ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

蒜頭台糖の五分車

2012-11-28 21:42:06 | お勧めスポット

 嘉義縣にある蒜頭の台糖へ行ってきました。台糖とは台湾で砂糖を作っている会社のことですが、台湾各地にその工場があって、それを「糖廠」と呼んでいます。ここがそのゲート!



 一歩糖廠の敷地に入ると、こういう機関車が正面に飾ってあありました。



 その隣には昔活躍したディーゼルくんもいらっしゃいました。


    
 我々のお目当ては五分車というかつてサトウキビを運んだトロッコ列車に乗ることですが、今ではすっかり観光用となっています。
 こちらが五分車の時刻表と料金表です。私たちは朝10時出発の五分車に乗りました。



 ここで切符を購入します。なんだか味のある建物でしょ。




 ホームにはすでに五分車がスタンバイ。ディーゼルが列車を引っ張ります。




 午前十時、五分車はお客さんを大勢乗せて出発です。



 しばらくは緑の木々の中を走ります。




 ゆっくり走る五分車に揺られて、のどかな風景を楽しみます。



 列車は途中からバックし、先ほどのホームを通過して、今度は反対方向へと走ります。


 
 緑の中を通り抜けたら・・・



 公衆トイレの前を通過です~。トイレの鏡に五分車が映って、なんだか面白~い! 



 いったん五分車を降りてこの建物の前で集合です。



 名物ガイドのおじさんがかつての砂糖作りについて冗談を交えながら解説してくれるのですが、ほとんど台湾語だったんで残念ながら私は聞いてもわかりませんでした・・・



 天然サトウキビジュースも販売していました。グリーンがかった色をしています。



 こちら工場の中も見学できます。



 ガイドさんが砂糖作りの工程について説明してくれます。



 ボードにも砂糖作りの工程が図式化されていました。

蒜頭台糖:嘉義縣六腳鄉工廠村1號 TEL ( 05)380-0735


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神様になった森川清治郎巡査

2012-11-21 13:42:55 | お勧めスポット
    
 嘉義縣東石郷副瀬村に日本人の巡査を祀ったお寺があると聞き、そこを訪ねてみました。



 はい、写真がそのお寺ですが、どんとオープンスペースみたいになっているシンプルなお寺でありました。その名も「富安宮」というお寺で、一般の地図には載っていないような小さなお寺。しかし、地元では大変有名なお寺なのでした。



 日本統治時代にこの副瀬村に赴任してきた森川巡査は村人のために尽くし、人望もあり、頼りになる存在だったのですが、当時の政府が税金の上乗せを要求してきたことを苦にし、自殺したと語り伝えられています。
 副瀬村の人々は森川巡査を偲び、このお寺にお祭りしたということなのですが、これがその森川巡査の像です。


    
 森川巡査の像は奥の神棚に、多くの神様の中に混じって飾られていましたが、お寺の人に写真を撮ってもいいですか、と聞いたら「あ、どうぞどうぞ~」と軽いノリで快い返事をいただいた上、像本体を出してきてくださいました。
 で、これがそうなのですが、色とりどりのきれいな衣を身に纏っていらっしゃいました。


    
 お寺の係の方が衣を取り去って「どうぞ、お写真取ってください~」と仰り、素直に取った写真です。像そのものは高さ50~60センチくらいでした。


    
 取り去った衣も紀念に写しておきました。刺繍も凝っているし、かなりカラフルなものです。



 現在富安宮はここから少し離れたところに新しい立派な建物を造っており、将来はそちらのほうに引っ越しするとのこと。あと1,2年はかかるでしょうとのことでした。新しいお寺の建物ができたら、森川巡査の像も他の神様同様そちらのほうに移されることになります。

 ところで森川巡査の像は、嘉義縣副瀬村の富安宮にご本尊様が祀られており、それは「義愛公」と呼ばれていますが、その分霊として副像がいくつか作られました。その副像の一つが私の住む新北市にもあると聞き、そちらの方にも行ってきました。



 それは新北市新荘区の「北巡聖安宮」というお寺。小さなお宮ですが、はい、あそこですよ~。



 ちょっとわかりにくい場所にあるのですが、住所はこちらになります。行こうと思われる方はチェックしてくださいね。



 プレハブの屋根の下にお宮がありました。確かに「北巡聖安宮」とあります。



 地元の方がお詣りに来ていました。




 神棚の奥、写真がぶれてしまいましたが、お髭の生えたこの方が義愛公、つまり森川巡査です。



 神棚の脇には森川巡査の写真も飾ってありました。



 森川巡査のことを書いた新聞の記事もきれいに保管されています。



 日本の巡査が台湾の神になった、小さなお寺が観光スポットに!という見出しが付いています。



 地元の方々が訪れる小さな廟は休日でもひっそりとしていました。


 ところで、森川巡査ってどんな人だったのでしょうか。台湾の神様として今でも参拝者が引きも切らず訪れるくらいですから、興味も湧きますよね。
 嘉義縣副瀬村の富安宮で手に入れた「義愛公伝 時空を超えて息づく森川清治郎」という冊子(王振栄 著)を読むと、詳細が載っていましたので一部抜粋してご紹介いたします。

 「海に面した辺鄙な半農半漁に生計を頼る寒村副瀬の生活環境の艱苦は言に及ばず更に著しい。森川清治郎はこの実況に直面し、本来の治安維持の任務に配合して教育の普及、環境衛生の観念啓発、農業技能の改善を決意し全身全霊を傾けた。」

 「富安宮の部屋を利用して塾を開き、慈悲で教師を雇い、文盲の村民を集め無料で読書の課程を設けた。(中略)勤務の傍ら、暇をみては教室を見回り、日本語は自ら五十音、単語、日用語を教え、時々課題を出して成績を調べ、優良者に1,2,3等を定め、紙、筆、墨を賞し奨励した。もし我が子真一が1等の時は除外し、次の者から賞した。」

 「ある日、村民が海へ牡蠣を取りに行き、貝殻でひどく怪我をして海中で泣いているのを見つけ、すぐさま海中に入り、2キロメートル余りある家まで背負い介抱した。後に当の本人よりも森川清治郎の方が大怪我をしたことを村民は知り、今更ながらその誠実さに感泣した。」

 また森川巡査は「新年も押し迫ったある日、部内の甲長などを派出所に集め」、自分は薄給ながら生活に困らぬだけの俸給をいただいているので、お歳暮としていただいた品物などを「皆様の諒解のもとに貧しい民に分け与えて、共に新年の慶びを分かち合いたい」とし、副瀬村の村人達から慕われました。

 しかし、台湾総督府は1902年、漁業税の課税を要求したため、副瀬村の人々は森川巡査に上層部へ税減免の嘆願を依頼します。納税は国民の義務ですが、「村民の生活苦を瞭解している森川清治郎は現地の窮状を一部始終上司に上申」しました。しかしながら、「村民の納税拒否を扇動していると支庁長の逆鱗に触れ戒告処分を受け」ました。
 そして4月5日、森川清治郎は村民に対して「税金のことは自分の力ではもうどうすることもできない。皆も苦しいだろうが、国のためと思って快く税金を納めてくれ。」と声を震わせ言ったということです。
 その二日後、森川巡査は副瀬村の慶福宮というお寺の中で、銃で自らの喉を撃ち抜き自害します。享年42歳でした。

富安宮:嘉義縣東石鄉副村57號 TEL:05-3734992
北巡聖安宮:新北市新莊區新樹路85巷1弄16之1號 TEL:(02)2203-0255 

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辛發亭のかき氷

2012-11-13 22:23:37 | 飲食五花八門
 MRT劔潭の駅から歩いて少しのところに老舗のかき氷屋さんがあります。そうです、ガイドブックなどでもお馴染みの「辛發亭」がそれ。



はい、こののような店構えです。46年の歴史があるということで、店内はちょっとレトロ感が漂っています。テーブルの上に昔懐かしいコインを入れて星占いができる装置が置いてあったりなんかして。



 このお店の看板メニューはなんといっても雪花冰というふわっとした口溶けのよいかき氷!はいこちらが人気メニュー、マンゴーの雪花冰です~。まいう~~~!



 で、こちらがカラメル味の雪花冰の珍珠(パール)添え。少人数で行ったので、これだけしか注文できなかったんですが、かき氷大好き、雪花冰大好きっていう方は是非とも行ってみてください。
 今回は取材がじゅうぶんではありませんでしたね、ごめんなさい。まあ、行ってみたらわかるさ、このお店がどんなとこか。

辛發亭:台北市士林區安平街1號  02-2882-0206

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焼き牡蠣サービスの民宿

2012-11-10 23:08:49 | オススメの宿
 嘉義縣西部の海に面する町は港町。東石もそんな町の一つです。



 ここら辺りでは牡蠣の養殖が盛んで、町を歩いていても牡蠣の貝殻が山と積まれていたり、牡蠣の殻を使ったアートなんかが見られるんです。
 ほら、この小さなお寺の壁に描かれた龍、これも絵ではなくて貝殻アートなんです。



 ほらほら、壁に描かれたお魚さんも牡蠣の貝殻でできています~。



 東屋の屋根も牡蠣の貝殻がてんこ盛りになって屋根と化しているでしょう。



 道路の脇にある低い塀にも貝殻アートが施されていました。



 こんな東石の町には朴子渓という川が流れていました。牡蠣の貝殻アートが多くある地域を船仔頭休藝術村と呼ばれています。今回東石でお世話になった民宿もこの藝術村の中にありました。



 船仔頭へ厝という民宿で、ご主人夫妻はとっても親切!民宿の玄関先で一緒に写真を撮りました。



 この民宿は自宅をそのまま利用したもので、普通の台湾のおうちそのもの。宿泊客の部屋は二階と三階にあるようで、我々が泊まった四人部屋は三階にありました。お部屋はこんな感じです。普通のおうちの寝室でしょ。本棚に本もたくさん並べてあって、自由に読んでもいいとのことでした。



 なので、ベッドに寝転んで本や雑誌を読んだり、資料を眺めたりしておりました。自分のうちにいるようにゆっくりくつろいで、というのがこの民宿のコンセプトのようです。
 バス、トイレは部屋の中にはないのですが、隣の隣の間にありましたので、そんなに不便ではありませんでした。


    
 さて、この民宿の一番の特色は、夜にご主人自ら牡蠣を炭火で焼いてくださり、ご馳走になれるってことです。宿泊代金の中にこの牡蠣の代金は入っていません。ご主人のサービスなんです!!!


 
 この日は我々の他に誰もお客さんが泊まっていなかったので、金だらいの中に入ったたーくさんの牡蠣を我々が独り占め!ご主人とお喋りしながら焼いた牡蠣を頬張りました。



 ほーら、ふっくら焼けました。味付けはしなくても牡蠣自体にほんのり塩味があるので、まいう~~~!!炭火焼きだし、本当にまいう~~~~!!!



 結局50個ほどあった牡蠣を全部ぺろっと平らげてしまいました~!!

船仔頭へ厝民宿:嘉義縣東石郷蔦松村船仔頭22-3號
        (05)370-8078
民宿のサイトはこちらhttp://board.okgo.tw/ 

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港町布袋

2012-11-04 21:59:24 | 町を訪ねて
 嘉義縣の布袋という港町にやってきました!



 市場街へ行く前に町中をぶらぶらしていると、白い山を発見!!ぬぬぬ、いったいこれは何?雪のようにさらさらしているように見えるけど、実際は硬くて固まっています。



 はい、実はこの白いものは塩の山だったんですね。「台塩」という製塩会社のものでした。



 さて、布袋の海鮮市場へやってきました、凄い活気ですよ~。



 カニとか、貝とか、並んでいるのは勿論のこと・・・・
 


 新鮮な魚さん達が氷の上でどてっとお休み中、という光景がここらでは展開されておりました。
  


 しかしですね、布袋といえばやっぱりメインは牡蠣なんですよ、牡蠣!ほーれ、一袋80元だい、持ってけ泥棒!って感じでしょうか。


    
 この市場の中には鮮魚を売るお店だけでなく、海鮮料理のレストランも多数ありました。



 で、そのうちの一軒に入ってみました。入り口を入ってすぐの所に魚介類が並べられていて、これ食べた~い、とお店の人に指をさして料理してもらいます。お値段はその時に聞きましょうね。



 まずはゆでエビをいただきました。ついているタレが甘酸っぱかったです。



 この細長い貝の炒め物も美味しかったです。この貝さんは二本の角みたいなのが生えていて、可愛らしい見た目でしたが、お味の方もグーでした!(なんて名前の貝なのか、聞くの忘れましたけど)



 台湾名物の牡蠣オムレツも、牡蠣の本場布袋では牡蠣の量が多かったです。お得感がありました。



 お刺身の盛り合わせも注文しました。が、台湾でよくあるパターンなんですが、全部ようかん切りになってます。



 それから魚の入ったスープ「鮮魚湯」!ショウガとネギが入っているのであっさりしたお味になっています。

布袋へは
台湾高速鉄道:
高速鉄道の「嘉義駅」下車。「嘉義客運シャトルバス」に乗り換えて、鉄道の「嘉義駅」下車。または「嘉義県バス」に乗車、「布袋ガソリンスタンド」下車。徒歩約5分到着。

鉄道:
鉄道に乗車、「嘉義駅」下車。布袋行きの客運バスに乗り、「布袋ガソリンスタンド」下車。徒歩約5分到着。

バス:
嘉義駅より布袋行きの嘉義県営バス、「布袋ガソリンスタンド」下車。徒歩約5分到着。


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