いに並ぶ屋台などの出店がいつもより規模が大きくなっていて、人もいつもより多く集まっている様子。その屋台街の入口には大きく「台北県議長杯龍舟賽」の文字。予選のレースはすでに始まっており、ボートが3艇ずつスタートしていました。ドンチャン騒ぎの応援の声、選手達の掛け声、屋台街のざわめきなどがごちゃ混ぜになって川べりは興奮状態。スタートから1.5㎞くらい漕ぐのでしょうか、ゴール間近になってきたらボートの一番前に乗っている人は体を前にぐーんと突き出し、更に手を前へいっぱいいっぱい伸ばします(写真参照)。そしてその先にはゴールの旗が待っている!旗を取ればフィニッシュ!

       

 レースを横から見るのもいいけれど今度は上から見てみましょうと碧潭にかかる吊り橋から見下ろしてみると何とも臨場感があって好精彩(すんばらし~い)!
(下二枚の写真参照、あんまり上手に撮れなくて残念)まさにファイトー!!一発!!リポビタンDの世界だわ。

     

 龍舟への出場は職場単位で申し込むらしく、職場名の書かれたお揃いのランニングシャツを着ているチームが多かったです。また女性部門というのもあって、これは女性ばかりのクルー同士で競う女の戦いですな。
 しかし、皆さん相当練習したのでしょう、選手の方はかなり日焼けしていましたし、腕の筋肉のたくましさも半端ではなかったな・・・

 予選は長いので飽きちゃったら屋台街で食べ物つまんだり冷たいもの飲んだりするのもまたよし。台湾名物のパッションフルーツジュース、フルーツティーをがぶ飲み(この日は蒸し暑かった)。焼きビーフン、ネギ豚の串焼き、葱餅とはしごして、あーあ花より団子、龍舟より屋台フードの私でありました。

オートバイに乗りタイワン

2006-05-27 23:48:10 | 生活に関する話題
 台湾で必須の乗り物といえばなんと言ってもオートバイ。台北の道路ではこのオートバイが群れを成し、川のような流れになって走っています。通勤、退勤のラッシュ時には、車やバスの合間を縫ってスルスル走るオートバイはとっても便利。そんなわけで、一家に一台はあるんじゃないかと思うほど多くのオートバイが走っているのです。

 我が家もマイカーはオートバイ。台湾では子どもを座らせる折りたたみの椅子を取り付けて、子連れでバイクに乗っている姿をよく見かけます。娘も3歳の時から写真のようにオートバイに乗っておりまして、後部に私も加わり、しょっちゅう3人乗りをやっています。この3人乗りは台北ではごく普通で、時には親二人に子ども2人、親二人に子ども3人なんていうスタイルで乗っているのも見かけます。

 そんなわけで、台湾のオートバイは足を揃えて乗るスクーター式が主流。本来、足を置くところに子どもを乗せたり、荷物を載せたり、なんとペットを乗せたりもしています。プードルなど比較的小さい犬ならまだしも、ゴールデンレトリバーやシベリアンハスキーがちょこんとおとなしく乗っている様はなんとも健気な感じがします。

 台北ではオートバイに乗る時、必ずヘルメットをかぶらなければなりません。(当たり前ですが)が、地方都市の場合は交通ルールが厳しくないのか、ノーヘルもよく見かけます。また、特に台北は排気ガスがすごいので、マスクをする人が多いですね。我が家も何種類もマスクがあって取っ替え引っ替え使っております。

 おもしろいのは冬の寒いときなど、ジャケットを後ろ前にして着て乗っている人が多いこと。なんでなのかと主人に聞いたら「前はボタンやファスナーがついていて、そこから風が入ってきて寒いから、反対に着て風が入ってくるのを防ぐ」のだそうです。なるほどね。




幼稚園の教材 唐詩

2006-05-21 00:54:18 | 生活に関する話題
 うちの娘は現在、地元の幼稚園に通っています。4歳なので中班(年中組)のクラスです。

 中班では週に一度唐詩を暗唱する授業があります。その教科書を見てびっくり!李白や王維など有名詩人の五言絶句や七言絶句が載っていて、高校の時に勉強した漢文の世界がよみがえってきました。こういうのを台湾の幼稚園児は学ぶのぉ?!もしもこれを日本に置き換えたら、松尾芭蕉の俳句だとか柿本人麻呂の短歌だとかを幼稚園児がそらんじるようなものでしょうが。そう考えると台湾の子どもはなんと高尚なことをやっているんだろうと感心してしまいました。

 で、娘はちゃんと言えるのだろうかと疑ってかかったら、「できるよ」と習ったばかりの唐詩をペラペラ~と言ってのけました。さすが子どもは覚えがいいなあ。母も負けじと覚えようと試みたのですが結局ダメでした。「おうちで時々復習してみてください」と先生からの要求に応えるべく、親も一応努力はしましたが、幼稚園児より10倍ほど年を食った脳みそは動きが悪いよ~。

まあ、しゃあないわな。

木造家屋のレトロなカフェ

2006-05-17 15:21:04 | レストラン、喫茶店、茶芸館
 中正紀年堂の北500メートルほどの所に静かなたたずまいを見せているカフェがあると聞いて行ってきました。なんとその名も「市長官邸珈琲館」と言うんだからゴージャスじゃございませんか。

        

 その噂のカフェを目指して近づいていくと、ぬぬぬ、木造和風建築の格子戸が見えるぞ、おっと入口はどっしりした石の門構え、そして玄関は日本の温泉旅館のような感じ(上の写真参照)じゃあーりませんか。建物の屋根は灰色の屋根瓦で吹いてあるし、柱の木もいい感じじゃな~い!そう、ここは日本統治時代に造られた築80年という日本家屋の台北市長官邸だったのです。市長時代の李登輝もここに住んでいたとか。で、喫茶店になったのは割と最近のことなのだそう。

         

 内部もこの和風を生かした造りになっていてきれいに整備され、縁側テラスの席などは籐の机と籐の椅子がウッドフロアにマッチしていてなかなかお洒落ではありませんか。(二番目の写真参照) 室内席はほとんど洋風のテーブルと椅子だけど、なんと奥には畳の部屋もあって座椅子が並べられていました。(和室は宴会用らしく、大勢で予約する風になっているようでしたが。)
 こういう建物が残っているのはいかにも台湾らしいなーと思いながらもうまく改築してカフェにしたのも素晴らしいなぁと思うのでありました。また芸術サロンとして一般公開されており、画集などの販売部なんかがあったり、この日は離れの部屋で若い人たちがメイクの講習に集まっていたりと、とってもアートな雰囲気。ほんとまるで京都のイカした茶店のよう。しかも台北の中心でありながらここには台北名物のバイクの轟音や車の排気ガスとは全く無縁とも言うべき閑静なエリア。うーん、こんな所で優雅なひとときが過ごせるってのは“好幸福~”!台湾的に水果茶(フルーツティー)を飲むもよし、お勧めのカフェラテを飲むもよし、あ、手作りクッキーもなかなかいけましたよ。

 もちろん昼と夜の食事タイムにはカフェ飯も食べられますのよ。中正紀年堂を見学した後におなかがすいたらぶらっとここに来てランチなんていうのも気が利いてるーーって感じかな。


お寺で“拝拝”いたしましょ

2006-05-16 23:49:43 | 台湾の風習
          

 我々日本人はお正月や受験などの時には神社やお寺へ行ってお参りをするという習慣がありますが、台湾の人もお参り好き。いや、日本よりももっともっと頻繁にお参りをするのですな。お参りや神様にお祈りすることを“拝拝(バイバイ)”と言い、春節はもちろん月に2回訪れる満月の日には各家庭や会社、商店で必ずたくさんのお供えをし“拝拝”するというのは台湾の習わしとなっています。家庭や会社、商店での拝拝についてはまた別の機会に詳しくお話しするとして、今回はお寺での拝拝についてお伝えします。

 さて、訪れましたのは龍山寺。大勢の人が拝拝に訪れ、老若男女がお供えや線香を手に、熱心にお祈りをしていました。ここは台湾なんだから台湾式にってことで、周りの人をまねて拝拝に挑戦。

         

         

 中華圏のお寺にはお祈りする所に両膝をつくための椅子のようなものが置いてあります。ここに膝をついて身をかがめ、半月型をした赤い小さな拝拝の道具(木製。表面が赤く塗られている。二つで一対。)を手に持ち、お願いを唱えます。この道具、台湾の言葉でぶぁっぼぇいといいます。(ぶぁっぼぇいというのは「神様とコミュニケーションをとる」という意味だそうです)よくお願いしたらぶぁっぼぇいをポイッと地面に落とします。
 上の写真2枚を見てください。ぶぁっぼぇいには表と裏があり、こんもりと盛り上がった形のほうが表、ぺたっと平べったくなっている方が裏なんですね。(上の方の写真はどちらも表)落としたときに一つが表向き、もう一つが裏向きになるとお願いがかなうと言われています(下の方の写真参照)。こうなったら近くに置いてあるおみくじを引きます。(下の写真を見てください。黄色の服を着た男の子の隣におみくじ棒の束がありますよね。ここから一本引くのです。棒の先には数字が書いてあります。)仮におみくじの数字が「十」だとすると、「十でよろしいでしょうか」と唱えながら再びぶぁっぼぇいを落とします。うまく表と裏が出たらおみくじ箱十番の引き出しをあけてその中に入っている紙に書かれた占いを読みます。(これは日本でも同じですよね。)表と裏が出なければもう一度おみくじを引き、新しい番号を唱えてぶぁっぼぇいを落とします。こうして表と裏が出るまでおみくじを引き続ける
のです。

         

 最初のお願いの時点で表と裏が出なければまたお祈りをしてぶぁっぼぇいを地面に落とせます。しかしぶぁっぼぇいを使えるのは通常3回までなのだそうです。ただしぶぁっぼぇいがどちらも裏向きになった場合は“神様が笑っている”という意味と見なし、もう一度落とすことができるとのことでした。

 ここでご紹介したぶぁっぼぇいを使った拝拝は一般的に台湾で言われているやり方なのですが、お祈りの方法については家庭によって、また人によって多少異なるそうです。

 ・・・と、ここまで読み返してみて拝拝の仕方がうまくまとめられていないようなのでもう一度わかりやすく説明いたします。
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 願い事を唱えながらぶぁっぼぇいをポイッと落とす                     
    ↓                   ↓
表と裏が出た               表どうし、または裏どうしが出た
   ↓                          ↓
   ↓            またぶぁっぼぇいを落として表と裏が出るまで
   ↓            お願いできる、ぶぁっぼぇいを落とせるのは3回
                まで。但し裏どうしが出たらノーカウント                                                                              
   ↓               ↓
   おみくじを引いて、その数字を確認するのだ!                     
             ↓
   この数字でよいかもう一度ぶぁっぼぇいを落とす
    ↓       ↓
表と裏が出た   表どうし、または裏どうしが出た
    ↓       ↓
    ↓ またぶぁっぼぇいを落として表と裏が出るまでおみくじを引き続ける
    ↓       ↓
    ↓       表と裏が出た
    ↓         ↓
   おみくじ箱へレッツゴー!!
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うーむ、うまく説明できたかなー?
拝拝に興味のある方は是非台湾に来て実際にやってみてください。       

排骨麺

2006-05-13 23:21:17 | 台湾B級グルメ
 今回はもうとっても大大大大好きな排骨麺のお話をします。私にとって排骨麺はエネルギーの源、排骨麺は大親友、排骨麺は幸福を呼ぶ食べ物、排骨麺は心の支え、排骨麺は台湾B級グルメのイナバウアー!・・・・・というくらい私の中で大きな位置を占めている、今ぞっこんLOVEの麺料理です。

         

 今日ご紹介するのは、まず、現在ハマッているレストラン「小上海」の排骨麺。上の写真をご覧あれ。麺の上にどっさり載っている排骨(骨付き豚肉)が目を引きますが、このお味が最高にうまいっ!肉を醤油ダレにほどよく漬け込んであってしょっぱすぎもしないし、薄すぎもしない、実にどんぴしゃりの味の濃さ。それをまたカリッと香ばしく揚げてあるのでお肉がジューシー。しかも、食べやすい大きさにカットしてあって、おちょぼ口の人も安心して食べられます。
 麺もしこしこ、スープもしっかりとしたお出汁がきいていて、頬ばるたびに笑みがこぼれちゃいます(^_^)。白菜と細かく切ったおネギの野菜類が上手に排骨を引き立てていて、ここの排骨麺はお客さんの心を鷲づかみにすること間違いなし!

         

 そしてもう1枚の写真は南京東路四段の巷子(路地)にある牛肉麺のお店のサイドメニュー、排骨麺。ここの排骨は平べったく大きく伸ばしてあり、その揚げた一枚まんまを麺の上にえいやーっと載っけてあるのが豪快です。大きな排骨にかぶりつくのもまたダイナミックでよろしい。一口食べると思いの外お肉が柔らかいのにびっくりするかも。もちろんお味も醤油系のガツンとした力強さ。
 スープはやや薄目のような気がするけれど、お肉の味が濃い目の分、かえってバランスとれてるんだから憎いねェー、この微妙さ。
 麺はやや太く、白菜やネギも意外と入ってるんで、食べ応えありデス。これで60元(200円くらい)とは驚き!

 以上2つは大好きなお店の大好きな排骨麺!しかし、ここに一つ問題・・・・。
排骨麺はおいしいのだが、やっぱりカロリーが気になります。食べるときはほどほどにしましょう。(と自分に言い聞かせる)あなたも台湾に来たら是非ご賞味を!



台湾式カラスミの食べ方

2006-05-08 00:42:18 | 飲食五花八門
 カラスミといえば日本ではお酒を飲むときのお供というイメージが強いのですが、台湾ではアルコールなしでもおいしく食べる方法があります。

 まず、カラスミをお酒にちょっと浸してから両面を軽くあぶります。それを薄くスライスし、同様に薄くスライスした大根、または蒜頭(ニンニクネギ)をカナッペのごとくカラスミにのっけて食べるんです。これが台湾での正しいカラスミの食べ方です。写真を見てください。ちょっと切り方が雑ですが、こういうふうに盛りつけました。

 個人的には大根より蒜頭と一緒に食べた方が風味がいいように感じますが・・

 もし、日本でカラスミが手に入ったら、このようにして食してみて!結構イケますよ。